【三部作】ギリシャ神話〜英雄の物語〜シーズン2 第1話

 

 

スーパーヒーロー編の始まり始まりでございます
ギリシャ神話っての 面白いのはですねぇ
神話とですねぇ、星座とかが
ダイナミックに 合致してることなんだよねぇ。
つまり、天文学っていう
ホントに初期の人類の科学。
それ以降、色んなものを発展させる
天文学を牛耳ってたのが、この
エリアだったっていうことですよねぇ。
どうも、中田敦彦です!
さぁ、今日も早速参りましょう!!
エクストリーム世界史!
ギリシャ神話 英雄の物語編――――!!
[ペルセウス]
ありがとうございます。
まぁ、ペルセウスって言ったんですけどもねぇ
ペルセウスって英雄、出て来ますが
他にも、英雄出て来ます。
でもねっ、今回
英雄よりも、もしかしたら
ラスボスの方が、有名かもしれない。
[メデューサ]とか
[ケルベロス]とか
[ミノタウロス]みたいな。
あっ、なんかそれは、聞いたことあるって。
そういう化け物たちをですね
倒していくストーリーが
ギュッとこの、ギリシャ神話『英雄編』に
含まれてるわけですよ。
あぁぁぁ、あの化け物って
どういう流れで、誰が倒したんだっけ?て
あやふやだと思うんですよね。
それが今日、ハッキリしてきます。
だから、ゲームとか。
なんか、その後のアニメとか
色んなところで結構
『ギリシャ神話』の要素って
使われるわけですよ。
それで、あっ!ケルベロスね。
なんか、なんかカードゲームで
使ったことあるとか。
メデューサね。
なんか、RPGに出てきたことある。
そういう物語、あやふやかもしれないけど
ここでガッチリ、分かりますから。
今後、なんかゲームやる時なんかは、非常にねぇ
「あっ、あれは、本当の物語は、あれなんですよ」と
言えると思いますんで。
ちょっとね、今日聞いていただければなぁ…と
思います。まぁ、ちょっとね
前回の『神々の物語』の流れ
サッとおさらいしながら
『英雄の物語』ってのが
何処に配置されるか
ちょっと、ご紹介してから
行きたいと思いますね。
そこをまず、おさらいしましょう。
エクストリームを
おさらいできるかなぁ?
まず、混沌とした世界があるわけですよねぇ。
これ、一神教と多神教の違いで
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と
全く違う『ギリシャ神話』と言うね。
この世界……は
キリスト教が普及したことで
弾圧されたけれども
その後、ルネッサンスで復活したんだよと。
その世界観は、世界がまず混とんとしてる
カオスから始まり
その始めが、第一の女神[ガイヤ]
天の神[ウラヌス]ってのを生むんだよね。
そこから、主には
三世代の神様の覇権争い
[ウラヌス]から[クロノス]へ。
[クロノス]から[ゼウス]へという
皆が知ってる、あの最高神ゼウスに
権利が継承されるまでのバトルものが
まず、あって。
その後、ゼウスとゆかいな仲間たちによる
恋愛物語
急にラブコメに変わり
それが、まっ、世界の色んなものを
作り上げるんだが
というところまで
ご説明したと思います。
このゼウスたちがねぇ
まぁ、キャラが立ってるわけですよ。
この[ゼウス][ハデス][ポセイドン]の
三兄弟ね。
これが、まぁ、超中心…中核となる
まっ、3つの
非常に高貴な神なわけなんですけども。
天界を治めるゼウス、最高神ねっ。
最高過ぎて、浮気し過ぎるというですねぇ
キャラですね。
最高にして、大不倫男という
ゼウスなんですね。
ハデスは、闇の王であり、怖いのだが
ほぼ、出番がない!でお馴染みのハデスですね。
俺、いつ出るの?
