中国の歴史で見たようなことも
ヨーロッパ の歴史で見たようなことも、ここに詰まってくる
これが面白いんですよ
中田達彦のエクストリーム授業ついに日本史編が スタート
縄文時代から平安時代まで一挙大公開
「日本はこうやってやってきたんじゃい」という奴と
「新しい考えを取り入れないと
私たちはもう滅びてしまいますよ」
第一話、諸説あり。イヤでしょ。
これが日本史の、すごい
モヤモヤするところなんですよ。
どうも中田敦彦です。さあ来ましたよ
エクストリーム授業、来ましたね。
今日はですね、なんと今までやった世界史とは違う
日本史に挑戦したいと思います。
ありがとうございます。
今日も生徒さん入ってますからね。
ありがとうございます。
オンラインサロンの メンバーね。
これ YouTube 見て入ってくれたんですよね。
ありがたいですよ。
YouTube を見て、ここに来てというね。
え〜
もう本当にそういう時代になってるんですね。
ありがとうございます
さあ今日はですね
日本のどこをやるかといいますと
もう原始から古代というところなんですよね。
まあどこまでかと言いますと、平安時代 まで。
鎌倉以降を中世ととらえて、それ以前を
ザーッとやりたいとおもいます。たった1日で平安まで
終わる日本史の授業、あんまりないでしょ。
だいたい、教科書開いて
縄文とか弥生で終わっちゃうのが、一発目だもんね。
なんか日本史のそのあたりって
なんかあんまり面白い印象がないっていう印象
多いと思うんですよ。そう思っている人。でもね
そんなことないんですよ。なんかオレ 悔しいのは
日本史って言ったら戦国時代
侍が活躍する戦国時代、もしくは江戸末期の幕末
維新志士か新撰組かみたいな
そこばっかり人気でしょ。
で、大河ドラマもそこ交互にやってるじゃないですか
いやいや いやいや、むしろ古代
むしろ古代が面白いんですよ
なぜなら「この国って、もともと
どうやって始まったの?」っていうのは
無茶苦茶ミステリーだから。その上で
いろんな人物が、古代いっぱい出て来ます。
ホントにね「平安?何だっけ?」みたいなね
「いい国作ろう」まあ今最近「いい箱」か。
「いい箱作ろう」の鎌倉幕府あたりから
刀を持ち出してから、
なんか物語が展開して、義経とかもね
源義経とかも、歌舞伎とか昔話でも
人気じゃないですか、牛若丸とか。
でもそれ以前の「平安? 」みたいなね。
「何してたの?」みたいなね。
「なんかカルタしてたの?」みたいな
「蹴鞠(けまり)してたの?」みたいな
それくらいの感じじゃないですか。
でもそんなことないから。
もっともっと前から、
人間はものすごい勢いで争ってるし、
いろんな人間ドラマがあるんですよ。それをね
知って頂きたい。面白いドラマいっぱいありますから。
そしてこの国がどう始ったのか、
もう本当に議論が絶えない
ミステリー のゾーンも行きたいと思います。
これは面白いと思いますんで
スタートしたいと思います。
まずねこの日本。縄文弥生のころ、サッと行くからね。
ここサッと行くよ。
みんながね、縄文土器について
無茶苦茶 見せられているのが、やっぱり長いから
あそこサッと行くんだけど。
縄文の頃は狩猟ですよね。これ分かるよね。
この頃ってあんまり争い なかった。なん でか
っていうと朝起きる、飯を捕る、食う、寝るだから
あんまり貧富の差とかもない んですよ。
ところが、弥生になって農業が始まると ね、
定住します、まず定住します。
場所が決まってきて、段々その場所で、
豊作のところと豊作じゃないころで差が出ますよね。
で貯蔵することができるから
貧富の差が生まれる。そして
それを奪い合う ということで 争いが生まれる。
弥生時代、稲作が始まって
争いとともにその時代が幕開けする
ということなんですよ。
ね、ここら辺までは何となくイメージあると思う。
そこから
小国が乱立してたよっていう記述が
中国の書籍にあります。
これ何でわざわざ 中国の書籍なんだよ
うん?日本の書籍は?
