というわけで本日のゲストは北野武さんです
よろしくお願いいたします ご無沙汰してます
ご無沙汰 覚えてらっしゃいますか
いや俺は本当のこと言うと 俺がもう
漫才とっくにやめて テレビ東京の番組で
武勇伝見た時に ああやめてて
よかったと思ったもん こんなの来たかと
思って ええ誰でもピカソ 私1年目の時
20年前です あん時には俺もうやめてるもん
とっくに ネタも作ってないし漫才も
相方とはやってないし それで漫才やめる
理由がWヤングさんとかあの辺とか
まだダウンタウンやなんか見てなくて
Wヤングさんとか やすきよかな
B&Bは落ちて来てたから ブワーっと上がってきて
ザ・ぼんちも一時期のもんだと思ってたんだけど
Wヤングさんとかやすきよさん見た時
これは漫才 相方もちゃんと漫才できなきゃ
こっちは敵わないなと思ってて
こっちはもう完全なB&Bのやり方だから
1人が一方的に喋って1人が止めて
よしなさいですね あの間を隠すために
早口にしてスピード上げて だからB&Bと
ネタかち合って あいつとは仲良いから
大阪と東京で行ったり来たりしてるけど
全然知らなかったら喧嘩になるぐらいのネタが
かち合ってて そんなにかち合ってたんですか
それで周りから言われるからお互いに
あれ 同じネタやってねえかなんてなって
あの洋七とは仲良いから やめてくれよって
俺はお前のパクったわけじゃなくて こういう
ネタがあるって聞いたからって言ったら
いやそれ大阪で俺やってるネタだって言われて
合ったら大変なことになるみたいなことを
言ってたんだけど お互いに大阪と東京で
同じような漫才で出てきたわけ やすきよのやすしさんが
東京来た時に洋七を連れてきて はい
お前らあれだろ似たような漫才やってるらしいな
なんて話になって あの人勘鋭いから
よく若手のネタ見んのよ やすしさんが
やすしさんが ほいで だけどな武 早く
喋んのいいけどな 早く喋るんだったら関西弁に
敵えへんでみたいな あの要するに
関東弁は早く喋ってもリズムはあるけども
音楽がないんだメロディがって 関西弁は
アホかってこう音楽がある 曲だからって言われて
あそうか これ敵わねえなと思ったけど
そうしてるうちにB&Bがワーっと出たんだけど
俺もあとで出てったんだけど結局ああいうネタって
技術ってのが分かんなくて 早く喋るから
勢いはすごいんだけど あのB&Bはものすごい
人気出たけど 全国制覇するぐらい
すごかったけど そん時に
ちょっとしたら漫才が色々出てきて THE MANZAI
なんていうのが出てきた時には もうB&Bが
ちょっと落ち目になってる時だから あの
全盛期はもっと前だからね それで俺らが
やっと出てきたんだけど そん時考えたのは
このネタだけのネタ番組っていうのはもうやってて
紳助・竜介とかもう見てんだけど 全員がダレ
てんのよもう あれ6回か7回やってんだけど
5回目ぐらいから俺は ああネタ
みんな作ってないわつって 人気の
勢いだけで笑せてるこれと思って
これ終わるなって言っちゃったのよ そしたら
もう漫才ブームは終わりますなんて言ったら
その頃の週刊誌だから 書き方がエゲツなくて
たけしがぶった切るみたいなさ うんうん
漫才ブームは終わってるとかさ 自分漫才
やってるのに はい
読んでたんですね うんそれで
やっぱりネタ作ってないし 営業すごいから
金は入ってくるけど営業もすごいけど
皆もうテレビで放映した同じネタをやれば
客席から同じだって言われるし
オチ先に言われたりして 新しいことやろうったって
スピード上げた漫才なんか新ネタなんか
新ネタって言葉変えるだけだから
違うギャグでスタイルは変わんないんだから
そんなようなんで俺もうやめたっつって
悪いけどきよしさんとは いろんなスタイルの
漫才できないからって だけど解散はしないからつって
今まで来てるんだけど
それで漫才はもう諦めたの はい
Wヤングさんの2人のあの雰囲気が好きで
あとやすきよのプロっていうか 俺らはプロだ
って感じのやすしさんの 勉強はしないけど
先天的に漫才ってのはこういうもんだって
ガンガン来るタイプ だからテレビで
THE MANZAIやった時 俺ら7分ぐらいなのね
B＆Bとか トリがやすきよなの すると
前のやつがガンガンやるから やすきよ出た時
もうみんな疲れてるわけ ウケすぎて はい
40分ぐらいやったもん やすきよ
取り戻すために20何分 ウケ出してから20何分
それで7分に編集しとけだもん 苦戦したんですね
やすきよさんでも すごいだから やすしさんの根性
やすきよの根性すごいわ ウケるまでやるもん
すごい執念ですね あのアホか下がってこられるか
こんなにやられて なんて
覚悟しとけやなんつって30分以上やってる
すごい戦いだったんですね でウケてきたら
1番ウケたとこでネタ入って 5分ぐらいやって
ディレクターにいいとこだけ使えてっ帰っていく
すごいですね 負けず嫌いすごいもん
若手に勝つぞっていう もう袖でこうやって見てる
それで要するに やっぱりやすしさんとかきよしさんの
あの根性だね漫才師の若手が出てきて負けたくない
ってのは ものすごい根性あった
こうやって見てて 鬼みたいな顔して見てた
たけしさんお辞めになってからも 時々
きよしさんとゲリラ的に漫才やってらっしゃるっていう
もう懐かしいからやってるんで
あときよしさん救済だよ金が そうなんですか
あの人さ 金がないくせに
名前と顔だけで店ばっかしやってんだよ
スポンサー見つけちゃ そうなんですか
焼肉きよしとか はいはいお店ありますよね
やめなさい という店かなんかで 俺は
よしなさいって花束出したんだよ それを写真撮って
飾ってまた儲けてるんだあの野郎 本当に面白い人なの
楽しいですね うん 逞しいんだけど
久々にやった時ってどういう感覚になるんですか
久々にやっても 出番前に楽屋にきよしさんが来て
今日どんなネタやんの
だからこんな 交通事故がどうのこうの うんうん
だから適当にお前相槌打ちゃいいよ 分かったつって
うん そう ああ よしなさいって終わりだから
てことはネタあわせは直前に口添えで
大枠を説明するってだけなんですか それだけ
そうだからもう 何十年もやってるから
きよしさんボケたの分かるから
よしなさいって言えばいいんだよ でもそれを
俺はB＆Bの洋七とやったの 洋七と2人で
はい 破格のギャラでその時にね
1000万ぐらいくれたの 500万ずつ分けようつって
はい それは生命保険の
会社かなんか呼ばれて きよしさんよりも洋七の方が
喋れるから30分ぐらいやれっていうからやったの
全然漫才になんないの
お互いに喋っちゃってかち合っちゃって
よしなさいがないの そうそうなの まだあるぜって
こっちもこっちになっちゃう 両方とも出るから引っ張り
がないから落ちないのよ よしなさいで落とすじゃん
落ちないの いやそんなことない
もっとこいもっとこいって
どこまで行くんだって話 ダブルボケで
ツッコミがないから そうツッコミが
お客の立場でツッコミってやるじゃない
そんなバカな話とかよしなさいとかないんだから
じゃんじゃん行くだけで 交互に漫談してるだけだから
交互漫談になっちゃうんですね
うんそれで 1000万も払った会社が
まあよくやってくれましたけど
みんな納得してましたねっていうわけ
笑いがないんだよ 納得してたんですね
うんだから笑うきっかけとか漫才のあれで
やっぱり本人がこいつつまんないよとか
センスねえよなんて関係ない
長年10年も一緒にやれば芸ができてんのもう
あいつと組んだらいいだろうなたんて言ったら
やっぱり10年かかんのよ そういうことですよね
だから若手で売れない時に新しいやつ見て
あいつとやったらウケるだろうなってのは
分かるけど やっぱり10年かかるよ
やっぱり相方とコンビになるのに10年かかるんですね
うん あの雰囲気が客前に
立つってのは特別だから 客前に10回立ったら
2人で稽古場で100回ぐらいの
価値あるわけ 1日でも10回だし
汗かかなきゃダメなの ウケなくて
うわーってなった時に その客がウケてない
つまねえなって顔 早く引っ込めよって顔とか
見ないと芸人って舞台じゃダメだね
やっぱり舞台に上がんないとダメなんですね
もうだから俺よく言うのは
若手で何年やったか知らないけど
2〜300人の前出てアガらない奴はダメだよと言ったの
もう300人とか200人で少ないから
今日は余裕だみたいな感性の奴は
お笑い向いてないよって言ったの
やっぱり何人か入ってる時に舞台袖見て客が入ってる
って言ったら ドキドキして嫌だなとか感じなきゃ
もうお前ダメだよって言ったの
やっぱり緊張した方がいいんですもんね
若い時にウケなくて冷や汗かいたとか
そういうのがオーバーラップしてきて
あん時ウケなかった嫌だなっていうのが
それがね 栄養みたいなもんだから
それがなくて 要するにクラスの人気者で
どこ行ってもウケんだ なんて出てくるやつは
それは最初はウケるかもわかんないけど
長いことは持たないよなっていう 嫌なところ
いっぱい行くもんね ネタで私たちの
武勇伝を見てもらった時に
20年前で覚えてらっしゃるんですね
衝撃的だったもん 本当ですか
もうラップなんだと思った そう言われましたね
うん それできよしさんはそのセンス０だから
本人の悪口は言えないけど
本人はそういう環境にいないから
俺だってオリエンタルラジオを見た時
ショックだった うわぁ ラップは知ってるんだよ
もう最後の方だと太った女の子かなんかと一緒に
ショーまでやってたから
すげえなと思った いろんなショーになってたん
ですよね うんそれで あれは正解だと思うよ
あれが俺 武勇伝はみんな好きで
かなりの人見て知ってるんだけど
武勇伝武勇伝で乗っていったらあれで終わってるもん
あれはやっぱり隠し系大会でいいんだよ
たまにやれば テレビの番組とか
舞台は漫才で で2つやって
今YouTuberやって また
やっぱ学歴あるから よく見るんだけど
俺歴史とか数学好きだから 見て頂いてますか
よく見るんだけど はい ここは
数学 俺工学部なんで数学しかできなかった
数学だけは全国模試で1位なったり
なんかしてた お好きですもんね
それだけで明治受かってみたいなもんだから
明治のあの頃は350点満点の数学が150で
100 100なの最低が150点だ
数学は確実に150点取ってるわけ すごい
数学は簡単だった それで数学の動画
フェルマーとか見ていただいてる
もうフェルマーは見た見た 嬉しいです
フェルマーの余白が少ないとか あれもだから
ABC予想だと一瞬で終わっちゃうんだよね
ギュっとやったら うん そういうのを
ご覧いただいて嬉しいです 私が
たけしさんを幼少の頃見た時にはもう
映画を撮ってらっしゃったんですよ
今回そのBroken Rage あれは遊びでやったんだけど
遊びなんですか あれ完全に遊びで
2時間あったのに 遊びで撮ったら
テレビだけだって聞いたから はいはい
そしたら編集したら1時間になっちゃったのよ
はいはい あれこれ千何百人相手の映画と
テレビでネットワークで テレビで好き勝手に
見るってのはこんだけ編集変わるかなんて
じゃんじゃん切っちゃったの へえ
映画館でのんびり見てるんじゃない
テレビはこうやって見たりなんかするから
これは間が早くなるよね
あと飛ばすしじゃんじゃん
Amazonプライム用にかなり
間を詰めてったんですか それ知ってるから
その通り撮ったんであって 映画だったら
あんな撮り方しない もうちょっと丁寧に撮るし
そうなんですね 今回その前半がシリアスで
後半がセルフパロディーっていう そう
これも実験的ですよね
ものすごい実験映画して パロディーっていうのは