で、お馴染みのハデス
ポセイドンは、荒くれ者で直ぐね
ブチ切れのポセイドンですね。ブチ切れます。
まっ、この感じが非常に
『古事記』とね、非常に似ているよと。
アマテラス、ツクヨミ、そしてスサノオという
流れに凄い似ているところも
面白いよねという。
『古事記』に似てたり…するところ。
同じ多神教としてね。
似てるところと
あっ、これは『旧約聖書』とか。
ユダヤやキリスト教の
一神教と似ているところ
…が両方、合わさってるもう
元祖の元祖のストーリーというのが
面白どころであると
いう事も説明しましたねぇ。
そん中で、ゼウスの奥さん[ヘラ]
まっ、結婚の女神であり、ゼウスの浮気に
ホントに嫉妬するというキャラですよねぇ。
凄い、面白い。
でっ、美の女神[アフロディーテ]
戦の女神にして、正義の女神[アテナ]
口の上手い、[ヘルメス]
そして、ヤンキー[アレス]ねっ。
太陽とご神託、ねっ。
予言を与える[アポロン]というね。
イケメンだけど、あんまり
恋には絡まないアポロンというのと。
不細工だけど何でも作れる
[ヘパイストス]と。
まぁ、色々
キャラが立ってるわけですよねぇ。
まっ、そこら辺、
『神々編』を観ていただきたいんですが
じゃあ、この、三世代バトルと
恋模様の後に来る
『英雄の物語』って
どういう流れなの?っていうと。
まっ、世界観で言うと、こういうですねぇ
[金][銀][青銅][英雄][鉄]というですねぇ
そういう、あの時代の流れの
まっ、イメージの世界観らしいんですよ。
ギリシャ神話は。
かつて、クロノスの時代は……
『春』しかなかった。
ねぇ、『憎しみ』も無ければ…
『死』もなかった。
そういう、『黄金の時代』というのがあったのだが
ゼウスが引き継いだ時に
『四季』や『農耕』が始まった。
四季が始まったのもねぇ、言いましたよねぇ。
ハデスがねぇ、奥さんをめとった時に
年間の3分の1だけ
『農耕の神』の娘を冥界に連れてくるから
その期間だけは、不作になるという。
そういう物語で『四季』が生れて
その女神がいるから、『農耕』もあるよと。
いうことらしいんですよ。
そんな中、人間に非常に味方するですねぇ
まっ、特殊なキャラ。
[プロメテウス]ってのいるんですね。
このプロメテウスってのは
この第三世代の神じゃなく
第二世代の末裔なんですよね。
そして、ゼウスに意見をする者…なんですよ。
これ、面白いですよね。
プロメテウスっていうのは
その言葉の意味をね、翻訳すると
『先を見る者』て、いう意味らしいんですよ。
カッコイイですよねぇ。
プロメテウスが『人間』を作った。
と、言われているんですねぇ。
神々の中で、「人というものを創るぞ!」と言って
プロメテウスが人を創った。
人が愛おしいわけですよ。プロメテウスは。
でも、ゼウスはどっちかっていうと
「人?大丈夫?」こういう立場ですよねぇ。
「大丈夫か。人っつーのは」ねぇ。
でっ、プロメテウスがですねぇ
人に火を与えるわけですよねぇ。
その『プロメテウスの火』の話もしたと思います。
プロメテウスが、火を与えるのだが
ゼウスは、それに対しても
怒るわけですよね。
「火なんて与えたら
あいつら、争いを始めるよ」
でも、プロメテウスは
「火を人は上手く使うはずだ!」
食べ物をね、焼く時にも
文明を作るにも、火が必要だ。
人を信じるプロメテウス
そして、疑うゼウス
こういう、構図なわけですよ。
そんな中、ゼウスはですねぇ
[ヘパイストス]に依頼して
[パンドラ]という女性。
初めての女性を創るわけですよ。
普通、キリスト教で言ったら『アダムとイヴ』の
そのイヴ役を、このパンドラが担うんですね。
その、パンドラが箱を開けてしまう
『パンドラの箱事件』によって
憎悪が…飛び散ってしまう。
争いが飛び散る。
ココでですねぇ、プロメテウスによって
火という
便利だけども、危うい
武器にもなるもの……と。
パンドラによってですねぇ
憎しみとか、悲しみとか
恐怖とか、そういう感情。
武器と感情が与えられてしまいます。
これが、『青銅の時代』と言われる
この、『銀の時代』からですねぇ、やや、人間が
凶暴になって行くという時代ですねぇ。
それを、悲しんでですねぇ、ゼウスが
「オイ!」と。
「結局、オイ!プロメテウスよ」と。
「人間、こんなもんじゃねぇーかよ」
と、言ってですねぇ
「もう、要らん!!」と言って
洪水を起こすわけですよね。
これが、非常にキリスト教や
ユダヤ教におけるですねぇ
『ノアの箱舟』の
あの洪水と似てるわけですね。
一回、チャラにして下さい! というですねぇ
洪水事件が、起きるわけです。
ただ、『ノアの箱舟』では
そのノアがねっ。
その箱舟を作って逃げる。
そして、次の世代をつくるという
そこも凄い似てる。
この、ノアの役目を果たすのは、誰か
これ、知ってますか?
