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どうも中田敦彦です さあ 本日の授業のテーマ
は半導体ということでですね 最近 ものすごくよく聞く なんでかって言うとね これ
ニュースがあったんですよね 今年2月 2ヶ月 ぐらい前ですかね 熊本県にですね
TSMCの工場が出来るということで 大騒ぎしてたんですよね あのこれよく分からない方
からするとですね 日本の熊本県に ね とある企業の工場出来ますよ これが一体
何の重要なニュースなんですか ということで スルーしちゃってる方たくさん
いらっしゃると思うんですけども これ 分かる人からするとね これはとんでもない
時代の転換点に来てるんです 熊本に一つの 工場が出来ました それがなんと世界の
未来を そして日本のこれからの逆転 再生 そういうものも もしかしたら担うかもしれ
ない いや担う そこまで言い切っちゃっても いいほどのですね 大事件なんだっていう
ことを 今日はまるっと分かる授業をさせて いただきたいと思います 半導体ってなんか
機械の一個のパーツでしょう なんて思ったら 大間違いなんですよね この半導体は 今人類
の運命を握る 最高にホットなキーアイテムに なってる そして それが作られている半導体の工場TSMC その企業が熊本に来るということが
どういう意味なのか 国が揺らいでる 世界が 揺らいでる そういうお話でございます
なんと このTSMCというのは台湾の会社 なんですよ 台湾の会社の工場が出来て それが
何なの 侮らないでください これポイントな んですよ TSMCというのはなんと 半導体の中でも
先端半導体と言われてですね ハイエンド 非常に重要と言われる高機能半導体のシェアを
ものすごく高い比率で持ってるんですね シェアって言ったらですね いろんな会社がある中で
うちはね シェア何%ですよ なんて言ってね 例えば20% 30%
うわっすごい なんていうところあり ますよね ところがこのTSMCは先端半導体の
製造ということにおいて 世界的シェアがなんと90%なんです そう
世界最強の半導体企業なんです この世界 最強半導体企業が 台湾にあるということが
にわかに信じられないかもしれないんですけど この台湾から全てのものが作られている
なんとこのTSMCの先端半導体と いうのはもちろんiPhoneであるとか
Teslaの自動車であるとか そういった ガーファム(GAFAM)というですね 巨大なテック
企業とかにも 半導体を受注して送っているというですね いわゆる今のですね もう現代の
英知の全てがですね 台湾から送り込まれてる その台湾 TSMC最強企業が熊本に来てる
すごいこと それがなんでなのか それ はおいおい説明させていただきます ですが
この来てる理由もものすごく面白いんですが TSMCが来るだけで なんとどれぐらいの
経済効果があるかというと 年間7000億 もの経済効果があると言われてるんですよ
だからもう熊本のですね もう 県の人たちなんて 住んでる人たちは
分かりませんよ でも県の偉い人たちなんか もう鼻血が止まらないんですよ 税収がアップ
することは間違いないですし 関連企業も 集まってきているし 建物ですよね 工場で
働く巨大な工場ですから 工場と言ってもね 町工場ぐらいの大きさじゃないですよ 巨大な
工場です その巨大な工場に働く人たちが 台湾からも 世界中からも 大変多くの人が
来るわけですよね その人たちが関連で住む っていうね そういうマンションも乱立
なんと熊本の地元の地銀 銀行の株価はうなぎ登り 急上昇 もうこれぐらい世界的注目なんですよ そしてこの半導体の世界最強の企業というのが
どれぐらい重要なのか その半導体とは 何なのか この半導体の凄さに日本政府は
もちろん気づいております だから 補助金 半導体関連の補助金をもう
すでに日本政府はですね 1.2兆円も トータルで出すという風に発表してるんです
兆を超える補助金を半導体というジャンル 一個にドンッと賭ける 日本の未来を半導体
産業に賭けるって今言ってるわけなんですよ 日本の未来を賭けるに値するものなのか
半導体とは一機械のパーツに過ぎないんじゃ ないのか その答えに迫っていきたいと思います
半導体というのは一体何なのか それは 呼ぶ人がこう呼びました 21世紀の原油
原油 オイル 石油 つまりですね それがですね 潤沢にある国がものすごく潤おうってこと
ですよね 20世紀は自動車の世紀 そして そのガソリンを発掘することができた ね
原油ができた 石油王なんて言葉ありますよね 中東の国々やアメリカはその石油が出る