と思うんだけど、文字がない。
文字がまだないんですよ。だからすごく、
この頃ね小国乱立していました。
日本は、その頃はまだ日本って呼ばれてない
倭の国って言われてたんだね。
その中国のその『後漢書』には。
でも中国の歴史やったじゃないですか。
後漢って結構後じゃない。
「殷、周、春秋戦国」 ねっ。「♪殷、周、春秋戦国」
「♪殷、周、春秋戦国、秦」だ
で「♪前漢、清、後漢」 だから。もうここだよ。
殷、周、春秋戦国、秦、前漢、清で後漢だよ
小国乱立。うん 遅い。
だいぶ遅いんですよ。相当遅い。
だから後漢の人たちが書いている文字を読んで
俺たちは知るしかない。
なぜなら文字がないから
だいぶと進歩が遅い。それがスタートな んですね。
もともとこの頃、縄文の前の頃は
大陸と繋がっていたんですよ。
だからその頃の縄文人っていう人達は
まだ大陸と陸続きだ。
そこから離れた大陸がギチギチギチって分かれて
日本になるわけだよね列島に。そしてその後
まだちょっと繋がっているところから
弥生人がやって来て
朝鮮半島とか大陸から弥生人がやってきて
稲作が始まると。で、それが混ざっ て
縄文の、どっちかというと顔立ちがハッキリしてて毛が濃い人達と
どちらかというと顔が薄〜い
あの弥生の、稲作はじめますみたいなね、
ああいう人たちが混じって混じって
日本人になっていったという流れの中で
小国乱立します。ね稲作で争いますね。
その後「後漢」の後の「魏」
三国志の時代ですよ。
もうだから「魏・呉・蜀」で争ってる時代に
何してたかって言うと
邪馬台国なんだね。これ「魏」の頃に邪馬台国が
その記述で 2,000文字に渡って出てくるわけ。
2000字インタビューって
長いじゃないですか。雑誌とかで。
2000字インタビュー。これ は 特集しますね
みたいな感じでしょ。それ2000字邪馬台国について
書かれているだ「魏」に対して。びっしり書かれてる。
だからそこで出てくるのがやっぱり卑弥呼だよ。
やっぱり卑弥呼なんですよ。ね。
でこの時はそのまあ言ったらまだ文字ないから。
ね、その上で基本的には呪術よ。
だからこういうシャーマン的存在の巫女がね
卑弥呼がいて、
でまあなんか甲羅を焼いてみたりしてさ
ひび割れ見てさ、
「うまくいくよ」とかそういう感じ。
なにが分かるの? みたいな。
ひび割れで何が分かるの? みたいな感じだけど
そういう占いとか、そういうことをまだやってる頃、
この頃、だからもう「魏」だからさ
もう曹操とか孫権とかさ
劉備とかがやってるときに
亀の甲羅割って「上手くいく」とか言ってる。
それくらいタイムラグがあるってことだけ
やっぱりまず頭に入れとかなきゃいけないね。
そんな中でもそのシャーマンの女王として邪馬台国とか
相当デカかったって言われてるのね
無茶苦茶でかかっ た。
しかも中国大陸から行き方が書かれてて
それは 、陸路でこれぐらい、海でこれぐらいで
方角は これぐらいって書かれている。
ほー、なるほど。ただこれがね
邪馬台国のまず大ミステリーの1つで、 このね
方角と距離をしっかりね、今その通りたどると
九州の東側の海になっちゃうんだよ。
えっ?
えっ? これ太平洋上ですやんってなるわけですよ。
いや、そんな所ないわけです。あれ? ってことは、
距離が間違ってるんですか?
それとも方角が間違ってるんですか?