ココなんすよ。これが、なんと!
あの、プロメテウスの息子と
パンドラの娘なんですよ。
その2人がですねぇ
プロメテウスに教えて貰うんですね。
「お前ら!お前ら
こっから、洪水来るぞ!」って
その時、プロメテウスはね
火を与えた罰でですねぇ
もう、鎖につながれて、ずぅーっと
肝臓を鷲に啄ばまれるという、地獄のような
地獄のような罰を受けてるんですよ。
この罰はですねぇ
ある英雄に助けられるまで
3万年続くそうです。
「長いなぁー」て言う。
お前、3万年啄ばまれてろ!っていう状態ですね。
そんな中ですね。「オイ、オイ、息子よ」と。
「息子よ!」と。
「アカン!もう、ゼウスはブチ切れとるから、もう
洪水起こるから、逃げろ!逃げろ!」言うてですねぇ
「父さん!そうなんや!」つってね。
パンドラも「そうなの?」って言ってね。
パンドラの娘と
プロメテウスの息子がですねぇ
そこからですねぇ、一番高い山に登って
洪水をなんとか、やり過ごしてですねぇ
そこから、もう一度、ご神託を得てですねぇ
どうにかして、次の人類を生むと。
それはですねぇ、なんか
神の祈りを捧げながら、石を投げることで
石から次の人類をもう一度
生んだという、そういう話。
だから、ちょっと違うよね。『ノアの箱舟』と
凄い似てるけど、ちょっと違う。
もしかしたら、こっちが
元祖なのかもしれないですよねぇ。
神の洪水があって
そこからこの、プロメテウスの息子と
パンドラの娘が始めた次の時代っていうのが
[英雄の時代]というやつなんですよ。
そこでは、神々、人、だけではなくて
神々と人が交わった、半神半人
という、スーパーエネルギーを持った
神と人間のハーフという
それがですねぇ、英雄としてですねぇ
活躍する時代ですよね。
かなりスーパーヒーローものですよ。ここは。
プラス、その後、そのスーパーヒーローではなくて
人間同士の大戦争
[トロイア戦争]というのが起きてしまうと。
このねぇ、この後半の『英雄の時代』ってのは
非常に面白いわけですねぇ。
そして、今回扱うのは、この
半神半人の英雄たちのお話でございます。
オォォォ!『スーパーヒーロー編』ですよ。
面白そうですねぇ。
じゃあ、因みに
その後、どうなるのかと言うと。
結局、人間は
戦争を止めないから
もう一度、滅亡させられるんだって。
そして、始まるのが[鉄の時代]
これは、最悪の時代と言われてるわけですよ。
もう、一番悪い時代
つまり、どんどん世界は
悪くなってるって言う、そういう
その……感覚が、この
『ギリシャ神話』の感覚なの。
世界は、どんどん悪くなってる。
そして、いま我々は、苦しいこの世界で
何とか生きてるんだって。
でも、英雄も神も見たこと無いでしょ?
ねっ、何でか!って言うと。
神々は、この段階で
『英雄の時代』の終わりの段階で、失望して
『鉄の時代』は、
もう人間とは、交わりたくないと言って
天上界に、ビューーン!!って
上がってっちゃったんだって。
だから、かつては居たけど
俺たちは、完全にもう見限られて
見捨てられてるっていう状態らしいんですよ。
近くに居ないのは、そういう意味で
ビューーーン!!って行ってたんだって。
最後まで残った神ってのも居るらしいよ。
それがねぇ、[アストライア]っていう
女神だったんだって。
この、女神は
「人間にはまだ、人間にはまだ
信用したい!」と。
「人間を信用したい!!」と言って
ゼウスとか、ビューーン!!
ポセイドンが、ビューーン!!
アテナ、ビューーン!!
「もう、無理だ!! アイツらは
もう、争いを止めない」とか言って
ビュン、ビュン、ビュン!!
「私は信じてる!」と言って
アストライアが、信じるわけですね。
でもですねぇ、アストライアが
ずぅーっと、信じてるにも拘らずどうでしょう?
現代においても戦争があるでしょ?
まだ、戦を続けてる。
と、いうことで、最後の最後で結局
アストライアも、ビューーン!!