今までいっぱいあるけど
あの映画見た後で途中で あの風と共に去りぬ
のパロディ入ってたなとか色々あるじゃない
元ネタがあるやつですね で元ネタがない
入れなきゃパロディになんないとしたら
1番最初に元ネタを見せようてって
見て2番目からその元ネタの
パロディをやろうって で作ったの
これすごいことですよね あんまり他にない
やり方ですよね それはそのパロディの
新しい考え方 それで映画って100年
ちょっとなのね そうなんですね
映画って相変わらず日本にも外国にも
映画のなんっつうんだろう 図書館みたいなんだけど
そこに収めるのは まだフィルムなのよ
そうなんですね フィルムで100年
持ってるって実績があるからフィルム
映画作ると国が1本か2本
買い上げるの それ6000万とか
何千万で ところがこれからCDになるじゃん
CDが100年持つかってまだわかんないから
まだ切り替えてないの だからフィルムで出す
そうなんですね それでパロディとか映画って
なんかやると それ風と共に去りぬだろうって
七人の侍だろうって
そっから取ったんだって
パロディってあるじゃん そうするとみんなが
見てる映画しかパロディーとってこられないじゃん
そしたら最初に見せちゃえっていうのがあって
最初の部分がすごい いつも通りシリアスな
あの緊張感のあるネタ振りにしても
ものすごい豪華な映画ですよね
ちょっとね やっぱり
なんだろう
マーケットが違うと Amazonとか
あれだけでかくなるとお金ちゃんとくれるよね
だからですかね そのネタ振りなのに
もうここだけでもめちゃくちゃ面白いんですよ
たけしさんの 出てきて 動いての
いつもの緊張感がコントのネタ振りの
レベルじゃないですもんね ああいうのは昔は
なんとか組なんとか組って 監督の名前で
黒澤組だ深作組だって独特の匂いとか感覚あるの
そうなんですか 深作さんのとこ行ったら
深作さんの一言で
みんな動きが早いわけ 走ってんじゃないか
ってぐらい速いの カメラパッパッパって
はいよーいって いやまだセッティングしてません
いいからはいよーいって 照明なんか走りながらつけてくの
で黒澤さんは長くて長くて 監督用意できました
あ〜そうつって こうやってんの
もういこうかって いや
1時間もみんな待ってますけど
よ〜いスタートってったら そこ違うな あと明日だ
って言って帰っちゃうの へえ 3分しかいない
時あんだもん 全然違うんですね作り方が
そこ違うなってのは 本人も分かってないんだよ
黒澤さんは帰ってホテルの中で
何が違うのかずっと考える
そこから考えるんですか 全然監督によって違うんですね
そう だから横溝さんとか色々いるけど
セット1mこっちずらしてって
スタジオ行って1mずらしたらあくる日来て
もう一回戻してつって 大仕事ですけどね
大道具さん何これって 2日かけて1mずらしただけじゃん
て言ったら 何やっていいかわかんないの
そうなんですか カメラマンも監督も
役者どう動かしていかわかんないで ただ時間かけて
１メートル だからよく雲が出たっていう
あと雲が出てないとか あの家邪魔だとか
そういう映画界では逸話あるけど
そうやって誤魔化すよね 北野組で今回も
がっちり撮ったわけですよね うん
いつも思うのがたけしさんの映画の
今回のネタ振りもそうなんですけど
緊張感というか 北野組はね
俺も19本20本ぐらい撮ってるかな
最初から最後まで 大体カメラマンは
10本単位で変わってるけど
照明さんは同じ人なの ずっと同じなんですね
ずっと高屋さんって人で これは変わり者でね
喧嘩して降りちゃう人なのよ 気に入らねえ
なんだこんなのとか 役者にもダメ出ししちゃうの
もう職人さんなんですね リハーサルしてる時に
照明当てながら 何やってんだよって
顔するから役者はたまんないよね
そうなんですね 落ち込むんだけど
映画の世界ですね 映画界ってそういうとこ
あるから へそ曲がりな照明とか音響とか
最初にお撮りになったのって その男凶暴につき
じゃないですか そうそう あの時撮られたのが
多分42歳の頃だったと思う 私今42歳で
ああもう十分 もう貯金十分出来てきたから
これからだよ 今半分ぐらい貯金
できてるから あの映画ってね
90過ぎてもやってる人いるから 作れるよと
山田洋次なんてまだ 棺桶に両足入ってるのに
まだ作ってるからね それぐらいやっぱり
映画を作るって魅力的なことなんですか
映画ってね
やっぱり総合芸なんだよね 音楽もあるし
音楽もあるし芝居もある 衣装 天候
写真の技術 確かに
それからなんだろう 絵画的に照明を当てて
こっちから撮って寄るっていうのは
ズームするか引くか それでまだ100年も経ってないんで
残された余地っていっぱいあるんだよね
その男の時って 急遽代役で
やられたわけじゃないですか 監督も
元々主演だけで その前から映画やってみたいっていう
ご発言されてたって記録が残ってるらしいんですけど
あのね 映画やるきっかけはね 漫才なの
漫才で映画の悪口ばっかり言ってたの
そうなんですか なんでここに振り返ると犯人がいるんだ
分かりそうなもんだろうとかな
映画の取り方の 恐怖映画って
よくあるじゃん はいはいはい
おかしいだろ爪ガリガリして ウェーなんて
そこまでどうやってこいつ入ってきたのあの格好でって
ホテルのフロント通って こんな爪伸ばして入ってくるのか
確かに 部屋だって鍵閉まってるのに
こうやって開けてこうやってんのか
おかしいだろって言ってたの 映画あるあるを
突っ込むネタをやってたんですね
それで映画のネタをやってて実際自分が撮るとなったら
そういうのがあってそれをできるだけ排除した
笑われるから 同じことやってんじゃないかって
振り向いたらいるっておかしいだろう
みたいな それでなるたけ
カットしていったらすごい悪評だったけど
なんだパラパラ漫画みたいな映画撮りやがって
って言われた 最初そんな風に言われたんですか
パッパッパッパ うん だってドンと撃って
殺されたやつを上から見てるのあるけど
それの顔は誰が見てる顔なんだよ 死んだ
やつの目線かよ 上からこうやってんだよって
横からなら分かるよつって 死んだやつの目線
っておかしいだろつったら 上から見て死体を見てる
これはあるけど下からはないだろうてつったら
それはだけど客観的にとか
映画論から言うと おかしいこといっぱいあるわけ
じゃその映画論のオーソドックスに
ツッコミを入れて カットしてった結果
たけしさんのあの映画の緊張感になったんですね
そうそう だから映画の悪口言ってたら
いつの間にかそういう場面に出くわして
映画のそれまでのテクニックはこれ使っちゃ
まずいなと思って これ寄るのよそうとか
なんでフレームの中にみんな入ってんだとか
肩だけでもいいんだよとか
みんな顔こうやるけど なんでセリフいう
やつの横に集まってくんだとか
漫才でやったネタを ツッコミが
ツッコミをやったネタが実際自分で
映画撮り出したら出てくるわけ それ外して
行ったら 結構スカスカの映画であるんだけど
緊張感はあるわけ あの現場のなんつうの
現場の急に撮った写真みたいな そうなんですよね
予定調和じゃないんで みんなが
入ってなきゃいけないわけでもないんで
あれグっと惹きつけるんですよね
だから力あるとは言われたけど
たけしさんの映画って終わり方がいつも
なんかこうハッピーエンドではないものが
多いじゃないですか にも関わらず
すごい嫌だったなとか辛いなっていう
観終わった感じじゃなくて なんか観終わった後の
その満足感っていうのが
バッドエンドなのにある理由が いつも
観ながら なんでなんだろうと思ったんですけど
悪いやつは死ぬってだけだよ 人殺しているやつが
平気で 殺されていいじゃんそれでって言う
そうか悪いやつはきっちり死んでるから
死ぬか次の作品で
死ぬことで追っ払うか どうせこいつ
終わってるというか なるほど
ものすごい腑に落ちますね その悪いやつが
悪いことして終わってるんじゃなくて
ちゃんと悪いやつは死んでるから うん死んでる
狙われて終わりとか だからある意味ちょっと
そういう意味で言うと解決してるんですね
うん もうあのだから不快感はないのよ
悪いことをした快感はあるけど
だって死んでんじゃんっていう
ひどいことしたな だけど殺されたなって
感じがあって ひどいことしたな逃げちゃったな
と言うと あまりにもひどいことは快感に
なんないじゃん 人を騙して金持って逃げたら
いいねっていうけど 人を殺して金持って
逃げると不快だろって言うのがあって
そいつ後ろから撃たれて死んでればお笑いになったり
なんかして なるほど わりかし解決はしてるんだけど
その終わり方はそうやって
とりあえず解決しているんだっていうのを
しっかり認識しながら終わらせていくんですね
まあ大体 生理的なもんだけど
自分でこういうストーリーでここで犯人
死ななきゃおかしいよなって言って
そこもやっぱり生理なんですね さっきの
絵作りもなんか生理的に違うよなとか
ツッコんでこいつ死ななきゃおかしいだろっていう
ツッコんでそうなってるんですね
大体そうなってる
だから料理も映画もあらゆる音楽もそうで
音楽でいい音楽が最後 終わり嫌だよこれ
ってのあんじゃん はいあります
じゃあ一般的に自分がそれでいいと思っても
人が嫌だって場合もあるし 自分がOKなら
今そこまで振ってきたんだから 客も
納得すんだろうって感じまでは
まとめあげるけど なんかそのいろんな
バイオレンス系とか 逆に青春系キッズ
リターンとか いろんなジャンルも
撮られるじゃないですか まさに今回の
コメディ系で実験系とか うん
一個のジャンルではなくていろんなジャンル
撮ってる理由ってあるんですか
バイオレンス
暴力っていうのが
人間の精神科の先生がショックなことって
バイオレンスじゃないですか
っていうような意味では普遍的なもんだと
あらゆるとこにあると思うのね
恋愛で君が好きなんだけどって言った瞬間に
それバイオレンスだろうっていう取り方
相手にショックを与えるんだから
うんうん それと同じように感情っていうのは
1番強いのはバイオレンスかなと思う
君を愛してますも バイオレンスて言えば
バイオレスだろうっていう 衝撃なんですね
だからあらゆるものは衝撃に含まれる
って思ってて ああなるほど だから優しさも
罪って言うけど それもそうだなって言うか
優しさが暴力になる時もあるから
ラブっていう言葉と暴力って言うことは
同じ意味だろうっていうか
と言うことはラブストーリーも青春映画も
コメディーもバイオレンスもエンタメも全部
何か衝撃を与えるという意味で実は共通する
ものを作ってらっしゃる やっぱり感情を
揺さぶることってバイオレンスだと思うよ
じゃあこれは青春映画だとか
エンタメだとかこっちが言ってるだけで
たけしさんは一個のバイオレンスを一貫して撮ってる
というか やっぱりバイオレンスっていうのは
感情を揺さぶるもの
だからこう感情が入ってこねえって
つまんねえっていうのは
よく考えりゃ 漫才だってバイオレンスじゃん
確かにそうですね
急に客が全然思ってないことツッコんで
気がついて笑ってしまうのは 殴られたと変わらない
後ろからポンっ 俺だよつってるようなもんじゃん
衝撃を与えてるってことですね
コントなんか完全に画で見してんじゃない
後ろ誰だ誰だ ポンっ お前かって
やってることはバイオレンスじゃない それを見て
みんな笑ってるけど 舞台上で行われてることって
コツン痛えとかいうのは 衝撃だもんね
たけしさんがそのバイオレンス 元々ツービートの漫才も
そうですし その後のテレビジョッキーとか
いろんな企画もそうですし風雲たけし城とかも