この2派に分かれて大論争しているのが、有名な
近畿説と九州説ってやつなんですよ。
方角はあってて距離が間違ってる。手前 なんだよねっていうのが九州説。
いやいや距離は合っている、方角が違った んだよねっていうのが近畿説なんですよ。
これが相当論争してて、
この差がどういう意味があるかってのは
分かっておいて欲しいんですが
つまり九州説だった場合は
まだ九州全体ぐらいのまあそういう王国。
でも近畿まで行ってたら
九州から近畿までのエリアを占めてたっていう
だから勢力図が変わってくるんですよ。
それぐらい大きかったのか
それとももう ちょいコンパクトだったのか
それが全然 変わってくる。
ここはね今でも揉めてるんです。不思議でしょ。
その上でねこれ「魏」に
使いを渡したよ、卑弥呼が
っていうところ が記述されてて
その娘、イヨっていうのが「台与(いよ)」
もしくは「臺與(とよ)」って呼ばれてるんだけど
それも不思議なんだけど、 その娘さんが
「晋」その「魏」の次ね
三国が終わっ た後「晋」が出てきたじゃないですか。
前の動画観ていただきたいんですけど
その「晋」にも使い送ったよーっていうところで
記録がパツンと途絶える。
南北朝の時代、争いの時代に入るから
ゴタゴタしてるんだね。
その頃はふわふわふわ〜っと
ここで何が起きてたか。それは
むちゃくちゃ古墳が増えてたのね。
それなんとなく習うわけじゃないですか。
「古墳かあ、へえ」くらいじゃないですか。
俺らからすると「お墓なんすよね」
ぐらいだと思うんですよ。
でもそうじゃないんですよ。
これは何か というとあの古墳というでかい
おそらく権力者の墓が一つの形式で
どんどんどんどん日本中に増えてたってことは
一つの巨大な勢力が日本を
統一したんだろうということの目安になってくる。
ところがまだそこの記録もないんだ。だから
俺たちはこのふわふわふわーとした
あやふやなところの成立を
なんとなく感じるしかないですね。
古墳が増えてったんだから
成立したんだねっていうところ
記述がない。そのあとの「隋」になると
遣隋使が分かるじゃないですか。
遣隋使ってことで急にはっきりし出すんですよ。
急に蘇我氏とか出てくるんですよ。
どこから? っていうね。
で。ここのもやもやが
すっごくミステリーなんです。
どの時代にどういうふうに日本を統一する大きな
いわゆる大和政権と言われるものができたのか。
これがすごくミステリなんですね。
でこことここの関係がまずわかんないですよ。
邪馬台国、これ「やまたい」と読ませてせてるけど
「たい」じゃなくて
「と」じゃないのっていう説もあるんですよ。
「やまとこく」なんじゃない? だから
邪馬台国がそのまま大和政権になったんじゃない?
っていうのが、大きな近畿説の考え方。
いやいや違うよ。
九州から出て来て
制圧して大きくなって、何かを滅ぼしながら
大きくなってなったんじゃないっていう説と、
邪馬台国を滅ぼしたのが大和政権なんじゃない?
どれか分かんないんすよ。
スタートが分かんないって言うこのモヤモヤ。
嫌でしょ。第一話、諸説あり。嫌でしょ。
これが日本史のすごい
モヤモヤするところなんですよ。
だから、俺たちここらへんね
すごい「不思議だな、不思議だなあ」と言って
始まるんですね。でいきなり蘇我氏とから始まるから
「誰こいつ」みたいになるんだけども、
でも、大事なことはこの小国乱立のあたりから
要するに地方の有力者たちが少しずつ出てきて
貧富の差とか力の差がついて来た中で
大和政権っていうのが生まれた。
でもこれは一つの強力な王に
全員が傅いてるって王国じゃない
っていうことが大事。
これまず覚えておいてほしい。
どういう王国か。連合王国なんだよ。
有力な奴らの連合の王国。もちろん天皇的な存在
大王(おおきみ)ってのはいたんだけども
有力な部族が一杯いたわけ。
その中でも有力だったひとつが蘇我氏。
ここで出てくるわけよ。
なるほど有力な奴らが貧富の差で出てきたのね
そいつらの一番でかいチームっていうのが
蘇我氏なわけですよ。
ジャイアンツみたいな感じだね。多分ね
ジャイアンツ的な感じが蘇我ーズなんですね。
蘇我ーズのライバルとしていたのが
阪神 とかになるのかな
だとしたら物部氏っていうのがいたの。
蘇我氏と物部氏の対立というのは何か。
これが仏教を取り入れるかどうかだった。
もうね日本のここの歴史っていうのは
古代というのはもう
仏教
これを中心に見るとわかりやすいです。
さあ今日の授業なんですけども、こちら
『早わかり日本史』っていうものを
私が読んで勉強した結果