んだぞということで ものすごい国が変わっ たわけですよ 潤ったわけですよ それが21
世紀の原油というのが半導体であり 半導体 工場は油田とすら呼ばれてるんですよ つまり
熊本から油田が湧いたぞって話なんです ドカーン しかも 世界最強の油田です 世界最強の油田が
現在熊本に出来たんです 2024年2月 今年2月に完成したんですよ 油田が
世界最強の 先端半導体の 9割の シェアを誇る その最も注目されてる企業の
油田が湧いたぞって話 そうなのって にわか には信じられない 半導体が石油 なんでですか
半導体というのはですね あらゆるものに 今使われてます 身近なところで言うと
家電ですよね 家電 電子レンジだろうが冷蔵庫 だろうが ね テレビだろうが何だろうが
エアコンだろうが 半導体は使われてるでも それだけじゃない もちろんスマホや
パソコン ここまでは想像できる その上で 自動車ですよね 自動車の次に AIですよ
AIとかの処理するデータ 大量のデータを うわーっと計算しなきゃいけないね AIは
これから注目ですよ 生成AIで画像が 作れるとか ChatGPTで文章が作れるとか
いうだけじゃないわけですよ そのAI によって 自動運転 ここもやることによって
事故を未然に防ぐ 人が来てる人じゃない かもしれない 建物か先行車か そういうのを
自分で判断して 避ける避けない 止まる止まらない ということを 計算処理する頭脳 それが
半導体なんです そしてさらにその先にある のが 軍事兵器です そう今のミサイルという
のはものすごく高性能になってまして 発射しました 落下しましたというもんじゃ
ないんですよ 発射しました その先にあるのは 目標体か それとも囮のか 人なのか
人じゃないのか 敵なのか味方なのか 自動車 なのか戦車なのか それらをものすごく精密
に判断して ピンポイントで襲撃することが できる それが現代のミサイル ミサイルの中
にも大量の半導体が含まれてるということ なんですね つまり家電から軍事兵器まで その
間にあるのは先端のスマホ パソコン 自動車 AIといったもの全てに半導体は必要に
なってくるわけなんですね じゃあその半導体 っていう名前がややこしいんですよね うん
半分 導く 体 全く想像が続かな ね 分かん ないですね 牛乳だったら 牛の乳だなって
すぐ分かるわけですよ 半分 導く 体って どういうことですかってことなんですけど
これは導体の半分なんですよね 導体 導く 体 導体というのは 電気を通す物質のことなんですよ
例えばね あの金銀銅の銅 銅の線 銅線ありますよね あれは電気を通すから
ですね あの電線とかに使われてるわけ ですよね 実験なんかでも使いましたよね
なんか車がモーターで動くようなんていうと 大体銅線がなんかね あの電池から繋がって
モーターにいってなんてありますよね 銅 っていうのは導体なんですよね 銅と導が
もうややこしいなと思うんですけど 金属の 銅が 導く体の導体になってるわけだ じゃあ
その導体の反対語は電気通さないもの それ のことを絶縁体って言うんですよね 縁を
絶つ体と書いて 絶縁体 例えばゴムである とか プラスチックであるとかは電気を
通さないんですよね だからそのまま素材 として その電気製品とかに 中に入れ
られるというよりは 通さない時に使う カバーとか そういう時だから あえて導体と
絶縁体を組み合わせて 電気通す通さないっ ていう部品にしてるわけだ ところがこの半導体
というのは つまり 電気を通したり 通さ なかったりするっていうものを 半導体って
言うんですね 条件を変えることによって 導体だったものを 絶縁体にもすることが
できる その二つの性質を持つというのが半導体 なんです 現代の半導体というのは
電気信号を送ることによって 導体から絶縁体 絶縁体から導体という風に変化させるって
いう物質のことを言うんですね これ 何の意味あんのと なんで電気通したり
通さなかったりすることに意味あんの 電気を通すことと 通さないことってのが
できるってことは何か スイッチになるわけ ですよ オンオフが利くわけですよ オンオフ
を利くことによって さらに高度なことが できるようになる それはオンの時には1
オフの時には0という 記号にするという ことができます 0と1しか表現できないん
じゃん なんて侮ってはいけないわけですよ デジタルと世界というのは二進法というの
聞いたことありますかね いろんなものを 全部0と1で表現するんだというね そういう
電気信号が 通ってる通ってないの 0と1で 表現する世界が この電子の世界 機械
コンピューターの世界なんですよ つまり 半導体は0と1を表現できるってことです