天上に、去って行ってしまった。という
悲しい、お話で終わるんですよ。
そして、今の私たちは、生きてるっていうのが
ギリシャ神話の世界観なんですよ。
このアストライア……と言うのが
[乙女座]になるんです。
乙女だったんですって。
そして、アストライアが
最後まで持っていた天秤
人間の正義と悪を測る
天秤が[てんびん座]になった。
と、いうことらしいんですよ。
『ギリシャ神話』ってのが、面白いのはですねぇ
神話とですねぇ、星座とかが
ダイナミックに、合致してることなんだよねぇ。
つまり天文学っていう
ホントに初期の人類の科学
それ以降、色んなものを発展させる天文学を
牛耳ってたのが、このエリアだった
て、いうことですよね。面白いですねぇ
サイエンスと神話と宗教が全て
結び付いている、ということでございます。
そのダイナミックな中でも、相当面白い
一番、面白いかもしれない
このスーパーヒーロー編の始まり
始まりでございます。ということでございますねぇ。
さぁ、行きましょう!!
ついに来ました![英雄ペルセウス]
ペルセウスは、言うなればですねぇ
もう、神々の寵児
もう、一番ですねぇ
ホントに、ヒーローらしい
ヒーローなんですよ。
もう、ザ・ギリシャ神話の英雄
ペルセウスでございます。
生まれは、悲しいんですよ。
まず、これ。
アルゴスに王がいたんですねぇ。
その王が、子供が生れなかった。
娘、[ダナエ]という娘がいたんですが
姫がいたんですが、息子が生れなかった
王子が生れないということで
神に聞くわけですね。
「はぁーっ、神様!!
私に王子は生まれないんでしょうか?」
「子供は、できないんでしょうか?」というね。
このねぇ、ギリシャの神話では
とにかく予言を聞きます。神託を聞きます。
これが結構、大きいんですよ。
そしたら神託が授けられるんですね。
ふぁーつってね。
「ダナエ!」ねっ、アルゴスの王よ。
「アルゴスの王よ!
貴様には、王子は生まれない!」
「生まれない!?」もうねっ、BAD。
いきなり、BADだなぁ
信じてるから。BADかぁ……。
「しかし……」
「しかし!?」
「そなたの娘が…」
「娘が!?」
「孫を産み…」
「孫を産み!?」
「お前を殺す」
「BAD!!!」
「超-っBAD!!!!」
「いや『しかし』で繋げないでください」
「良いご神託だと思ったら、凄い
最悪のご神託です」
ブゥーン!! 「あっ!消えた!!」
こうなるわけですよ。
何という事だ!
王子を生みたいのに、王子を生むどころか
私の、なに、
王女が子を産んで、そいつが私を殺すだと?
いや、そんな未来は嫌だ、嫌だ!
このご神託は、避けなければ!」
「オイ!ダナエ」と。
「なに?お父さん」
「よし!ダナエ、色々あってな」
「お前を今日から、閉じ込めることにした」
「ヒドイッ!!」って言うね。
「ナンデヨ、お父さん!!」
そこからですね
もう、『青銅の塔』というですねぇ。
ものっ凄い、頑丈な塔にですねぇ
閉じ込めるんですね。我が娘を…。
娘の可愛さよりも、我が命の可愛さが
勝ってしまうんです、このアルゴス王がね。
ガッシャーーン!!ってね。
「パパァー、どうしてよぉーっ!!」
「なんで、出してくんないのよぉー!!」
「何でかは、言えないが
とにかくお前は、子を産むな!」
「ヒドーイ!!」ってね。
「なんちゅぅー親!?」ってね。
「子の顔が見たいっていうのが、親ではないの?」
とか言ってね。
「うるさぁーい!」とか言ってね。
「私の命」とか言ってね。
そこから、帰るわけですね。
でっ、『青銅の塔』に閉じ込められてね。
「スンスン、うぅぅ…なんで、うぅ…こんな塔の上に私、姫なのにぃーっ」とか言ってるわけですね
そうしたらですねぇ、やって来るんですよ。
[大不倫の神、ゼウス]
もうとにかくね、ゼウスはね
「人間よ、お前たちは何故、私たちのように」
「尊く生きられない」とか言いながらですねぇ。
一番、お前が乱してんじゃないか
と、言う説がね、ありますね。
ゼウスは、もう、とにかくね。
最高の力とね。
もう、最高の欲望を持ってますから
現れるわけですね。ファーッ、ねっ。
でもね、ダナエは、『青銅の塔』にですね
閉じ込められてるわけですから
鉄格子でですね、誰も入れないわけですね。
でもまぁ、神ですから
そんな事は関係ない。
どのように不倫をするかって言うとですね
あの、芸能人のようにお忍びでこうやってね
変装する、以上の力を持っていますから
変身するんですねぇ。
ある朝ですねぇ、パッと見たらですねぇ。
ある日「あれ?何」って言ってね
『黄金の雨』が降ってるんですね。
黄金色の雨が。
「なんか雨がキラキラ輝いてる」
ファァァ、サァァァ。「ワッ!何キレイ」
「キレイ、何これ?」
「えっ!凄い。ワッ、なんか雨が
こっちの部屋にも入ってきた。あぁぁ、不味い!」
ヴゥォオン!!!