ひたすらまくしたてるということなので
ここを中心にしてるんで
ぜひよかったら買っていただきたいと思います
ただ別に何かお金を貰ってるわけではございません。
ステマではございません。
むしろ勝手に読んでしゃべるということで
許可を取ろうと思っています。
ありがとうございます。
さあそんなこんななんですけども、ね。
だから仏教中心に見なきゃいけないんですけども
これ仏教を取り入れるか取り入れないかっていうのは
うーん、なんとなく仏教を好きか嫌いかかなー
じゃないんですよ。仏教ってのはつまり
大陸からの新しい考え方。これね
大陸はとにかくずっと先進国なんですよ。
ずっと新しいでしょ
先進国でその
中国大陸とか朝鮮半島が
どんどん仏教になっていったの
なんでかというと仏教を中心として国を作ると
トップを中心としたピラミッドが作りやすいんだって
元々はさインドで起こった仏教だよ。
だけどそれがどんどん変化して権力体制とセットで
やってきたわけよ。
もともとはほら仏陀がさ皆を救いたいとか
ヒンズーのねあの
バラモンの教えから解き放ちたいとか
色々あったけど、それがどんどん変化して
権力をうまく作る仕組みとして
ワンパックになって届いたわけ。で、
それを受け入れるか受け入れないかここなんですよ
物部氏は言いました
「いやだ仏教。嫌です」
「今までの日本の神様どうすんの」っていうね、これ。
「日本の神様いるでしょ、あと俺達さ豪族連合じゃん
1トップ体制になったらもめると思いますよ」
これ物部氏。
蘇我氏は違うんですよ。「いやいやいやいやいや」
新しい考えを取り入れないと
私たちはもう滅びてしまいますよ。
大陸はそうなってる。俺たちがそうなってなかったら
攻め入られるかも知れませんよ
新しい技術を取り入れるんですか?
俺たちのオリジナルで行くんですか? っていう
結構さあ今でも分かるような議論じゃないですか
「向こうのやり方取り入れるの?」みたいな。
「アメリカじゃあこうやってますよ」みたいなね
やつですよね。
だからその蘇我氏の方がちょっと新しいんですよ。
ニューヨークのマンハッタンでは
こういうやり方をやっています、みたいなね
みたいなそういうやり方。
「日本はこうやってやってきたんじゃい」ってやつと
若いニューヨーク支社からのさ
ニューヨークのやり方を取り入れないとね
という感じで、これで勝ったのが蘇我氏なんですよ。
で、蘇我氏が「仏教を取り入れまっせ」って。
その上で これね うまかったの。
権力闘争にね勝つんですね。
推古天皇って有名じゃないですか。
あの推古天皇を天皇にしたのは
なんとこの蘇我馬子なんですよ。
自分の関係が深い人
なんか姪っ子だったらしいんですけど
自分の姪を推古天皇にして
その前の 天皇を暗殺したのもこいつ。
命奪っちゃって自分の息のかかってる人を天皇にして
ここで出てくるのは聖徳太子だ。
この聖徳太子がまたミステリーなんだよ。
聖徳太子学んだじゃないですか。
聖徳太子とか謎のこういうのを持ってさ、すましてさ
何ですかこれはっていうバーを持ってますね
っていうね、おなじみの聖徳太子
お札にもなってたでしょ。一時期ね。
その聖徳太子が最近いなかったじゃないか説
ってのがあるじゃないですか。
ね、あるんですよ。聖徳太子 嘘だったっていうね。
俺達の小学校時代を返せ!みたいな。
俺たちの日本史の時間は何なんですか。聖徳太子は
10人の声を聞き分けるみたいのあったでしょ
確かに怪しかったじゃない。
「10人の声を聞き分ける」のあたりはちょっと
怪しいなって、さすがに小学生の俺も思ったよね。
それは無理だろうみたいなね。
3人喋りかけてみてパニックとか言ってね。
10人は無理ですとか言ってたんですけど、
その聖徳太子のモデルになってる厩戸王っていうね
そういう貴族はいたんだけど
あれだけの業績を一人でやったというのは
おそらく不可能だろうと言われたんです。
それは後に『日本書紀』っていう
歴史書が書かれるんだけど
その時に創作されたんじゃないかと言われてます
脚色があったんじゃないかと
つまりまったくゼロだったわけじゃないけど
全部の業績をもうこいつスーパースターにして
こいつのものにしちゃおうっていうそういう
創作が後世にあったというふうに
言われてるんですよ。
でもここの中心は本当は蘇我馬子。
全部裏で操ってるんだよね。
推古天皇も立てて、厩戸王も立てて、
それでやってきたんですね。
その上で、この厩戸王が死んだあとね
どんどんどんどんこの蘇我馬子がですね、
全部の権力を握り出すわけですね。
もう古代はもうこれの連続です。
権力闘争なんですよね。この天皇なの?