この0と1を表現できることによって そう コンピューターの進化の礎となった それが
半導体なんです 人類はこの導体と絶縁体の間である 半導体を手に入れることによって
0と1 オンとオフを手に入れた オンとオフ を手に入れて この0と1の二進法の表現を
手に入れることによって 膨大な量のデータ を機械に処理させることができた だから
半導体というのはまさにコンピューターの 頭脳そのものなんですよ それは脳と同じ
ように動くと言われておりまして プロセッサと言われるタイプの半導体は
計算するんですよね そしてメモリと呼ば れるタイプの半導体は保存するんです
まさに脳みそですよね 記憶する脳みその 場所と 考えてあーだこうだ 答えを導き出す
脳みその場所っていうのはありますよね そういった形で半導体というのはまさに
機械の脳なわけですよね その脳の中でオン オフの単位のこと 一つの単位のことを
トランジスタって言うんですね なんか聞い たことあるね トランジスタラジオとか聞い
たことある そのトランジスタっていう単位 がですね かつては半導体 チップの中に これ
ポイントなのが 半導体ってのが 半 導体なん だってのは分かったと思うんですけど この
チップのことを半導体だって言ってるのも 聞いたことありますよね これはですね
チップの中に半導体を含むトランジスタと いう単位が大量に入れられてるものを半導体
チップって呼ぶようになったんだけど 略して半導体になった 素材の名前と一緒に
なったっていうね うん ニンジンの入った スープも略して人参みたいな 略し方雑
じゃないって思うんですけど もうこれこそ が半導体であるということで 半導体が含ま
れているトランジスターをたくさん入れて いるチップのことを半導体チップ 略して
半導体と呼ぶようになったということなん ですね この半導体チップ パッと見た限りは
プラスチックのね 板なんですけども それは 外側がプラスチック 絶縁体でカバーされて
いるだけで中はシリコンだったりすること があるんですね そのシリコンに特殊な製法で
回路を書き込んで そこに電気を流す その 回路の中に細かくその絶縁体と導体の間の
半導体がありまして そのオンオフの スイッチ 1 0を表現できるものがたくさん
あるよ トランジスターの数がたくさんあれば あるほど 高性能と言われている トランジスター の数はかつて 最初の頃は一個の半導体
チップの中に4つぐらいしかなかった それ がなんと 現在のiPhone iPhone
に入れられてるプロセッサ つまり 処理する考えるタイプの脳みその半導体
その中に含まれてるトランジスターの数は 一体どれぐらいなのか なんと
160億から190億と言われているんです もう何百億の世界になってる さらにはAI
を処理するGPUと言われるですね 画像 処理専用のですね 元々は画像処理に使わ
れてたんですけど それが高度な処理が できるということで AIなんかにも使わ
れるようになった そのAIに向けてですね ハイエンド 先端な半導体チップを
作る会社NVIDIAというですね すごい会社がなんですけど この
NVIDIA製の先端半導体 これはもっと iPhoneは日用品ですよね どちらかと
いうとすごいですけどね NVIDIAの方 ですね もうこれはすごいぞというですね
AIのデータセンター データセンターに あるような すごい超高性のGPUの半導体
のチップの中には 400億もの つまりiPhoneの 倍の トランジスターが含まれた 指先サイズ
のチップというものが 大量に使われてる それが現在の半導体の性能でございます
そして この半導体はすごいんだね なんて いうことがありましたけれども
iPhoneとかAIって聞くとね 未来 とか経済の話に繋がるからすごいよね
なんか一儲けしてはりましょうかって話に なるわけですけれども それだけじゃないん
ですよ 経済効果7000億とか それだけの 話じゃないんですよ ここポイントなのが 何に
使われてるからすごく国にとって重要なん でしょうか 家電に使われてるからですか 車
に使われてるからですか これもちろん重要 ですよね 家電は人の生活変えますよね 車
は人の命にも関わるし 輸送なんかで経済に も関わる でも一番国家にとって重大なもの
に使われてると私言ってるわけだ 何に使わ れてた そう軍事兵器だ 軍事兵器に大量の
半導体チップが搭載されている時代なん です これがもうすでに国の力を決めてると
言われてる その一端を担っているのが一端 を証明してるのがロシアウクライナ戦争
もうロシア経済規模であるとか 国の大きさ で言うと ロシアが一瞬にしてね あの電撃