そうですけど いつからバイオレンスの魅力
というか衝動というかあったんですか
なんかね やっぱり幼児体験っていうか
お笑いっていうのは悪魔で
必ず悪魔っていうのはすごい緊張した
とこに現れるんだよね そうすると
悪魔がお笑いだとしたら1番ギャグに
なりやすいのはお葬式なんだよね 緊張感が
あるから 座ってて坊さんが足が痺れて
立てなくなったり笑っちゃうじゃない でも
笑っちゃいけないとこにお笑いの神様が
忍び込んでくんだよね ご自由にご焼香をと言ったら
足痺れて立てない親父とかいるじゃん
それ笑っちゃいけないけど 笑っちゃいけないけど
悪魔がおかしいだろうこれって言うのとあって
あとホームレスが歩いてきてバナナに滑って
倒れちゃう ひっくりかえるんだけど
お金拾おうと思って 笑っちゃいけないんだけど
やっぱり悪魔っていうのは笑っちゃいけない時に
忍び寄る みんな泣いてるお葬式には悪魔が
忍びよるって感じがね 漫才とか
実際の生活でもそういうことが多いんで
幼少期にそういう経験をされてた 蓄積されて
うんそう だからなんて言うんだろう
俺は結構怒られたんだよね
そういうみんなが思ったことを
悪ガキだったから言っちゃったって言うか
結婚式でお日柄もよく 本当に綺麗な嫁さん
ブスじゃないかって言ったらパチンて殴られて
お前声が聞こえるよこの野郎って言われて
本当にめでたいなんとかとか 嘘つけとか言って
そういうの言っちゃったりさ
思っちゃったりなんかして そうすると親に
殴らて 言うんじゃないとかさ黙ってろとか
なんでって言うけど 思っちゃう言っちゃう
やっちゃうが元からあって そうそう
その衝動とかその衝撃とか暴力みたいなものが
だんだん笑いになっていって
そう だからね子供心に泣いたり
笑ったりがあって うちの父ちゃんってのは
すごい下町のペンキ屋なのね
それで酒飲みで柄悪いわけ ほとんどあの
ヤクザみたいな人なの ただ根性も何もないから
弱い者はいじめて強い者には頭下げちゃうみたいな
もう下町の職人気質の それで酒に弱いんだけど
酒好きなの そしたら兄貴の嫁が来た時に
俺見てたらお寿司なんかとってるから
残さねえかなと思って 帰ったらそれ食えるから
そしたら父ちゃんもカーって上がっちゃって
向こうが豪快な親父なの あははて言ったら
北野さん うちのこんな娘だけど
おたくの倅の嫁になんて私も鼻が高いって
兄貴なんかちょっと大学の助教授みたいなの
やってたんだよ 父ちゃんはハハハなんか言ってんだけど
酒飲みだしたらだんだんだんだん テメェさっきから
言いたいこと言いやがってってなっちゃって
酔っぱらって なんだこのブスって
母ちゃんなんか泣き出して止めてんだけど
黙ってりゃいい気になりやがってこの野郎 田舎の洗濯屋か
なんか知らねえけどペンキ屋舐めてんのかこの野郎
なんて言っちゃって 偉そうにテメェ馬鹿野郎なんて
こんなブスの嫁さん連れてきやがって
なんだこの野郎なんて そしたら向こうも
向こうで地元じゃちゃんとした
なんだこの野郎なんてなっちゃったら 何をテメェ野郎
なんて裸になっちゃって もうカミさんとか兄貴とか
みんな泣いちゃってて止めてんだけど
大暴れしちゃって だから寅さんみたいな感じなの
それがおかしくて 初め怖かったんだ
だんだん大人になる時に あん時おかしかったなって
確かに面白いですね 追い詰められた
弱い親父が開き直った時のバカバカしさってのが
基本的に俺はお笑いなの
たけさんの映画でアウトレイジとかでも
丁々発止で怒鳴り合ってる時に怖いんですけど
なんか面白いっていう感覚も うん
あれ何なんですかねそういうことなんですかね
この野郎お前この野郎とか言ってるの
やってみろこの野郎なんて言うんだけど
なんかそういう感じが分かるんだよね
面白いんですよね
なんかねあの怒鳴り方と言葉のタイミングは
あれ漫才だよね 確かにそうですね
かけ合いだもん やすしさんが言ってた 関西は
グルーヴあるけど関東のグルーヴっていうか
その音楽 たけしさんの映画のあの
怒鳴り合い見ると音楽感じるんですよね
言葉の操り方って漫才師ってみんなうまいけど
相手の言葉を最後まで聞いて間を取って喋るから
それはなって言うか ちょっと待てって言うか
それはもうその場の客前に立ってる
やつのタイミングだよね
ドンっと笑ったら待てって言うかもわかんないけど
ちょっとクスクスだったら もうちょっと
笑わねえかなとかって ワーってきたら
ちょっとって言うけど ドンっと来たら
ちょっと！ってなるじゃない あれはもう現場に立つか
立たないかで だから俺は稽古場で100回やるよりは
客前で10回やれっていう それは絶対言う
なるほど その音の丁々発止のやり方
撮影現場で あれってセリフかっちりなんですか
それともアドリブで役者さんが結構喧嘩
西田さんたちはね 約束でね アドリブ
西田さんはね あの監督って 何言ったら
あのセリフ全部覚えたけどアドリブ入れて
いいですかって いいですよどうぞつったら
全部アドリブ ワレコラァのやつですよね
何をコラァ そんなセリフねぇよって
花菱会のあれ アドリブだったんですね
他の方はじゃあしっかりセリフ通りですか
しっかりとあのアドリブだけどつまんない時に俺が
すいませんそれつまんないって言う
ちゃんと言葉通りやってって言って
その前にうるさい照明とかああ言うのが
台本持ってるから アドリブだめだよ
もっとちゃんと言えよ なんて言って
もう40年50年選手が 厳しい方ですね
もう出てきたら5〜6年の役者なんか
こんなになっちゃうから 何やってんだお前なんてね
怖い 厳しいですね 監督そこでタバコ捨ててなんて言って
なんでって言ったら 俺が見ときますわって
すごいですね もう新人なんかこんなになっちゃう
お前北野組入ってお前セリフぐらいちゃんと
作ってこいよ なんてやるから
そうなんですね こんななって
あの丁々発止のやり取りの おいこの野郎とか
馬鹿野郎この野郎っていわゆる
全員がたけさん節というか そうそう
あの感じって江戸の下町の感じなんですか
まあ下町の 江戸の下町の
職人言葉だよね ちょっとガラ悪い
あれがやっぱりこう北野映画って言う感じの
うん さしすせそが言えねから そうなんですか
江戸っ子ですよね 全部 ち とか し だから
ひ が言えねえ ひゃくえんがしゃくえんだから
しゃくえん しゃくえんって しろしまだし
言い回しとか あとそのいわゆるヤザ同士で
やり方もあるじゃないですか その
沈めるとか こう引っ張ることとか
たけしさんの映画を見て私 そういうシーンを
いつもこう見所として楽しんでるんですけど
あれね考える どうやって殺すか
そうですよね いやこないだこうやって
車に轢かせたけどどうすっかななんて
いや私あれが楽しみで そうあれをね
残酷なこと思いすぎてもいけないわけ
ああそうなんですね 蹴飛ばしていって
ガチャンっていうのに頭突っ込んじゃうって言うのは
それはちょっとなっていう やりすぎだと
痛えって言う あれは1つのね
どうやって殺すかなって考えるね
あのギリギリのバランスで
ちょっとなんだろう昔のバラエティーとか
お笑いのたけしさんが仕切ってた時の芸人さんに
やる罰ゲームと残虐な殺し方の間みたいな
そうそう あれってちょっと
ちょっと面白さ入ってますもんね
ちょっと笑っちゃってもいいの そうなんですよね
あれが私見たくて 何すんねんって
埋められてこうされるとか
そうああいうのもね 結構ね
いろんな暴力監督がいるけど
殺し方でもね 外国でもいっぱい
見るんだけど これやりすぎだろってのあるわけ
なるほど でもちょっと笑っちゃっても
いいのかなっていうのもあるし
殺し方って結構ね
大事ですよね あとカメラワークで
こうやってやって 自分の顔を見て
マスカラこうつける時に ここゴンとやられて
ギャってなっちゃうっていうの
どうやって撮るかとか 歯医者なんか
痛そうじゃんあれガーってかき回しちゃうとか
やったシーンありますね
あれも実際自分で歯医者行って
ガーってやられながら目つぶってて目開いた時
半目のヤクザだったらどうだろうと思った瞬間に
メモったの そうだったんですね
あのシーンて歯医者行ってる時に
思いついたんですか そう 歯に詰めてるやつが
ポロっと取れちゃって田舎の歯医者行ったら
マスクして たけしさんですかつって
たけしさんの歯なんか一生見れると思わなかった
ひひひ これです取ったのって目開けたら
そのマスクしてるのが笑ってるわけ ぞっとしてさ
これ詰めますねとか言って
これ歯医者痛えだろうなと思って 帰ってすぐ
現場行って この人そこで殺さないで
歯医者行くから
すぐ活かしたんですね 活かした
じゃあなんかそういう なんか取材をして
実際にヤクザの人がそういうことやってる
とかっていうの取り入れてるのか でもこれ
たけしさん考えてそうだなとか思ったんですよ
昔浅草にいた頃は今と違ってヤクザの人もいて
演芸場なんかフリーパスだから
色々教えてもらった人もいるわけ
こんなに風にやるよと 指こんななってさあ
昔はな指詰めたら何百万くれて それ持って
治療して帰ってくる 今は医者行って
詰めてから来るからななんて言って
俺みたいによ詰め癖ついてよ 何百万がもらえるから
そうするとテメェまた詰めやがったなこの野郎つって
俺の見てる前で詰めろつったら いいんですよって
包丁くださいったら 錆だらけの出すんだよ
包丁ガンって カリカリカリカリ
泣きながら詰めたって言うんだよ それ聞いて
気持ち悪くなるわけ でもちゃんと心の中でメモ
メモしてますよね カッターで切れねーよこの野郎
ってありましたもんね あれで使ったんだよ
あれがその時の話なんですか うん詰め癖が
あるやつとかいるんだって で金もらいに
来るんだって 昔は金あげて その金で
ちゃんと詰めて 治療してその金を
小遣いもらうんだって 詰めてお金
もらえるのはなんでなんですか 治療費
治療費もらえるんですか 治療費とお前いい根性してるって
自分のしくじりをちゃんと認めて
エンコ詰めっていうんだけど
そうなんですね あの指詰めて置いて詫びに
来たからこれで治せつってお金もらって
指詰めるってその反省が認められたら治療代もらえる
昔のヤクザの親分はね お前よく謝ったなって言って
でそれをもらい癖がついちゃって
シャブ打って 痛くなくして
そうするとふざけんなこの野郎つって
もうもう1本詰めろってなっちゃう
保険金詐欺みたいになっちゃうんですね
金目当てでやってんだろテメェってなって
お前有名なんだよなんかやると指詰めるって
こんななりやがってなんて
そうなると大変だから 大変なんだって
浅草の頃はそういう話も聞けたんですね
そういう人たちが演芸場の中 フリーパスで
入ってきちゃって 楽屋には入ってくるし
競馬とか呑み行為とか おいツービート
何買うんだなんて えって言ったら 早く買えよ
何とか何とかっつうと はい1000円と
万馬券当たると来ねえし ほとぼりが冷めるまで
来ないんだよ 当たった やったなこれ十何万に
なるぞったら そう言えばあの人 帰ってこない
それで忘れた頃にどうも〜って そういう
人がいたり 面白いですね おっかない人が
出入り自由だったり 劇団ひとりさんが映画にした
浅草キッドの時代ですよね うんそう
あん時もだいぶ
制作者側がそういう
悪い関係はあんまり描かないでくれって
そうだったんですね 規制が入って
主役の人は辛かったと思うけど まぁあんな感じの
一部だけど 見ててそんな感じだなって
リアルに考えれば いやもっと
こうだとか色々あるけど 現実はね
違うからね なるほど 浅草キッドのセリフで
千三郎師匠が喜劇やれよと
漫才テレビでやってどうすんだみたいなシーンって