側近なの?それとも仏教なの?
この争い実はずっと続きます。
この内部闘争と
貴族と仏教、ここがですね古代のキーワードなるんで
ここさえ分かればすげー分かりやすい です。
はい常にこれを争っています。だからもう
スタートから仏教のことで争ってるでしょ。
さらに側近と天皇で争ってるでしょ。
これの三角形さえ覚えておけば、
古代はズバッと頭に入りますからね。
その上で蘇我馬子、これを滅ぼしたのが、
蘇我氏を滅ぼしたのがあの
中大兄皇子だね。
大化の改新はすげえ有名じゃないですか。
「蒸しご飯作って祝う大化の改新」みたいなね
お祝いの時に蒸しご飯作ったことがないんですよ。
どうなんでしょう、蒸しご飯って何なんでしょうか
645年って言われるじゃないですか。
あの大化の改新ってやたらと覚えてるでしょう。
あれ何が凄かったかっていうのは
でもあんまりわかんないじゃないですか。
中大兄皇子と中臣鎌足が
蘇我氏を滅ぼしました。なんかやたらと覚えさせられたじゃん。
で「鎌足ってねー」みたいな
「鎌足ってねー」みたいなので
もう終わってたぞ俺たちは
でもそんな話じゃないですよ
もっと大事件なんです、これは
中大兄皇子は後の天智天皇。
この天智天皇っていうのは
すごいガラッと変えた人で、要するに側近政治から
天皇政治にぎゃーんと戻したって意味なの。
何を隠そうあの「大化の改新」の「大化」っていうのは日本初の元号なんですよ。
つまり今最新の元号が「令和」でしょ
「令和 to the 大化」なんですよ
このもう new & old の話ですからね。
令和元年に大化の話、私いま知ってますよ
この大化っていうのが
要するにこの元号なんだけど、これ初の元号は
何がすごいかっていう話、ここが面白い。
お、元号決まったんですね、それじゃない。
これは中国との関係性を表しているんです。
その当時中国はどんどん周りの国を
自分たちの国の属国にしていったわけ。
そして中国には元号があったんです。
要するに西暦っていうのもキリスト教文化 圏のやつね
キリストの後っていう意味でしょ、
キリスト生まれてから何年みたいなやつでしょ。
で要するに時の権力者というのは
暦を決めるわけですよ。
イスラム教の人達は全然違う暦でやってますよね。
だから暦を決めるって事は
どこにトップの権力があるのかっていうを示す
時の支配者っていうところで
一番大事なイデオロギーなわけですよ。
それを中国がバンバン元号を自分たちの元号を使わないと
自分たちの属国として認めないぞ、
滅ぼすぞってやってた。
それを要するに自分たちの元号にしたってことは
「この国でやっていきます」っていうことなんですよ
「この国はこの国のトップが時間を決めます」っていう
中国に対する
この自分たちは一つで一人立ちでいくんだよって
そういう宣言だったから我々はひたすら
645、645って言うのは、あれは日本がそういう、
ここでやっていくぞっていうことなんですよ。
面白いですよねその考え方が。この天智天皇が
一番大事なことがね、いわゆる公地公民てやつ。
わかんないよね公地公民、一番やだなー, なんか、
4文字で何かやだなーみたいな感じがするんだけど、
これ面白いのは要するに土地。
土地を豪族それぞれが持ってたものから
大和政権が全部管理します、
お貸ししますねっていう、
「大和政権が全部持つからね」発言なんですよ。
それで「税金納めてくださいね
こっちで管理しますから」って言う
この土地政策。だから全部中央集権化なんですよ。
ワン トップ体制。だと始皇帝に近いかも。
中国で言うと。それまでバラバラだったところを
バーンて一個になった。
だからキングダム状態だよねこれがね
いわゆる最初のキングダムの本当の始まりの
工程みたいな 状態だから
もうワントップでいきます。土地も全部もらえ ますし
その上でまあねもうこっちで管理しますし
こっちのルール、律令制っていうね
それまでは氏姓制度というそのまあ家族でね
あのなんか家族っぽい感じで名前あげるからとか
いろいろやってたんだけど
1個のルールでやりまーすっていう
これも始皇帝っぽくない?
始皇帝もルールを決めて、土地はこっちで管理して
中央のワントップで行くぞとやった。
秦の始皇帝と同じような状態。
ただ秦の始皇帝ってどうやって滅びた?