作戦によって ウクライナを制圧してしまう んじゃないか そんな分析をものともせずに
ウクライナがもう何年も粘ってですね ロシアと抗戦を続けているのはなぜか それ
はもちろんアメリカやヨーロッパから送ら れてくる最新兵器です その最新兵器搭載さ
れてる最新の半導体 もちろん最新のもの だけじゃありません 兵器の中でもう何
年も前 10年も前のものとかも使われてる んですけれど それでも十分新しい
ロシアには対抗できるという高性能 半導体を搭載したアメリカやヨーロッパの
兵器をウクライナが持ってることによって なんと力関係は拮抗するところまで行くと
いうことなんですね ジャベリンであると かね 兵士がポンって撃つだけでですね もう
戦車をですね AIね 中のですね センサーで ものすごく分かった そのまま もう素人が
撃っても当たっちゃうってことですよ 昔はね ガンマンがもう狙い 照準を定めて撃た
なきゃいけないね 特殊な軍事訓練を受け なきゃいけない でもそんなことない 全ての
能力は全てもう半導体がやってくれるので 半導体チップが処理してくれるので 素人が
撃っても戦車に命中しちゃうってことだ そういうものが作れるものが半導体 つまり
半導体の性能は国家の強さと直結して るってことなんですよ そうこの半導体の話
世界の覇権と日本の未来の鍵を握るという のはそう 安全保障と直結していくからなん
です 何を隠そうこの半導体というものの元々 の起源が軍事的要素だったんですよね
1950年代にもう第2次世界大戦が 終わっている世界でも アメリカは軍事的な
強化を願ってました なぜか冷戦してたから ですよね 世界の覇権はその時のソビエト
連邦ね 今のロシアと争ってたわけです そして その軍事兵器にはですね
コンピューター処理が絶対に必要だって ことが分かってたわけです米軍は この半導体
に対してものすごい最初に興味を持ったの 米軍 その米軍がものすごい その当時50年
代巨大コンピューターと言えば巨大ね もう 1個でも部屋いっぱいビルいっぱいみたいな
コンピューターをこうなんとか 軍の作戦 に使えないだろうか 小型化しないと戦場に
持ってけないじゃないか 小型化してくれと いうことで コンピューターを小型化すると
いうミッションの元にその頭脳はどんどん と縮小することを運命づけられた そして
それは軍用に使われると共に 民生品としても ものすごく利益があるってことが分かった
んですよね そして50年代生まれたのが トランジスタラジオなんですよ
トランジスタラジオ それまではどんな ラジオだったかというと 真空管ラジオって
いうですね 電球みたいな真空のですね その瓶みたいなそういうものがですね 箱の
中にたくさん詰まっていて電気を制御する 電気のオンオフを切り替えるっていう
真空管ラジオっていうのがあった 昔の映像で 見たことないですかね ラジオが
ものすごく花開いてたとかね 戦後間もなく の日本 日本人は皆ラジオを聞いてました
赤いりんごに とかいうラジオすごいでかくない ですか 家に置いてあるラジオがすごい
でかいんですよ それは真空管ラジオ トランジスタラジオによってどうなったか
そう半導体は小型化したコンピューター であり頭脳ですから トランジスタラジオ
はなんと持って歩けるという ポータブル ラジオなんですよ これで世界をね 席巻し
たのがソニーなんです 1955年にですね ソニーの開発したトランジスタラジオは
世界中に高性能だっていうことで売れたん ですね そう戦後日本の製造業のものすごく
流星の幕開けとも言えるようなですね ものもなんと半導体から始まってるんです
トランジスタから幕を開けたですね 日本 製品 もちろんアメリカのですね
トランジスタラジオとかあるんですけども 日本製品がすごくいいぞということになっ
てきまして それが70年代80年代にその ピークを迎えます 日本製の半導体というの
が高性能で安い 日本のものづくりの力っての がとんでもなかったんですね アメリカから
するとですね 自動車も半導体も日本製のほう がいいだなんて ということになりました
そして 80年代半ばにですね 世界のシェア 1位NEC 2位日立 3位東芝 なんと1 2 3と
日本企業がアメリカ企業をぶち抜いて 半導体の シェアを取ってしまった この時にピークに達したのが日米貿易摩擦です アメリカは日本が儲け過ぎている ということに ものすごい危機感を得ました それはなんでか
半導体の性能は国防の性能と直結する からだ 儲けてるからだけじゃないんですよ
このままだとまずいぞ 国家安全保障上由々しき 問題が起きてる ということで一体どうなっ
たのか ここがポイントです 1986年 日本とアメリカの間である協定が結ばれた