あれって実際あったですか そう
あの深見の師匠ってね
姉さんが美ち奴っていう
うちの女房には髭があるとかそういう 美ち奴さんって
芸者さんなんだけど 昔の歌い手って
美ち奴さんとかなんとかとか芸者さんが
よく歌手でいたじゃん 映画は歌舞伎俳優で
片岡かなんとかとか全部 歌舞伎から引っ張ってんだよ
浅草のオペラ館とかね あれは
田谷力三ってあるんだけど 美ち奴さんは
流行歌手で芸者さんが多いの 神楽坂はん子さんとか
その人が中野弘子って
女流剣劇つって女方で
木股穿いて 女なのに男の股旅物をやったり
浅草で そこに田谷力三の
オペラ館とかあったり そういう関係でいたわけ
それで深見さんっていうのは片岡千恵蔵さんの
美ち奴さんの弟なんで
片岡千恵蔵さんのお付きなの 弟子だった
それで時代劇 片岡千恵蔵さんの弟子で切られ役だった
嵐寛寿郎さんに斬られたってのが自慢だったり
千恵蔵さんを出て浅草に来るんだけど
デン助劇団とか
みんなそうだけど 時代劇股旅物とか
一座で回るとか なんとか一座で 北海道とか
色々回って よくある父帰るかな
外国で言えばイノガーデンとかいう
船員でしばらく船に乗ってたら
恋人が違う人と一緒に帰ってきて ああ
なんつって お涙頂戴の芝居をやって
その間にバーレスクっていうのは
踊り子さんが踊って その間にそういう芝居が
あるっていうのはフラン座とかロック座とか
そういうとこなの それで漫才ってのは
師匠たちが馬鹿にするのは 立って喋る
だけじゃねえか 刀使ってチャンバラトリオとか
ああいうのは全部刀できるだろうって
なるほど だから芸の
1個で漫才やんのはいいけど
それだけスーツ1個で全国回るなんて
俺は認めないつって 怒られた
破門みたいなもん じゃその頃はやっぱり
認められないものだったんですね
それは関西のもんだった なるほど それでうち
の師匠は関西も行ってるから 関西の漫才
よく知ってるわけ だけど関東はつまんない
と言うわけ 唯一てんやわんやさん
ぐらいだな 笑えんのって言って 後は全部ダメだって
言った だからつまんねえんだよつって
お前見たか 演芸場で
漫才見ててつまんねぇと思わねえかったら
僕はもうちょっといいと思いますけどって言ったら
そうだろう つまんねんだあいつらは
ロック座とかうち来て俺の殺陣見てどうだ
客みんな笑うだろう それだけ差があるんだよって
漫才なんかお前衣装1個持って全国回って
衣装体いらなくて簡単なもんだけど
ただ喋くってるだけじゃねえかって なるほど
あれは大阪のもんだよって
関東弁では無理だっていうわけ
しかもその漫才でテレビに出ていくじゃ
ないですか テレビの時代っていうのが
始まっていく頃だったんですか
テレビの時代はね オイラの時はね もう完全に色物
つって色物扱いで テレビのいろんな
ワイドショーだよね ああいうのがあって
たまにゲストで浅草で今人気の漫才
ですとか言って 色物扱いで
それを破ったのが55号なの コント55号さん 欽ちゃん
あれが萩本さんたちがバーっと出て
演芸場なんかも出なくても ものすごい人気で
お昼の帯の番組
フジテレビなんかで出て また人気出て
それが今度は萩本さんの司会で
バラエティーショーなんだけど
ラジオの要素が入って ハガキ読んだり
面白い話 欽ドンとか欽ドコとか ああいうの始めたわけ
こたつになってなんか読んだり
あれが完全に演歌とかドラマを駆逐したの
じゃ萩本さんからなんですね
萩本さんが4本か5本持って100%とった
視聴率100%男 それでお笑いがグンと上がったの
ゲストで萩本さんの番組でたり
演芸番組は笑点とかいっぱいあったのよ
だけど萩本さんのレギュラーですごい視聴率
って言うのはなくて第二の55号を
見つけようと思って テレビ局が寄席とか
そういうとこ探しまくったの なるほど
それでみんな 大正テレビ寄席とか
ああいうのに出て 関西から呼ぶんだけど
そういうのが週1で人気出てきて その後
しばらくして 若手の漫才で
漫才ができた それで漫才ブーム
3年4年経ってんだけどね
じゃその本当にテレビでお笑い芸人さんが
隆盛する時代と共に たけしさんって
ずっとテレビと共にありましたね
まあ後発だけどね
そうなんですか 漫才でも頭から
一応いるけど俺やってて これ敵わないなと
ずっと思ってたもん 関西のお笑い強いわ
と思って のりお・よしお見て ボンチ見て
B&Bと紳助・竜介 これ残すやり方ないんだもん
あらゆるやり方全部やってんの
もう俺はしょうがないから 唯一残ってんのは
テレビの番組の悪口しかないわけ
最後の最後にそのネタでウケたけど あとは
何やってもあるんだもん そこから漫才の
後にずっとテレビで一線で番組
やってらっしゃったじゃないですか
漫才っていうのは年に何回じゃない
毎週やれるってのはあの毎週やってた
局はいいけどみんなジリ貧なのね それは同じ
漫才師が出てネタやろうたって年に10何本は
できないだろって それ40本以上やるわけ
だから それは無理で そうすると萩本さん
たちがやってたレギュラーでお笑いで
一般の視聴者のあの人たちは入れたけど
今度はレギュラーで使い減りしない
ネタないかなって色々考えて
コントとか色々やったんだけど
そんなこと言ってるうちに ひょうきん族に
なってきて さんまが来たわけ なるほど
これ驚いて さんまの言うこと聞かないっていうか
台本無視っていうか これはダメだと思って
俺はもう昔からの浅草の軽演劇の出だから
さんまのぶっとんだ違う話出てきて
なんか漫談に近いことやったり 全然
ストーリーに関係ないから これは俺ボケだけど
ツッコミに回らなきゃだめだなって
なるほど さんまちゃんが来たのはあくまでも
偶然で高田純次だったの ああブラックデビル初代
純次さんだったっていう話ありますね
高田純次さんがコント出身だから俺と息があって
タケちゃんマンとブラックデビル
さんまが高田純次が出られない時に来たの
そしたらもうブラックデビルしかないの
こっちとの掛け合いもゼロなの
好き勝手にやっていくわけ 確かに面白いの
それで俺はもうこれは一緒にやるたって任しちゃわなきゃ
ダメだと思って 自分のネタを
やる時は違う番組でやろうと思って
サイドに回って 結局成功したなと思うのは
ドリフはいかりやさんがいて 加藤さんとか
志村けんちゃんの ちゃんと統率をとって
いかりやさんがビシビシやって ひょうきんは
ドリフを負かそうと思ってやったんだけど
俺がいかりやさんをやるような感じだったの
それやってたら絶対勝てなかったの
さんまちゃんが来てまるっきり違うことやったんで
これはもうさんまちゃんに任せるべきだ
それでやっと視聴率が並んだり勝ったり
負けたりなって お互いに潰し合いになって
２つともダメになっちゃった
そういうことがあったんですね
さんまちゃんの威力はすごかった すごいお話
聞かせていただきました お時間そろそろなので
最後の質問いきたいですけど
浅草から映画からずっと一線で走られたたけしさん
今回の映画のAmazonプライムもそうですけど
YouTube今出ていただいてますけど
これからどういう時代になってってる
って思いますか テレビ的には
アメリカ的になんじゃないかな 見たい番組
は買うことになる なるほど
ニュース番組は永遠ニュースしか流さないし
アメリカと同じような形になる
日本はちょっとね CM挟んでそのお金で
やってるけど もうそんな時代じゃなくて
スマホ持って見てる時代だから あと本当に
見たいのはもうお金払ってみるしかない
そういう時代になってくるんですね だから
タレントも 日本にいるタレントは多すぎる
やることが 週6本もやってレギュラー
それで金もらっちゃいけないよ 週1本で
同じ金もらわなきゃ なるほど面白い
私42なんですけどこれからどう
生きていけばいいですか いやいや
俺はタレントに教養を見るからね
教養っていうか何気ない言葉の端々で あこの子
まあまあ色んなこと知ってるなとか思うから
もうそれはちゃんとしてるんで
歴史的な番組 歴史の登場人物とか
フェルマーとか 今日朝見てたのはレーニン
マルクスか カールマルクスの金ばっかり
使ってた友達がいるなんてあんなの
知らなかったもん あれ面白いなと思って
マルクスって良いうちの子なんだと思って
もう１つ裏の部分をやってるから面白いと思うよ
だからマルクスがあんなに人の金ばかり
簡単に使うと思わなかったもん 俺は完全に
あのなんとか革命とか貧しい農家とか
国に圧迫されて 共産革命ですね
それは教科書とかでよく見る話だけど
それ以外の話もじゃんじゃん入って
くるから面白い 人間身が分かってて
逆に言えばあんなすごいこと
書いてんのに本人自体は生活
それじゃんっていうなんか
今の時代でもわかるっていうか
いろんな小説ですごい男っぽいこと書いても
裏じゃ女々しいやつだったりするじゃん
それと同じように 作り上げた
作品そのものがそいつを表すことではないってのは
大体分かるし いいか悪いかの
判断はそいつはつくかもわかんないけど
じゃあお前どうなんだ生活はっていったら
そんなに大した人はいないから じゃそういう
授業をこれからもやってた方がいいですか
面白い 本当ですかありがとうございます
面白いのと みんな教養を持ってるかもわかんないけど
それはあくまでも教科書で得た
知識であって それを前提にやっぱり
チャンネル探すもん そうすると これ
面白いと思う そっちのなんかよく見たもん
フェルマーの定理なんかどこまでやるかってったら
この人理数系じゃないなっていうのは
その先行けないから だけどその先行っても
分かるやつはほとんどいないから 教養的には
いいとこにいるなって あの離れてなくて
あまりにも下がってないから
ちょっと勉強すれば分かるかなってとこの
スレスレいって教養講座にしてはちょっと
いいとこいるなと ありがとうございます
それでお笑いやってたから上手いよ
生徒たちのリアクションを拾い上げるのが
そっちはもう確立できてるからもう一回
武勇伝の方へ遊びでやってみねえかな
なるほどお笑いを なんかお笑いをやってみて
そしたら相方と1対1の家庭教師のネタで
そうですね いい国つくろうパカっとか
あるんじゃない ああいうネタをやったり
ある程度教養があるやつはフェルマーの定理
って言っても分かるじゃない 説明してみろって
フェルマーていう人がいて
なんとかなんとかって 違うだろバカ野郎とかって
チャレンジしてみます 家庭教師のネタで
自分でやってたコーナーで笑い話が出てくるじゃん
それをまたコントに
ぶち込んでやってみるとか じゃちょっと
また漫才相方とやってみるんで よかったら
また見ていただければと
絶対いいと思うよ ありがとうございます
というわけで オイラが絶対漫才やんないって
いう理由がそっちだから そうなんですか
武勇伝見て俺はもやめたと思った
ちょっと勘弁してください いやあれは俺の
理想なんだよ でも相方には悪いけども
相方はラップ自体を知らないんだから
ラップ知らないですか うん 再び頑張って
みたいと思います まだまだ全然もっと 今やってる
ジャンルは1つ置いといて もうそれ
できてるから あとまだこれだけやってない事ある
あと遊んでみればいい ここに戻るとこ
あんだから 顔出したらやって
ちょっといいからもう2〜3発やって 飽きられたら
こっち来て またこう行くと
あのなんとかグモみたいに 穴からずっと見てて
こうやればいいんだよ 金言いただきました
もうちゃんとできてるから ありがとうございます
今日は素敵なお話聞かせていただきました
是非新作のBroken Rageも
チェックしていただければと思います
と言うことで本日のゲスト北野武さんでした