ここなんですよ、ねっ。
恨み買ったんですよ。
無茶苦茶恨み買った。急激なワントップ体制にすると
「俺で行きまーす」というと無茶苦茶憎まれるでしょ
ムチャクチャ憎まれました。
中大兄皇子、俺たち「中大兄皇子ね…」
「おおえ、おおえって読むのね…」
で終わってたけど、じゃないの。
天智天皇になったから全部ワントップにして
ムチャクチャ反感を買った
っていう人でもあるんですよ。
新たな抗争見えてきましたよね。
でこの天智天皇がそのうち大モメすんのが
後のこの天武天皇との争いなんですよ。
天・天、争い。
これが壬申の乱っていうのが、古代最大の争い
と言われてて、ここあんまり知らないでしょ
でも無茶苦茶面白いのが、天智天皇の次は天武天皇が
次の天皇っていうのは決まってたの順番上。だけど
天智天皇ワントップでしょ、俺様でしょ、
だってもうなに鎌足とさ
もう蘇我氏もやっちゃってるし、もう完全にもう
始皇帝状態だから、全部ルール決めちゃうんですよ。
次は弟、弟なんですよ天武天皇。
「弟か、でもなぁ俺の息子にあげたいなー」
って言っちゃったんだって。
で息子を皇太子にするんですよ。
で次期天皇にするよっていう
雰囲気だしちゃうんですね
それで天武天皇が恐れて
「あっ、あかんこれ殺されるやつや」ってなって
「あああああっ逃げなあかん」
て言って逃げるんですよ。
あのその 時にね天智天皇って
滋賀県の近江に朝廷作ってたの。
それも何か意外じゃない、滋賀だよ。
滋賀だよ。俺同窓会で今滋賀に勤めてる人がいて
「僕、今滋賀で働いてるんですよ」って言ったら
周りに「滋賀って何かあったっけ」って言われて
すげえ怒ってたんだけど「滋賀には色々ある」ってね
「穏やかさがある」とか
「琵琶湖と穏やかさがある」って
切れてたんだけど、天智天皇は
一時期滋賀に移ってたんですけど
そこから逃げるように天武天皇は
「これあかんこれ 殺されるわ。」
ちょっと名古屋、名古屋じゃない、奈良に逃げよ
で、奈良の方に逃げてたの。もともとの都があった
奈良の方に逃げてたんだけど
天智天皇が死んだ後、
「やあ〜天智天皇死んだな」ってことで
周りの反感買ってた豪族たちが、
じゃ、天智の思いどうりでいい のか
「息子か?」みたいな。まだ若かったんですよ
「息子じゃねえだろ」みたいな
「天武じゃない?」って
天武天皇がうわーっと盛り返すわけですよ
反感買ってたから。それで
大戦争。その 天智天皇の息子vs天武天皇対豪族で
もうウワーの 大戦争。ものすごい争った結果
勝者が天武天皇なのよ。
これ大戦争の後に自分で天皇になったから
この天武天皇は無茶苦茶
権力を握るんですね。
これもなんかすごく秦の 始皇帝の後の
項羽・劉邦に似てない?
なんか似てるよね。
あの後始皇帝がバンと亡くなったあと、
人柄の劉邦が項羽を倒して、それで戦を平定して
その作るわけじゃないですか
それが漢じゃない。漢、長いじゃない。
そういうことなんですよ。
天武天皇の治世は結構安定するんですよ。
そこなの、これ面白くない?
ちょっと中国に似てくるんですよ。
ねー、じゃあやっぱり
いろんなその国の世界史とかやった後で、
日本史みるともっと面白いんですよ。
世界史との共通点でいうと
「仏教なの?王様なの?」っていうこの争いって
カトリックと皇帝の戦いにも似てない?
すごい似てんのよ。カトリックをもって
だからキリスト教を、ローマ帝国で迫害してたけど、
いやいやもうこれローマ帝国まるごと
キリスト教でやっていきましょう
キリスト教でちゃんと治めた方が治りやすいから
「治りやすいから」で握りしめたその宗教に
だんだん飲み込まれていって
どっちのトップが強いの、の争いになっていくのが
日本でも行われるんですよ
中国の歴史で見たようなことも
ヨーロッパ の歴史で見たようなことも、
ここに詰まってくる、これが面白いんですよ。
でこの天武天皇の時に、
なんと日本という国号が決まるんですよ。
ここなの。面白くない?