それが日米半導体協定です その名も日米 半導体協定 これは協定というのは名前の
あやですかね アメリカですね 言ってきたのは 日本の半導体は不当に安く売られているね
ダンピングだね これは経済の関係上 良からぬ事だよということで その日本の
技術を世界に公開しろとかですね その日本 における市場のシェアにおいて日本製だけ
はちょっとやめてよと こっちのも買って くれるよね 外国製のシェアを20%ぐらい
入れようよと 数値目標立てられたりして なんと第1次第 2次第 2次協定合わせてですね
10年間 86年から96年に至るまで 日本の半導体産業はアメリカに徹底的に
規制を受けたんです それによって ガクンと日本の半導体のシェアは落ちて
いきました こう聞くとね アメリカさん えげつないですよっていう気持ちが残るん
ですけど もちろんアメリカさんのせいだけで もないんです 時代の大きな転換点も来てい
たんですよ 実は日本の半導体っていうのは ですね どちらかというと家電 ラジオもそう
ですね 家電であるとか もしくはその時 大きな企業のですね コンピューターに納品
してたんです その時企業は はい 一社で一台 大きいコンピューターを持つないしは事業
部ごとに一台のコンピューターを持つって いうのが 大企業さんで出来ること つまり
コンピューターの価値がものすごく高く さらに大きかった時代です その大きい
コンピューターに対しての半導体や家電に 対しての半導体 特にプロセッサではなく
メモリの部分において ものすごく シェアを取っていたんですが 時代が変わっ
たんです 半導体の大きさがどんどん小さく なって 機械の大きさが小さくなって 誰もが
コンピューターを一人一台持てるように なった時代が来た それは革命でした 一社に
一台から一事業部に一台 それが大企業で しか出来なかった これがなんと一家に一台
なんだったら 一人一台持っていいですよ 個人的に持っていいコンピューターそれが
人類を変えた それはパーソナル 個人が持つ コンピューター略してパソコンです パソコン
がコンピューターの歴史を一個前に進めて しまったんですね そのパソコンに入れる
ための半導体というのは 企業に納品する 半導体ほど高性能でなくてもいいし なん
だったら 中ぐらいの性能で安い方がいいん ですよね ですが そちらに時代が変わってる
というところにはですね 日本の企業は至ら なかったらしいんですよ なぜか それは
NEC 日立 東芝 そういったところがですね いわゆる家電メーカーなわけですよ 電気
メーカーなんですよ 半導体専業じゃないん ですよ はい 半導体専用の会社がアメリカで
覇権を握るようになります その会社は かつてパソコンに半導体を納品する パソコンといえば IBMが強かったんですけども IBMの
下受けの会社だった しかし 半導体を各種の パソコンに入れることによって牛耳れる
ようになった その企業がintelです intel入ってるっていうCMありましたよね
あれは世界最高の頭脳 半導体が入っ てるよっていうことですよね そう
intel入ってるのCMが日本人の耳に 入る頃には もう日本企業の半導体覇権の
時代は終わっていたんですよ アメリカの 目論見通り アメリカの企業が半導体を牛耳る
ようになったわけだ intelそう この intelが変えたものは もう一個大きかった
それはですね IBMというですね パソコンのね 大きい会社においても
IBMもですね 半導体作ってたんですよ 自社で ですが 分業の時代に来るんです 一個
の会社が全部作るよっていうところから 分業の方がいいってなるのは 専門でそれ
ばっかり作れますから それは日立 NECと か家電メーカーだったところで 一事業部
に過ぎない半導体っていうのはなかなか 身動きが取れないんですね 半導体に
ばっかり予算使ってたまるかよっていう ことを他の部署に言われちゃうわけです
特に半導体というのは ものすごいスピードで 高度化してったんですね 最初は4個 それが
160億個 400億個になるっていう これはね 指数関数的伸びと言われまして intel
の創業者ムーアって人がいるんですけど このムーアって人がですね 経験則として
ムーアの法則っての発表したんですね この 半導体の進化は凄まじい この進化は指数
関数的であり 2年間で性能が2倍になると 言えるだろうって言われたんです そして
そのムーアの法則は大方合ってたんですね 2年間で2倍っていうとですね 4年間で4倍
だから あんま大したことないんじゃない かと思うんですけども 6年 それがね