ありがとうございました
よろしくお願いいたします ご無沙汰してます
ご無沙汰 覚えてらっしゃいますか
いや俺は本当のこと言うと 俺がもう
漫才とっくにやめて テレビ東京の番組で
武勇伝見た時に ああやめてて
よかったと思ったもん こんなの来たかと
思って ええ誰でもピカソ 私1年目の時
20年前です あん時には俺もうやめてるもん
とっくに ネタも作ってないし漫才も
相方とはやってないし それで漫才やめる
理由がWヤングさんとかあの辺とか
まだダウンタウンやなんか見てなくて
Wヤングさんとか やすきよかな
B&Bは落ちて来てたから ブワーっと上がってきて
ザ・ぼんちも一時期のもんだと思ってたんだけど
Wヤングさんとかやすきよさん見た時
これは漫才 相方もちゃんと漫才できなきゃ
こっちは敵わないなと思ってて
こっちはもう完全なB&Bのやり方だから
1人が一方的に喋って1人が止めて
よしなさいですね あの間を隠すために
早口にしてスピード上げて だからB&Bと
ネタかち合って あいつとは仲良いから
大阪と東京で行ったり来たりしてるけど
全然知らなかったら喧嘩になるぐらいのネタが
かち合ってて そんなにかち合ってたんですか
それで周りから言われるからお互いに
あれ 同じネタやってねえかなんてなって
あの洋七とは仲良いから やめてくれよって
俺はお前のパクったわけじゃなくて こういう
ネタがあるって聞いたからって言ったら
いやそれ大阪で俺やってるネタだって言われて
合ったら大変なことになるみたいなことを
言ってたんだけど お互いに大阪と東京で
同じような漫才で出てきたわけ やすきよのやすしさんが
東京来た時に洋七を連れてきて はい
お前らあれだろ似たような漫才やってるらしいな
なんて話になって あの人勘鋭いから
よく若手のネタ見んのよ やすしさんが
やすしさんが ほいで だけどな武 早く
喋んのいいけどな 早く喋るんだったら関西弁に
敵えへんでみたいな あの要するに
関東弁は早く喋ってもリズムはあるけども
音楽がないんだメロディがって 関西弁は
アホかってこう音楽がある 曲だからって言われて
あそうか これ敵わねえなと思ったけど
そうしてるうちにB&Bがワーっと出たんだけど
俺もあとで出てったんだけど結局ああいうネタって
技術ってのが分かんなくて 早く喋るから
勢いはすごいんだけど あのB&Bはものすごい
人気出たけど 全国制覇するぐらい
すごかったけど そん時に
ちょっとしたら漫才が色々出てきて THE MANZAI
なんていうのが出てきた時には もうB&Bが
ちょっと落ち目になってる時だから あの
全盛期はもっと前だからね それで俺らが
やっと出てきたんだけど そん時考えたのは
このネタだけのネタ番組っていうのはもうやってて
紳助・竜介とかもう見てんだけど 全員がダレ
てんのよもう あれ6回か7回やってんだけど
5回目ぐらいから俺は ああネタ
みんな作ってないわつって 人気の
勢いだけで笑せてるこれと思って
これ終わるなって言っちゃったのよ そしたら
もう漫才ブームは終わりますなんて言ったら
その頃の週刊誌だから 書き方がエゲツなくて
たけしがぶった切るみたいなさ うんうん
漫才ブームは終わってるとかさ 自分漫才
やってるのに はい
読んでたんですね うんそれで
やっぱりネタ作ってないし 営業すごいから
金は入ってくるけど営業もすごいけど
皆もうテレビで放映した同じネタをやれば
客席から同じだって言われるし
オチ先に言われたりして 新しいことやろうったって
スピード上げた漫才なんか新ネタなんか
新ネタって言葉変えるだけだから
違うギャグでスタイルは変わんないんだから
そんなようなんで俺もうやめたっつって
悪いけどきよしさんとは いろんなスタイルの
漫才できないからって だけど解散はしないからつって
今まで来てるんだけど
それで漫才はもう諦めたの はい
Wヤングさんの2人のあの雰囲気が好きで
あとやすきよのプロっていうか 俺らはプロだ
って感じのやすしさんの 勉強はしないけど
先天的に漫才ってのはこういうもんだって
ガンガン来るタイプ だからテレビで
THE MANZAIやった時 俺ら7分ぐらいなのね
B＆Bとか トリがやすきよなの すると
前のやつがガンガンやるから やすきよ出た時
もうみんな疲れてるわけ ウケすぎて はい
40分ぐらいやったもん やすきよ
取り戻すために20何分 ウケ出してから20何分
それで7分に編集しとけだもん 苦戦したんですね
やすきよさんでも すごいだから やすしさんの根性
やすきよの根性すごいわ ウケるまでやるもん
すごい執念ですね あのアホか下がってこられるか
こんなにやられて なんて
覚悟しとけやなんつって30分以上やってる
すごい戦いだったんですね でウケてきたら
1番ウケたとこでネタ入って 5分ぐらいやって
ディレクターにいいとこだけ使えてっ帰っていく
すごいですね 負けず嫌いすごいもん
若手に勝つぞっていう もう袖でこうやって見てる
それで要するに やっぱりやすしさんとかきよしさんの
あの根性だね漫才師の若手が出てきて負けたくない
ってのは ものすごい根性あった
こうやって見てて 鬼みたいな顔して見てた
たけしさんお辞めになってからも 時々
きよしさんとゲリラ的に漫才やってらっしゃるっていう
もう懐かしいからやってるんで
あときよしさん救済だよ金が そうなんですか
あの人さ 金がないくせに
名前と顔だけで店ばっかしやってんだよ
スポンサー見つけちゃ そうなんですか
焼肉きよしとか はいはいお店ありますよね
やめなさい という店かなんかで 俺は
よしなさいって花束出したんだよ それを写真撮って
飾ってまた儲けてるんだあの野郎 本当に面白い人なの
楽しいですね うん 逞しいんだけど
久々にやった時ってどういう感覚になるんですか
久々にやっても 出番前に楽屋にきよしさんが来て
今日どんなネタやんの
だからこんな 交通事故がどうのこうの うんうん
だから適当にお前相槌打ちゃいいよ 分かったつって
うん そう ああ よしなさいって終わりだから
てことはネタあわせは直前に口添えで
大枠を説明するってだけなんですか それだけ
そうだからもう 何十年もやってるから
きよしさんボケたの分かるから
よしなさいって言えばいいんだよ でもそれを
俺はB＆Bの洋七とやったの 洋七と2人で
はい 破格のギャラでその時にね
1000万ぐらいくれたの 500万ずつ分けようつって
はい それは生命保険の
会社かなんか呼ばれて きよしさんよりも洋七の方が
喋れるから30分ぐらいやれっていうからやったの
全然漫才になんないの
お互いに喋っちゃってかち合っちゃって
よしなさいがないの そうそうなの まだあるぜって
こっちもこっちになっちゃう 両方とも出るから引っ張り
がないから落ちないのよ よしなさいで落とすじゃん
落ちないの いやそんなことない
もっとこいもっとこいって
どこまで行くんだって話 ダブルボケで
ツッコミがないから そうツッコミが
お客の立場でツッコミってやるじゃない
そんなバカな話とかよしなさいとかないんだから
じゃんじゃん行くだけで 交互に漫談してるだけだから
交互漫談になっちゃうんですね
うんそれで 1000万も払った会社が
まあよくやってくれましたけど
みんな納得してましたねっていうわけ
笑いがないんだよ 納得してたんですね
うんだから笑うきっかけとか漫才のあれで
やっぱり本人がこいつつまんないよとか
センスねえよなんて関係ない
長年10年も一緒にやれば芸ができてんのもう
あいつと組んだらいいだろうなたんて言ったら
やっぱり10年かかんのよ そういうことですよね
だから若手で売れない時に新しいやつ見て
あいつとやったらウケるだろうなってのは
分かるけど やっぱり10年かかるよ
やっぱり相方とコンビになるのに10年かかるんですね
うん あの雰囲気が客前に
立つってのは特別だから 客前に10回立ったら
2人で稽古場で100回ぐらいの
価値あるわけ 1日でも10回だし
汗かかなきゃダメなの ウケなくて
うわーってなった時に その客がウケてない
つまねえなって顔 早く引っ込めよって顔とか
見ないと芸人って舞台じゃダメだね
やっぱり舞台に上がんないとダメなんですね
もうだから俺よく言うのは
若手で何年やったか知らないけど
2〜300人の前出てアガらない奴はダメだよと言ったの
もう300人とか200人で少ないから
今日は余裕だみたいな感性の奴は
お笑い向いてないよって言ったの
やっぱり何人か入ってる時に舞台袖見て客が入ってる
って言ったら ドキドキして嫌だなとか感じなきゃ
もうお前ダメだよって言ったの
やっぱり緊張した方がいいんですもんね
若い時にウケなくて冷や汗かいたとか
そういうのがオーバーラップしてきて
あん時ウケなかった嫌だなっていうのが
それがね 栄養みたいなもんだから
それがなくて 要するにクラスの人気者で
どこ行ってもウケんだ なんて出てくるやつは
それは最初はウケるかもわかんないけど
長いことは持たないよなっていう 嫌なところ
いっぱい行くもんね ネタで私たちの
武勇伝を見てもらった時に
20年前で覚えてらっしゃるんですね
衝撃的だったもん 本当ですか
もうラップなんだと思った そう言われましたね
うん それできよしさんはそのセンス０だから
本人の悪口は言えないけど
本人はそういう環境にいないから
俺だってオリエンタルラジオを見た時
ショックだった うわぁ ラップは知ってるんだよ
もう最後の方だと太った女の子かなんかと一緒に
ショーまでやってたから
すげえなと思った いろんなショーになってたん
ですよね うんそれで あれは正解だと思うよ
あれが俺 武勇伝はみんな好きで
かなりの人見て知ってるんだけど
武勇伝武勇伝で乗っていったらあれで終わってるもん
あれはやっぱり隠し系大会でいいんだよ
たまにやれば テレビの番組とか
舞台は漫才で で2つやって
今YouTuberやって また
やっぱ学歴あるから よく見るんだけど
俺歴史とか数学好きだから 見て頂いてますか
よく見るんだけど はい ここは
数学 俺工学部なんで数学しかできなかった
数学だけは全国模試で1位なったり
なんかしてた お好きですもんね
それだけで明治受かってみたいなもんだから
明治のあの頃は350点満点の数学が150で
100 100なの最低が150点だ
数学は確実に150点取ってるわけ すごい
数学は簡単だった それで数学の動画
フェルマーとか見ていただいてる
もうフェルマーは見た見た 嬉しいです
フェルマーの余白が少ないとか あれもだから
ABC予想だと一瞬で終わっちゃうんだよね
ギュっとやったら うん そういうのを
ご覧いただいて嬉しいです 私が
たけしさんを幼少の頃見た時にはもう
映画を撮ってらっしゃったんですよ
今回そのBroken Rage あれは遊びでやったんだけど
遊びなんですか あれ完全に遊びで
2時間あったのに 遊びで撮ったら
テレビだけだって聞いたから はいはい
そしたら編集したら1時間になっちゃったのよ
はいはい あれこれ千何百人相手の映画と
テレビでネットワークで テレビで好き勝手に
見るってのはこんだけ編集変わるかなんて
じゃんじゃん切っちゃったの へえ
映画館でのんびり見てるんじゃない
テレビはこうやって見たりなんかするから
これは間が早くなるよね
あと飛ばすしじゃんじゃん
Amazonプライム用にかなり
間を詰めてったんですか それ知ってるから
その通り撮ったんであって 映画だったら
あんな撮り方しない もうちょっと丁寧に撮るし
そうなんですね 今回その前半がシリアスで
後半がセルフパロディーっていう そう
これも実験的ですよね
ものすごい実験映画して パロディーっていうのは