「ああ、ここから」みたいな。
だからこれから言えるよ「日本頑張れ」みたいな
「日本頑張れ」みたいな、オリンピックとかさ
なんかワールドカップ見て、「日本日本」みたいなね。
「あー皆さん、なんか軽率に日本って言ってるけど
これさぁ天武天皇の時に決まった国号って知ってる?」と言ったら
かなり盛り上がる。
盛り上がるかもしくは嫌われると思う。
言い方によるよね、言い方による。
時間を見つけてね、こういうこと言うとね、
ああなるほどねー、なんて言われるかもしれないし
うるせえ黙っとけって言われるかもしれないからね。
それ気をつけて言って欲しいけれども、
結構それ面白いよね。
日本はここから、それまでは倭の国とかさ
大和とかね色々あったけど、ここで日本
というふうに決まるわけですね。
さらにここで大事になってくるのは
『古事記』なんですよ。
『古事記』有名でしょ。『古事記』と『日本書紀』って
有名なんだけど『古事記』と『日本書紀』の違いは
『日本書紀』っていうのはどっちかというと
対外的に見せる
なんだろうな、正式な、なんだろう
なんだろなあ、歴史?
だから何年何々起きました、
何年何々起きました。
みたいな感じで編纂してる。
『古事記』って言うのはもっと物語調
ストーリーなんですよ。神話っぽい感じ。
ギリシャ神話とかあるじゃないですか
そういう神話っぽく
ストーリー上で作られたのが『古事記』で
ヒストリーとして作られたのが『日本書紀』
でもほとんど話は同じ。だけどこの
『古事記』を最初の天武天皇の頃に
「集めよう」と。
この集めようとなったのはなんでかというと、
それまでの国の歴史っていうのが
いろいろ地方の伝承があったんですよ。
言い伝え、その言い伝えをちゃんとまとめて
一個にしようって言ったのがこの天武天皇。
でその稗田阿礼っていうやつが選ばれるの。
すごい名前だよね。稗田阿礼だよ。
阿礼って名前なかなか難しい。
その稗田阿礼に何をさせたかっていうと
俺てっきりね、稗田阿礼にまとめて書かせたんだ
と思ってたの。でも書かせてないの。
その覚えさせたんだって伝承を。
だからまだ口伝えなのよ。
稗田阿礼のプレッシャーやばいよね。
一人で覚えるんだよ「はあはあはあ」とか
街で聞いて「そうなんですねー」
「あ、おじいさんおじいさん」
「ああそうなんですねー」とかいって全部覚えて
ずっとしゃべるってのをやってた。
口伝の暗証よ。稗田阿礼のプレッシャーたるや凄いよ。
「何でしたっけ、忘れちゃった忘れちゃった」
とか言ったら絶対に無茶苦茶しばかれるもんね。
「忘れてんじゃねーよ。」とか言って
「お前全部覚えとけよ」みたいなね
大変なプレッシャーなんだけど
稗田阿礼に全部覚えさせて
それを後の天皇がね、文章化
まとめていくんだけど、
この『古事記』なんとなく日本の神話だっていうの
わかってる人多いと思うんですけど
ザックリとしたストーリー知らなくないですか?
知らない人多いと思うんですよ。
ザックリとしたストーリー説明させてもらいます。
いろんなエピソードがあるんですけれども
根本にある大事なところを言いますと
このまずねイザナギとイザナミ
ね、この神様が2ついるわけです
これはその暗闇とした
混沌とした中からですね、まあその
はじまりの神様が生まれてですね
これ本当は兄妹なんだけど結婚したんですね
え、兄妹なのに結婚? って思うかもしれないけど
古代ってあんまり兄妹とか家族で結婚するの
タブーになってなかった、まだ。
要するに近親姦みたいなことが
あのなんかそののち、生物学的にあんま良くないよ
ってわかる全然前だから、普通に
仲良くなりがちだし、全然OKみたいになっているから
この神様も兄妹設定なの。
兄妹設定で結婚して子供を産みます
その子どもとなる神様というのが
3つあるんですね。ここが
天照、月読、須佐之男っていう神なんですよ。
アマテラスっていうのは太陽を中心とした
これ太陽神なんですね、
ツクヨミっていうの月だよね、
月とか暦の時間を操る神様らしいですね。
スサノオってのはアラガミ、荒ぶる神様なんだって。
このさ3つの神様で、全知全能、穏やか、
破壊神てなんか似てない?