6年間になった時ね 2の2の2で2×3で 6なのかなじゃないんですよ 2の3乗
になるんですね 8倍なんですよ それの倍に なると16 はい 2 4 8 16
どんどんぐわーと上がってくるん ですね これはもうもっともっと年数が
上がれば だから160億まで行くんですよ 数十年で何百億というトランジスターの数
になっていったのは その急速な進化だった から 金がかかるんですよ 爆発的に金が
かかる だから一企業の投資できるレベルを 超えてきたんですね さらに一事業部の投資
できる量を超えてきた だからintelのように 専業の半導体企業というのが たくさん
パソコンに納品するということの方が優位性が あった IBMはその子会社のような
下請けのようなintelに一気に面を取ら れてしまうわけですよ はい さらにはその
日米半導体協定で大きくストップを受けて いた日本を横目に伸びていった国があった
それが韓国です SAMSUNGです はい この SAMSUNGという企業は 日本が得意としてた
メモリ系の記憶系の半導体において ものすごいシェアを伸ばしていきます その
当時intelはプロセッサ メモリは SAMSUNG OSはMicrosoft
パソコンもIBMが垂直統合型と言われる 全部一社で作るというモデルではなく
いろんな会社がパーツを供給して WindowsのOS はい
Microsoftですね でもintel が入ってるんだ そうですよね intelが
入ってるけど メモリをよく見ると SAMSUNGが作ってる そういったパソコンが
性能がいいということで売れてった パソコン内の分業が進んでいった SAMSUNG
は国家的にもですね 支援を受けて SAMSUNGね 韓国はあの財閥系が強いですしね
あの国がバックアップしてたんですね アメリカからブレーキを受けてる日本と
ですね 韓国が国家的にバックアップしてる SAMSUNGではですね 全然違うわけです
なんせ日本企業のですね 良い時というのが 1位NEC 2位日立 3位東芝ですよね なんと
日本はですね 日本の企業内をライバルだと 思ったわけですよ NEC対日立対東芝 どれ
が勝つんだってやってる時代にですね もう そういう時代が終わっていた intelと
SAMSUNGの時代到来です はい intelと SAMSUNGの時代によって パソコン時代は
制圧されたかに思えた アメリカの目論見 通りintelというのが半導体最強企業
として またアメリカの覇権に貢献した これでお話が終わりかと思いきや ここから
また展開するのが面白いんだ intelの時代が 終わりを迎えるんです intelはある
重大なミスを一つ犯した 一体 何か 2007年に人類の歴史を変える商品
が発売される そうiPhoneです 天才 スティーブ・ジョブズがApple社から
発売したそのiPhoneが 世界を全て 変えた このiPhoneに入れる半導体に intelを 交渉しに行ったジョブス しかしこの
intelとAppleの交渉は決裂したんです PC最強を誇るですね intelは
ですね Appleの出してきた条件に対して ん iPhone そんなものにそんな
条件でうちが半導体を提供すると思うか 強気にいった ジョブスはそこと契約しなかった
そのことによってintelはスマホ時代の 覇権から遠ざかっていくんですよ すごい
ですね 時代は移り変わっていくんですね 1社や2社しか作れない装置を世界中から
集めて この工場でしか作れないものを作り 世界中のメガテック企業に卸している
台湾の中枢 いや世界の中枢がTSMCです この世界の人類の英知がなんと台湾にあるんです プログレスのお知らせです プログレスとは学び実践する
コミュニティです 自分の強みが分からない方 強みを伸ばしたい方 強みで活躍したい方
どの段階の方も適切なメンターに出会う ことができ 学びを実践するチャンスがあり
ます それがイノベーション・コミュニティ プログレスです 中田敦彦の生配信授業を深掘りした感想 や社会情勢の分析を毎日視聴可能 要約記事
やアーカイブも充実しています メンバーとの
交流オフ会やメンターとの出会いが日々 誕生 グループ活動も盛んでAIなどの最新
のテーマについても遊ぶように学べ ます たくさんのメンバーとの出会いと学び
を安心して楽しんでいただくために Discordや独自SNSを使った治安
維持に力を入れてい ます 独自
イベント中田敦彦が企画メンバーが出演参加 するイベント定期的に開催興味のあるもの
を選んで参加でき ますメンバーへのお仕事の依頼をサポート
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