今までいっぱいあるけど
あの映画見た後で途中で あの風と共に去りぬ
のパロディ入ってたなとか色々あるじゃない
元ネタがあるやつですね で元ネタがない
入れなきゃパロディになんないとしたら
1番最初に元ネタを見せようてって
見て2番目からその元ネタの
パロディをやろうって で作ったの
これすごいことですよね あんまり他にない
やり方ですよね それはそのパロディの
新しい考え方 それで映画って100年
ちょっとなのね そうなんですね
映画って相変わらず日本にも外国にも
映画のなんっつうんだろう 図書館みたいなんだけど
そこに収めるのは まだフィルムなのよ
そうなんですね フィルムで100年
持ってるって実績があるからフィルム
映画作ると国が1本か2本
買い上げるの それ6000万とか
何千万で ところがこれからCDになるじゃん
CDが100年持つかってまだわかんないから
まだ切り替えてないの だからフィルムで出す
そうなんですね それでパロディとか映画って
なんかやると それ風と共に去りぬだろうって
七人の侍だろうって
そっから取ったんだって
パロディってあるじゃん そうするとみんなが
見てる映画しかパロディーとってこられないじゃん
そしたら最初に見せちゃえっていうのがあって
最初の部分がすごい いつも通りシリアスな
あの緊張感のあるネタ振りにしても
ものすごい豪華な映画ですよね
ちょっとね やっぱり
なんだろう
マーケットが違うと Amazonとか
あれだけでかくなるとお金ちゃんとくれるよね
だからですかね そのネタ振りなのに
もうここだけでもめちゃくちゃ面白いんですよ
たけしさんの 出てきて 動いての
いつもの緊張感がコントのネタ振りの
レベルじゃないですもんね ああいうのは昔は
なんとか組なんとか組って 監督の名前で
黒澤組だ深作組だって独特の匂いとか感覚あるの
そうなんですか 深作さんのとこ行ったら
深作さんの一言で
みんな動きが早いわけ 走ってんじゃないか
ってぐらい速いの カメラパッパッパって
はいよーいって いやまだセッティングしてません
いいからはいよーいって 照明なんか走りながらつけてくの
で黒澤さんは長くて長くて 監督用意できました
あ〜そうつって こうやってんの
もういこうかって いや
1時間もみんな待ってますけど
よ〜いスタートってったら そこ違うな あと明日だ
って言って帰っちゃうの へえ 3分しかいない
時あんだもん 全然違うんですね作り方が
そこ違うなってのは 本人も分かってないんだよ
黒澤さんは帰ってホテルの中で
何が違うのかずっと考える
そこから考えるんですか 全然監督によって違うんですね
そう だから横溝さんとか色々いるけど
セット1mこっちずらしてって
スタジオ行って1mずらしたらあくる日来て
もう一回戻してつって 大仕事ですけどね
大道具さん何これって 2日かけて1mずらしただけじゃん
て言ったら 何やっていいかわかんないの
そうなんですか カメラマンも監督も
役者どう動かしていかわかんないで ただ時間かけて
１メートル だからよく雲が出たっていう
あと雲が出てないとか あの家邪魔だとか
そういう映画界では逸話あるけど
そうやって誤魔化すよね 北野組で今回も
がっちり撮ったわけですよね うん
いつも思うのがたけしさんの映画の
今回のネタ振りもそうなんですけど
緊張感というか 北野組はね
俺も19本20本ぐらい撮ってるかな
最初から最後まで 大体カメラマンは
10本単位で変わってるけど
照明さんは同じ人なの ずっと同じなんですね
ずっと高屋さんって人で これは変わり者でね
喧嘩して降りちゃう人なのよ 気に入らねえ
なんだこんなのとか 役者にもダメ出ししちゃうの
もう職人さんなんですね リハーサルしてる時に
照明当てながら 何やってんだよって
顔するから役者はたまんないよね
そうなんですね 落ち込むんだけど
映画の世界ですね 映画界ってそういうとこ
あるから へそ曲がりな照明とか音響とか
最初にお撮りになったのって その男凶暴につき
じゃないですか そうそう あの時撮られたのが
多分42歳の頃だったと思う 私今42歳で
ああもう十分 もう貯金十分出来てきたから
これからだよ 今半分ぐらい貯金
できてるから あの映画ってね
90過ぎてもやってる人いるから 作れるよと
山田洋次なんてまだ 棺桶に両足入ってるのに
まだ作ってるからね それぐらいやっぱり
映画を作るって魅力的なことなんですか
映画ってね
やっぱり総合芸なんだよね 音楽もあるし
音楽もあるし芝居もある 衣装 天候
写真の技術 確かに
それからなんだろう 絵画的に照明を当てて
こっちから撮って寄るっていうのは
ズームするか引くか それでまだ100年も経ってないんで
残された余地っていっぱいあるんだよね
その男の時って 急遽代役で
やられたわけじゃないですか 監督も
元々主演だけで その前から映画やってみたいっていう
ご発言されてたって記録が残ってるらしいんですけど
あのね 映画やるきっかけはね 漫才なの
漫才で映画の悪口ばっかり言ってたの
そうなんですか なんでここに振り返ると犯人がいるんだ
分かりそうなもんだろうとかな
映画の取り方の 恐怖映画って
よくあるじゃん はいはいはい
おかしいだろ爪ガリガリして ウェーなんて
そこまでどうやってこいつ入ってきたのあの格好でって
ホテルのフロント通って こんな爪伸ばして入ってくるのか
確かに 部屋だって鍵閉まってるのに
こうやって開けてこうやってんのか
おかしいだろって言ってたの 映画あるあるを
突っ込むネタをやってたんですね
それで映画のネタをやってて実際自分が撮るとなったら
そういうのがあってそれをできるだけ排除した
笑われるから 同じことやってんじゃないかって
振り向いたらいるっておかしいだろう
みたいな それでなるたけ
カットしていったらすごい悪評だったけど
なんだパラパラ漫画みたいな映画撮りやがって
って言われた 最初そんな風に言われたんですか
パッパッパッパ うん だってドンと撃って
殺されたやつを上から見てるのあるけど
それの顔は誰が見てる顔なんだよ 死んだ
やつの目線かよ 上からこうやってんだよって
横からなら分かるよつって 死んだやつの目線
っておかしいだろつったら 上から見て死体を見てる
これはあるけど下からはないだろうてつったら
それはだけど客観的にとか
映画論から言うと おかしいこといっぱいあるわけ
じゃその映画論のオーソドックスに
ツッコミを入れて カットしてった結果
たけしさんのあの映画の緊張感になったんですね
そうそう だから映画の悪口言ってたら
いつの間にかそういう場面に出くわして
映画のそれまでのテクニックはこれ使っちゃ
まずいなと思って これ寄るのよそうとか
なんでフレームの中にみんな入ってんだとか
肩だけでもいいんだよとか
みんな顔こうやるけど なんでセリフいう
やつの横に集まってくんだとか
漫才でやったネタを ツッコミが
ツッコミをやったネタが実際自分で
映画撮り出したら出てくるわけ それ外して
行ったら 結構スカスカの映画であるんだけど
緊張感はあるわけ あの現場のなんつうの
現場の急に撮った写真みたいな そうなんですよね
予定調和じゃないんで みんなが
入ってなきゃいけないわけでもないんで
あれグっと惹きつけるんですよね
だから力あるとは言われたけど
たけしさんの映画って終わり方がいつも
なんかこうハッピーエンドではないものが
多いじゃないですか にも関わらず
すごい嫌だったなとか辛いなっていう
観終わった感じじゃなくて なんか観終わった後の
その満足感っていうのが
バッドエンドなのにある理由が いつも
観ながら なんでなんだろうと思ったんですけど
悪いやつは死ぬってだけだよ 人殺しているやつが
平気で 殺されていいじゃんそれでって言う
そうか悪いやつはきっちり死んでるから
死ぬか次の作品で
死ぬことで追っ払うか どうせこいつ
終わってるというか なるほど
ものすごい腑に落ちますね その悪いやつが
悪いことして終わってるんじゃなくて
ちゃんと悪いやつは死んでるから うん死んでる
狙われて終わりとか だからある意味ちょっと
そういう意味で言うと解決してるんですね
うん もうあのだから不快感はないのよ
悪いことをした快感はあるけど
だって死んでんじゃんっていう
ひどいことしたな だけど殺されたなって
感じがあって ひどいことしたな逃げちゃったな
と言うと あまりにもひどいことは快感に
なんないじゃん 人を騙して金持って逃げたら
いいねっていうけど 人を殺して金持って
逃げると不快だろって言うのがあって
そいつ後ろから撃たれて死んでればお笑いになったり
なんかして なるほど わりかし解決はしてるんだけど
その終わり方はそうやって
とりあえず解決しているんだっていうのを
しっかり認識しながら終わらせていくんですね
まあ大体 生理的なもんだけど
自分でこういうストーリーでここで犯人
死ななきゃおかしいよなって言って
そこもやっぱり生理なんですね さっきの
絵作りもなんか生理的に違うよなとか
ツッコんでこいつ死ななきゃおかしいだろっていう
ツッコんでそうなってるんですね
大体そうなってる
だから料理も映画もあらゆる音楽もそうで
音楽でいい音楽が最後 終わり嫌だよこれ
ってのあんじゃん はいあります
じゃあ一般的に自分がそれでいいと思っても
人が嫌だって場合もあるし 自分がOKなら
今そこまで振ってきたんだから 客も
納得すんだろうって感じまでは
まとめあげるけど なんかそのいろんな
バイオレンス系とか 逆に青春系キッズ
リターンとか いろんなジャンルも
撮られるじゃないですか まさに今回の
コメディ系で実験系とか うん
一個のジャンルではなくていろんなジャンル
撮ってる理由ってあるんですか
バイオレンス
暴力っていうのが
人間の精神科の先生がショックなことって
バイオレンスじゃないですか
っていうような意味では普遍的なもんだと
あらゆるとこにあると思うのね
恋愛で君が好きなんだけどって言った瞬間に
それバイオレンスだろうっていう取り方
相手にショックを与えるんだから
うんうん それと同じように感情っていうのは
1番強いのはバイオレンスかなと思う
君を愛してますも バイオレンスて言えば
バイオレスだろうっていう 衝撃なんですね
だからあらゆるものは衝撃に含まれる
って思ってて ああなるほど だから優しさも
罪って言うけど それもそうだなって言うか
優しさが暴力になる時もあるから
ラブっていう言葉と暴力って言うことは
同じ意味だろうっていうか
と言うことはラブストーリーも青春映画も
コメディーもバイオレンスもエンタメも全部
何か衝撃を与えるという意味で実は共通する
ものを作ってらっしゃる やっぱり感情を
揺さぶることってバイオレンスだと思うよ
じゃあこれは青春映画だとか
エンタメだとかこっちが言ってるだけで
たけしさんは一個のバイオレンスを一貫して撮ってる
というか やっぱりバイオレンスっていうのは
感情を揺さぶるもの
だからこう感情が入ってこねえって
つまんねえっていうのは
よく考えりゃ 漫才だってバイオレンスじゃん
確かにそうですね
急に客が全然思ってないことツッコんで
気がついて笑ってしまうのは 殴られたと変わらない
後ろからポンっ 俺だよつってるようなもんじゃん
衝撃を与えてるってことですね
コントなんか完全に画で見してんじゃない
後ろ誰だ誰だ ポンっ お前かって
やってることはバイオレンスじゃない それを見て
みんな笑ってるけど 舞台上で行われてることって
コツン痛えとかいうのは 衝撃だもんね
たけしさんがそのバイオレンス 元々ツービートの漫才も
そうですし その後のテレビジョッキーとか
いろんな企画もそうですし風雲たけし城とかも