実はヒンズー教にすごい似てるんですよ
どっちかというと。
だからこの神話のここの設定とかは結構
東南アジアの影響があるっていう風な話があったり
他のいろんなエピソードでも
ギリシャ神話の影響があるんじゃないかとか
いろんな神話をここら辺でいろいろハイブリッド
したんじゃないかっていう話もあるんですよ。
だからそこらへんも比較すると面白いんだけど
ここのポイントはアマテラスとスサノウなんですよ
このスサノウが暴れるでしょ、荒神だから。
暴れん坊だから。
「もうお前なんか嫌いだ!」って言って、
アマテラスが隠れちゃうんです。
天岩戸っていってね。引きこもるんですね。
もうやだって。
それを見てですね「スサノオだめじゃないかっ」てね
そのスサノオを地上に降ろすんですって
「お前は地上に降りてろ」「分かりました」
スサノオが地上に降りてそしたら
現れたのが八岐大蛇ね八岐大蛇。
であいつを「何だこいつ」ってズバーンて倒して
でその子孫が大国主。
その大国主っていうのが出雲を、出雲ね
あの出雲大社とか出雲大社(おおやしろ)
のあるところを治めてたんだって
大きい国をつくってたんだって。
そんな中アマテラスの子孫であるヒノホニニギ
これに関してはもう言いづらいとしか
言いようがないね。
わかんないっす、もうなぜっていうね。
アマテラスは言いやすいのに、なぜというね
「ヒノホニニギ」
もう絶対にもう家に帰って寝て起きたら言えませんね
ね、ニニギ ニギ ニギニ・・・
ヒノホニニギさんがですね、
まぁそのこれが天上に降りてくると、
三種の神器を持って天上より降りるんで
天孫降臨と言うらしいんですけど、
三種の神器持っておりてくるんです、パーンって。
こっちが降りてきたもんだから
このオオクニヌシは
ハハーッって国を譲りました
っていう話なんだって。不思議でしょ。
でもこれは何かを暗示してるんですよ。
でこれの諸説がすごく面白くて、
要するに出雲ってもともと
ものすごい強大な政権があったんじゃないかっていう話。
その出雲の政権を滅ぼす、もしくは征服したのが
ヤマトの政権だったんじゃないか
っていうお話があるんですよね。
そこらへんも面白いじゃないですか
で、じゃあ八岐大蛇って何っていうことで言うと
ある説によると、それは中国からの交易船だった
っていう説があるんですよ。
中国の貿易船って、こうね、船があってあ龍みたいになっているでしょ、あれが
いっぱい銅の剣を持ってくるんですよ、
青銅とかの剣、鉄の剣とか持ってくるんですよ、
輸入するんですね、そのかわり何を持っていくか、
日本から奴隷を持っていくんですよ
剣を運んできて人を乗せていく。
なんか似てない?
あの八岐大蛇の設定つうのは
どんどん人質、乙女を持ってっちゃうんですよ。
それに怒った国民が、八岐大蛇を酔わせて
その身体の中から剣を取り出して裂いてしまう
体の中から剣を取り出す。
船の中に貯蔵されてた鉄剣や青銅の剣で
その中国から来た貿易商たちを打ち殺したんじゃないか
っていう説がある。面白くない?
面白いよねこの話。
そうやって栄えた貿易の中心地、出雲政権を
大和政権が飲み込んでいったっていうお話じゃないか
っていう説がある。面白いよね。
だとしたら大和政権ってどこにあったのか。
近畿だったのかそれとも九州だったのか。
そんなことを考えながらですね、『古事記』を
紐解いていくのは非常にロマンなんですよ
だから日本の古代は分かりづらいのではなくて
ミステリアスで
面白いと思えば、何度でもですね読み返せる
ストーリーになっているんですね。
そんなお話があったということでございます。
そして天武天皇の時代が終わりましてですね
平城京に移るわけですよね。
その前に一回いっといていい?
一回いっといていい?
小野妹子の話しといていい?
妹子に関しては、いや妹子ってさ、
要するに「遣隋使に行きました。」ってね
「隋に行った妹子でーす」って言って
道長は、全部ワン&ツー&スリー
ハットトリック決めるんですよ。
ポンポンポン、全弾決まった! みたいな、
スーパー・ビューティ・ラッキー・ボーイなんですね。