そうですけど いつからバイオレンスの魅力
というか衝動というかあったんですか
なんかね やっぱり幼児体験っていうか
お笑いっていうのは悪魔で
必ず悪魔っていうのはすごい緊張した
とこに現れるんだよね そうすると
悪魔がお笑いだとしたら1番ギャグに
なりやすいのはお葬式なんだよね 緊張感が
あるから 座ってて坊さんが足が痺れて
立てなくなったり笑っちゃうじゃない でも
笑っちゃいけないとこにお笑いの神様が
忍び込んでくんだよね ご自由にご焼香をと言ったら
足痺れて立てない親父とかいるじゃん
それ笑っちゃいけないけど 笑っちゃいけないけど
悪魔がおかしいだろうこれって言うのとあって
あとホームレスが歩いてきてバナナに滑って
倒れちゃう ひっくりかえるんだけど
お金拾おうと思って 笑っちゃいけないんだけど
やっぱり悪魔っていうのは笑っちゃいけない時に
忍び寄る みんな泣いてるお葬式には悪魔が
忍びよるって感じがね 漫才とか
実際の生活でもそういうことが多いんで
幼少期にそういう経験をされてた 蓄積されて
うんそう だからなんて言うんだろう
俺は結構怒られたんだよね
そういうみんなが思ったことを
悪ガキだったから言っちゃったって言うか
結婚式でお日柄もよく 本当に綺麗な嫁さん
ブスじゃないかって言ったらパチンて殴られて
お前声が聞こえるよこの野郎って言われて
本当にめでたいなんとかとか 嘘つけとか言って
そういうの言っちゃったりさ
思っちゃったりなんかして そうすると親に
殴らて 言うんじゃないとかさ黙ってろとか
なんでって言うけど 思っちゃう言っちゃう
やっちゃうが元からあって そうそう
その衝動とかその衝撃とか暴力みたいなものが
だんだん笑いになっていって
そう だからね子供心に泣いたり
笑ったりがあって うちの父ちゃんってのは
すごい下町のペンキ屋なのね
それで酒飲みで柄悪いわけ ほとんどあの
ヤクザみたいな人なの ただ根性も何もないから
弱い者はいじめて強い者には頭下げちゃうみたいな
もう下町の職人気質の それで酒に弱いんだけど
酒好きなの そしたら兄貴の嫁が来た時に
俺見てたらお寿司なんかとってるから
残さねえかなと思って 帰ったらそれ食えるから
そしたら父ちゃんもカーって上がっちゃって
向こうが豪快な親父なの あははて言ったら
北野さん うちのこんな娘だけど
おたくの倅の嫁になんて私も鼻が高いって
兄貴なんかちょっと大学の助教授みたいなの
やってたんだよ 父ちゃんはハハハなんか言ってんだけど
酒飲みだしたらだんだんだんだん テメェさっきから
言いたいこと言いやがってってなっちゃって
酔っぱらって なんだこのブスって
母ちゃんなんか泣き出して止めてんだけど
黙ってりゃいい気になりやがってこの野郎 田舎の洗濯屋か
なんか知らねえけどペンキ屋舐めてんのかこの野郎
なんて言っちゃって 偉そうにテメェ馬鹿野郎なんて
こんなブスの嫁さん連れてきやがって
なんだこの野郎なんて そしたら向こうも
向こうで地元じゃちゃんとした
なんだこの野郎なんてなっちゃったら 何をテメェ野郎
なんて裸になっちゃって もうカミさんとか兄貴とか
みんな泣いちゃってて止めてんだけど
大暴れしちゃって だから寅さんみたいな感じなの
それがおかしくて 初め怖かったんだ
だんだん大人になる時に あん時おかしかったなって
確かに面白いですね 追い詰められた
弱い親父が開き直った時のバカバカしさってのが
基本的に俺はお笑いなの
たけさんの映画でアウトレイジとかでも
丁々発止で怒鳴り合ってる時に怖いんですけど
なんか面白いっていう感覚も うん
あれ何なんですかねそういうことなんですかね
この野郎お前この野郎とか言ってるの
やってみろこの野郎なんて言うんだけど
なんかそういう感じが分かるんだよね
面白いんですよね
なんかねあの怒鳴り方と言葉のタイミングは
あれ漫才だよね 確かにそうですね
かけ合いだもん やすしさんが言ってた 関西は
グルーヴあるけど関東のグルーヴっていうか
その音楽 たけしさんの映画のあの
怒鳴り合い見ると音楽感じるんですよね
言葉の操り方って漫才師ってみんなうまいけど
相手の言葉を最後まで聞いて間を取って喋るから
それはなって言うか ちょっと待てって言うか
それはもうその場の客前に立ってる
やつのタイミングだよね
ドンっと笑ったら待てって言うかもわかんないけど
ちょっとクスクスだったら もうちょっと
笑わねえかなとかって ワーってきたら
ちょっとって言うけど ドンっと来たら
ちょっと！ってなるじゃない あれはもう現場に立つか
立たないかで だから俺は稽古場で100回やるよりは
客前で10回やれっていう それは絶対言う
なるほど その音の丁々発止のやり方
撮影現場で あれってセリフかっちりなんですか
それともアドリブで役者さんが結構喧嘩
西田さんたちはね 約束でね アドリブ
西田さんはね あの監督って 何言ったら
あのセリフ全部覚えたけどアドリブ入れて
いいですかって いいですよどうぞつったら
全部アドリブ ワレコラァのやつですよね
何をコラァ そんなセリフねぇよって
花菱会のあれ アドリブだったんですね
他の方はじゃあしっかりセリフ通りですか
しっかりとあのアドリブだけどつまんない時に俺が
すいませんそれつまんないって言う
ちゃんと言葉通りやってって言って
その前にうるさい照明とかああ言うのが
台本持ってるから アドリブだめだよ
もっとちゃんと言えよ なんて言って
もう40年50年選手が 厳しい方ですね
もう出てきたら5〜6年の役者なんか
こんなになっちゃうから 何やってんだお前なんてね
怖い 厳しいですね 監督そこでタバコ捨ててなんて言って
なんでって言ったら 俺が見ときますわって
すごいですね もう新人なんかこんなになっちゃう
お前北野組入ってお前セリフぐらいちゃんと
作ってこいよ なんてやるから
そうなんですね こんななって
あの丁々発止のやり取りの おいこの野郎とか
馬鹿野郎この野郎っていわゆる
全員がたけさん節というか そうそう
あの感じって江戸の下町の感じなんですか
まあ下町の 江戸の下町の
職人言葉だよね ちょっとガラ悪い
あれがやっぱりこう北野映画って言う感じの
うん さしすせそが言えねから そうなんですか
江戸っ子ですよね 全部 ち とか し だから
ひ が言えねえ ひゃくえんがしゃくえんだから
しゃくえん しゃくえんって しろしまだし
言い回しとか あとそのいわゆるヤザ同士で
やり方もあるじゃないですか その
沈めるとか こう引っ張ることとか
たけしさんの映画を見て私 そういうシーンを
いつもこう見所として楽しんでるんですけど
あれね考える どうやって殺すか
そうですよね いやこないだこうやって
車に轢かせたけどどうすっかななんて
いや私あれが楽しみで そうあれをね
残酷なこと思いすぎてもいけないわけ
ああそうなんですね 蹴飛ばしていって
ガチャンっていうのに頭突っ込んじゃうって言うのは
それはちょっとなっていう やりすぎだと
痛えって言う あれは1つのね
どうやって殺すかなって考えるね
あのギリギリのバランスで
ちょっとなんだろう昔のバラエティーとか
お笑いのたけしさんが仕切ってた時の芸人さんに
やる罰ゲームと残虐な殺し方の間みたいな
そうそう あれってちょっと
ちょっと面白さ入ってますもんね
ちょっと笑っちゃってもいいの そうなんですよね
あれが私見たくて 何すんねんって
埋められてこうされるとか
そうああいうのもね 結構ね
いろんな暴力監督がいるけど
殺し方でもね 外国でもいっぱい
見るんだけど これやりすぎだろってのあるわけ
なるほど でもちょっと笑っちゃっても
いいのかなっていうのもあるし
殺し方って結構ね
大事ですよね あとカメラワークで
こうやってやって 自分の顔を見て
マスカラこうつける時に ここゴンとやられて
ギャってなっちゃうっていうの
どうやって撮るかとか 歯医者なんか
痛そうじゃんあれガーってかき回しちゃうとか
やったシーンありますね
あれも実際自分で歯医者行って
ガーってやられながら目つぶってて目開いた時
半目のヤクザだったらどうだろうと思った瞬間に
メモったの そうだったんですね
あのシーンて歯医者行ってる時に
思いついたんですか そう 歯に詰めてるやつが
ポロっと取れちゃって田舎の歯医者行ったら
マスクして たけしさんですかつって
たけしさんの歯なんか一生見れると思わなかった
ひひひ これです取ったのって目開けたら
そのマスクしてるのが笑ってるわけ ぞっとしてさ
これ詰めますねとか言って
これ歯医者痛えだろうなと思って 帰ってすぐ
現場行って この人そこで殺さないで
歯医者行くから
すぐ活かしたんですね 活かした
じゃあなんかそういう なんか取材をして
実際にヤクザの人がそういうことやってる
とかっていうの取り入れてるのか でもこれ
たけしさん考えてそうだなとか思ったんですよ
昔浅草にいた頃は今と違ってヤクザの人もいて
演芸場なんかフリーパスだから
色々教えてもらった人もいるわけ
こんなに風にやるよと 指こんななってさあ
昔はな指詰めたら何百万くれて それ持って
治療して帰ってくる 今は医者行って
詰めてから来るからななんて言って
俺みたいによ詰め癖ついてよ 何百万がもらえるから
そうするとテメェまた詰めやがったなこの野郎つって
俺の見てる前で詰めろつったら いいんですよって
包丁くださいったら 錆だらけの出すんだよ
包丁ガンって カリカリカリカリ
泣きながら詰めたって言うんだよ それ聞いて
気持ち悪くなるわけ でもちゃんと心の中でメモ
メモしてますよね カッターで切れねーよこの野郎
ってありましたもんね あれで使ったんだよ
あれがその時の話なんですか うん詰め癖が
あるやつとかいるんだって で金もらいに
来るんだって 昔は金あげて その金で
ちゃんと詰めて 治療してその金を
小遣いもらうんだって 詰めてお金
もらえるのはなんでなんですか 治療費
治療費もらえるんですか 治療費とお前いい根性してるって
自分のしくじりをちゃんと認めて
エンコ詰めっていうんだけど
そうなんですね あの指詰めて置いて詫びに
来たからこれで治せつってお金もらって
指詰めるってその反省が認められたら治療代もらえる
昔のヤクザの親分はね お前よく謝ったなって言って
でそれをもらい癖がついちゃって
シャブ打って 痛くなくして
そうするとふざけんなこの野郎つって
もうもう1本詰めろってなっちゃう
保険金詐欺みたいになっちゃうんですね
金目当てでやってんだろテメェってなって
お前有名なんだよなんかやると指詰めるって
こんななりやがってなんて
そうなると大変だから 大変なんだって
浅草の頃はそういう話も聞けたんですね
そういう人たちが演芸場の中 フリーパスで
入ってきちゃって 楽屋には入ってくるし
競馬とか呑み行為とか おいツービート
何買うんだなんて えって言ったら 早く買えよ
何とか何とかっつうと はい1000円と
万馬券当たると来ねえし ほとぼりが冷めるまで
来ないんだよ 当たった やったなこれ十何万に
なるぞったら そう言えばあの人 帰ってこない
それで忘れた頃にどうも〜って そういう
人がいたり 面白いですね おっかない人が
出入り自由だったり 劇団ひとりさんが映画にした
浅草キッドの時代ですよね うんそう
あん時もだいぶ
制作者側がそういう
悪い関係はあんまり描かないでくれって
そうだったんですね 規制が入って
主役の人は辛かったと思うけど まぁあんな感じの
一部だけど 見ててそんな感じだなって
リアルに考えれば いやもっと
こうだとか色々あるけど 現実はね
違うからね なるほど 浅草キッドのセリフで
千三郎師匠が喜劇やれよと
漫才テレビでやってどうすんだみたいなシーンって
あれって実際あったですか そう
あの深見の師匠ってね
姉さんが美ち奴っていう
うちの女房には髭があるとかそういう 美ち奴さんって
芸者さんなんだけど 昔の歌い手って
美ち奴さんとかなんとかとか芸者さんが
よく歌手でいたじゃん 映画は歌舞伎俳優で
片岡かなんとかとか全部 歌舞伎から引っ張ってんだよ
浅草のオペラ館とかね あれは
田谷力三ってあるんだけど 美ち奴さんは
流行歌手で芸者さんが多いの 神楽坂はん子さんとか
その人が中野弘子って
女流剣劇つって女方で
木股穿いて 女なのに男の股旅物をやったり
浅草で そこに田谷力三の
オペラ館とかあったり そういう関係でいたわけ
それで深見さんっていうのは片岡千恵蔵さんの
美ち奴さんの弟なんで
片岡千恵蔵さんのお付きなの 弟子だった
それで時代劇 片岡千恵蔵さんの弟子で切られ役だった
嵐寛寿郎さんに斬られたってのが自慢だったり
千恵蔵さんを出て浅草に来るんだけど
デン助劇団とか
みんなそうだけど 時代劇股旅物とか
一座で回るとか なんとか一座で 北海道とか
色々回って よくある父帰るかな
外国で言えばイノガーデンとかいう
船員でしばらく船に乗ってたら
恋人が違う人と一緒に帰ってきて ああ
なんつって お涙頂戴の芝居をやって
その間にバーレスクっていうのは
踊り子さんが踊って その間にそういう芝居が
あるっていうのはフラン座とかロック座とか
そういうとこなの それで漫才ってのは
師匠たちが馬鹿にするのは 立って喋る
だけじゃねえか 刀使ってチャンバラトリオとか
ああいうのは全部刀できるだろうって
なるほど だから芸の
1個で漫才やんのはいいけど
それだけスーツ1個で全国回るなんて
俺は認めないつって 怒られた
破門みたいなもん じゃその頃はやっぱり
認められないものだったんですね
それは関西のもんだった なるほど それでうち
の師匠は関西も行ってるから 関西の漫才
よく知ってるわけ だけど関東はつまんない
と言うわけ 唯一てんやわんやさん
ぐらいだな 笑えんのって言って 後は全部ダメだって
言った だからつまんねえんだよつって
お前見たか 演芸場で
漫才見ててつまんねぇと思わねえかったら
僕はもうちょっといいと思いますけどって言ったら
そうだろう つまんねんだあいつらは
ロック座とかうち来て俺の殺陣見てどうだ
客みんな笑うだろう それだけ差があるんだよって
漫才なんかお前衣装1個持って全国回って
衣装体いらなくて簡単なもんだけど
ただ喋くってるだけじゃねえかって なるほど
あれは大阪のもんだよって
関東弁では無理だっていうわけ
しかもその漫才でテレビに出ていくじゃ
ないですか テレビの時代っていうのが
始まっていく頃だったんですか
テレビの時代はね オイラの時はね もう完全に色物
つって色物扱いで テレビのいろんな
ワイドショーだよね ああいうのがあって
たまにゲストで浅草で今人気の漫才
ですとか言って 色物扱いで
それを破ったのが55号なの コント55号さん 欽ちゃん
あれが萩本さんたちがバーっと出て
演芸場なんかも出なくても ものすごい人気で
お昼の帯の番組
フジテレビなんかで出て また人気出て
それが今度は萩本さんの司会で
バラエティーショーなんだけど
ラジオの要素が入って ハガキ読んだり
面白い話 欽ドンとか欽ドコとか ああいうの始めたわけ
こたつになってなんか読んだり
あれが完全に演歌とかドラマを駆逐したの
じゃ萩本さんからなんですね
萩本さんが4本か5本持って100%とった
視聴率100%男 それでお笑いがグンと上がったの
ゲストで萩本さんの番組でたり
演芸番組は笑点とかいっぱいあったのよ
だけど萩本さんのレギュラーですごい視聴率
って言うのはなくて第二の55号を
見つけようと思って テレビ局が寄席とか
そういうとこ探しまくったの なるほど
それでみんな 大正テレビ寄席とか
ああいうのに出て 関西から呼ぶんだけど
そういうのが週1で人気出てきて その後
しばらくして 若手の漫才で
漫才ができた それで漫才ブーム
3年4年経ってんだけどね
じゃその本当にテレビでお笑い芸人さんが
隆盛する時代と共に たけしさんって
ずっとテレビと共にありましたね
まあ後発だけどね
そうなんですか 漫才でも頭から
一応いるけど俺やってて これ敵わないなと
ずっと思ってたもん 関西のお笑い強いわ
と思って のりお・よしお見て ボンチ見て
B&Bと紳助・竜介 これ残すやり方ないんだもん
あらゆるやり方全部やってんの
もう俺はしょうがないから 唯一残ってんのは
テレビの番組の悪口しかないわけ
最後の最後にそのネタでウケたけど あとは
何やってもあるんだもん そこから漫才の
後にずっとテレビで一線で番組
やってらっしゃったじゃないですか
漫才っていうのは年に何回じゃない
毎週やれるってのはあの毎週やってた
局はいいけどみんなジリ貧なのね それは同じ
漫才師が出てネタやろうたって年に10何本は
できないだろって それ40本以上やるわけ
だから それは無理で そうすると萩本さん
たちがやってたレギュラーでお笑いで
一般の視聴者のあの人たちは入れたけど
今度はレギュラーで使い減りしない
ネタないかなって色々考えて
コントとか色々やったんだけど
そんなこと言ってるうちに ひょうきん族に
なってきて さんまが来たわけ なるほど
これ驚いて さんまの言うこと聞かないっていうか
台本無視っていうか これはダメだと思って
俺はもう昔からの浅草の軽演劇の出だから
さんまのぶっとんだ違う話出てきて
なんか漫談に近いことやったり 全然
ストーリーに関係ないから これは俺ボケだけど
ツッコミに回らなきゃだめだなって
なるほど さんまちゃんが来たのはあくまでも
偶然で高田純次だったの ああブラックデビル初代
純次さんだったっていう話ありますね
高田純次さんがコント出身だから俺と息があって
タケちゃんマンとブラックデビル
さんまが高田純次が出られない時に来たの
そしたらもうブラックデビルしかないの
こっちとの掛け合いもゼロなの
好き勝手にやっていくわけ 確かに面白いの
それで俺はもうこれは一緒にやるたって任しちゃわなきゃ
ダメだと思って 自分のネタを
やる時は違う番組でやろうと思って
サイドに回って 結局成功したなと思うのは
ドリフはいかりやさんがいて 加藤さんとか
志村けんちゃんの ちゃんと統率をとって
いかりやさんがビシビシやって ひょうきんは
ドリフを負かそうと思ってやったんだけど
俺がいかりやさんをやるような感じだったの
それやってたら絶対勝てなかったの
さんまちゃんが来てまるっきり違うことやったんで
これはもうさんまちゃんに任せるべきだ
それでやっと視聴率が並んだり勝ったり
負けたりなって お互いに潰し合いになって
２つともダメになっちゃった
そういうことがあったんですね
さんまちゃんの威力はすごかった すごいお話
聞かせていただきました お時間そろそろなので
最後の質問いきたいですけど
浅草から映画からずっと一線で走られたたけしさん
今回の映画のAmazonプライムもそうですけど
YouTube今出ていただいてますけど
これからどういう時代になってってる
って思いますか テレビ的には
アメリカ的になんじゃないかな 見たい番組
は買うことになる なるほど
ニュース番組は永遠ニュースしか流さないし
アメリカと同じような形になる
日本はちょっとね CM挟んでそのお金で
やってるけど もうそんな時代じゃなくて
スマホ持って見てる時代だから あと本当に
見たいのはもうお金払ってみるしかない
そういう時代になってくるんですね だから
タレントも 日本にいるタレントは多すぎる
やることが 週6本もやってレギュラー
それで金もらっちゃいけないよ 週1本で
同じ金もらわなきゃ なるほど面白い
私42なんですけどこれからどう
生きていけばいいですか いやいや
俺はタレントに教養を見るからね
教養っていうか何気ない言葉の端々で あこの子
まあまあ色んなこと知ってるなとか思うから
もうそれはちゃんとしてるんで
歴史的な番組 歴史の登場人物とか
フェルマーとか 今日朝見てたのはレーニン
マルクスか カールマルクスの金ばっかり
使ってた友達がいるなんてあんなの
知らなかったもん あれ面白いなと思って
マルクスって良いうちの子なんだと思って
もう１つ裏の部分をやってるから面白いと思うよ
だからマルクスがあんなに人の金ばかり
簡単に使うと思わなかったもん 俺は完全に
あのなんとか革命とか貧しい農家とか
国に圧迫されて 共産革命ですね
それは教科書とかでよく見る話だけど
それ以外の話もじゃんじゃん入って
くるから面白い 人間身が分かってて
逆に言えばあんなすごいこと
書いてんのに本人自体は生活
それじゃんっていうなんか
今の時代でもわかるっていうか
いろんな小説ですごい男っぽいこと書いても
裏じゃ女々しいやつだったりするじゃん
それと同じように 作り上げた
作品そのものがそいつを表すことではないってのは
大体分かるし いいか悪いかの
判断はそいつはつくかもわかんないけど
じゃあお前どうなんだ生活はっていったら
そんなに大した人はいないから じゃそういう
授業をこれからもやってた方がいいですか
面白い 本当ですかありがとうございます
面白いのと みんな教養を持ってるかもわかんないけど
それはあくまでも教科書で得た
知識であって それを前提にやっぱり
チャンネル探すもん そうすると これ
面白いと思う そっちのなんかよく見たもん
フェルマーの定理なんかどこまでやるかってったら
この人理数系じゃないなっていうのは
その先行けないから だけどその先行っても
分かるやつはほとんどいないから 教養的には
いいとこにいるなって あの離れてなくて
あまりにも下がってないから
ちょっと勉強すれば分かるかなってとこの
スレスレいって教養講座にしてはちょっと
いいとこいるなと ありがとうございます
それでお笑いやってたから上手いよ
生徒たちのリアクションを拾い上げるのが
そっちはもう確立できてるからもう一回
武勇伝の方へ遊びでやってみねえかな
なるほどお笑いを なんかお笑いをやってみて
そしたら相方と1対1の家庭教師のネタで
そうですね いい国つくろうパカっとか
あるんじゃない ああいうネタをやったり
ある程度教養があるやつはフェルマーの定理
って言っても分かるじゃない 説明してみろって
フェルマーていう人がいて
なんとかなんとかって 違うだろバカ野郎とかって
チャレンジしてみます 家庭教師のネタで
自分でやってたコーナーで笑い話が出てくるじゃん
それをまたコントに
ぶち込んでやってみるとか じゃちょっと
また漫才相方とやってみるんで よかったら
また見ていただければと
絶対いいと思うよ ありがとうございます
というわけで オイラが絶対漫才やんないって
いう理由がそっちだから そうなんですか
武勇伝見て俺はもやめたと思った
ちょっと勘弁してください いやあれは俺の
理想なんだよ でも相方には悪いけども
相方はラップ自体を知らないんだから
ラップ知らないですか うん 再び頑張って
みたいと思います まだまだ全然もっと 今やってる
ジャンルは1つ置いといて もうそれ
できてるから あとまだこれだけやってない事ある
あと遊んでみればいい ここに戻るとこ
あんだから 顔出したらやって
ちょっといいからもう2〜3発やって 飽きられたら
こっち来て またこう行くと
あのなんとかグモみたいに 穴からずっと見てて
こうやればいいんだよ 金言いただきました
もうちゃんとできてるから ありがとうございます
今日は素敵なお話聞かせていただきました
是非新作のBroken Rageも
チェックしていただければと思います
と言うことで本日のゲスト北野武さんでした
ありがとうございました