「ハッ!ゼウス!!」
「私だ!」
「あなただったの?」
「分からなかったか?」
「分からなかった!」
「暇を持て余した、最高神の」
「不倫!」
「凄い!」
来た!やっぱり。
噂のアレが来ましたという。
私の元にっていう事でね。
まっ、そこでですねぇ
交わることでですねぇ
幽閉されてるにも拘らず
妊娠するんですね。
ふぁぁっ、て。
「ありがとうね」つって。
ゼウスに、バイバイつって
「また、いつか」とか言ってね。
はぁぁぁぁ、とか言って。
妊娠してるわけですね。
そしたらですねぇ、アルゴスの王がですねぇ。
遊びに来てね「元気?」とかって
「ん?」とかって
お腹大きくない?って、なるわけですよ。
幽閉してて、お腹、大きくない!?
「んん…まぁ、色々あって」
「えぇぇぇっ、ウソ!どうして?
どういうこと?」
「こんなに密閉して、どういうこと?」
「えっ、ごめんね。パパねぇ
言ってたけども、結局、私産みたいし」
「ウッソォー、いや、どうしよっかなぁ
こいつ、生まれたら絶対、俺を殺すやろ」と。
「いや、でも、流石に我が手で、孫とか娘は」
「殺めることは、無理だ!でも……よし!
遠ざけよう!」と、いう事でですねぇ
「ごめんねぇーーっ!」つってですねぇ
ダナエとですねぇ、その
産んでしまったその赤子をですねぇ
木箱に詰めてですねぇ
海に流すというですねっ。
それは、もう十分
非道なんですけどもね。
「殺しはしないからぁーっ!!」とか言ってね。
「俺、そんな酷い奴じゃないからぁーっ!!
ダナエ、おいでぇーっ!」
「あっ、外出してくれたのー?」
「赤ちゃんよーっ」とか言って
「あっ、そうか。それは、まぁいいけど。木の箱に」
「あっ、箱に? こうなの?
何、これ。何? あのバケーション?」
「バケーション、みたいな感じぃぃぃ!」
って言ってですねぇ、島に流すんですねぇ。
「何、コレーーッ!!」つってですねぇ
「流されてるんですけどぉぉっ!!」と言うところで
『セリポス島』という
小さな島に流れ着くわけですよ。
あぁ、可哀想ですよねぇ。ダナエと言う姫。
……が、[ペルセウス]と
名付けました。その子供をね。
「ゼウス様、あれ以降現れないけども、きっと
守ってくれるはずよぉ」とか、言いながらですねぇ
セリポス島でですねぇ
漁師に拾われるんですね。
「オイ!なんや、ねぇちゃん!」みたなね。
「赤ちゃんと一緒に、なんか
ねぇちゃん、流れてきたわぁーっ!!」つって
漁師のところで、お世話になるわけですね。
するとですね、島にですね
美女が流れ着いた。
ダナエってのは、美しいんですよ。
何でかって、もう、ゼウスはやっぱりねぇ
美女じゃなきゃ、絶対イヤですからね。
もう、最高の神ですから。
最高の女しかっていうことで
ゼウスはですねぇ「ダナエ」ってね。
それぐらい綺麗なわけですから
もう、大騒ぎになるわけですよ。
美女が流れ着いたぞ!ってね。
「誰々っていう漁師のところに、今居候してるよ」
とか言ったらですねぇ
そのセリポス島のですねぇ、領主がいるんですね。
こいつが、イヤな奴なんですよ。
[ポリュデクテス]っていう奴が居るんですけどねぇ
「何?」とか言ってね
「オイ、美女が流れ着いたのか?我が島に」
て、言うねぇ
ポリュデクテス、イヤなんですよ。
それからですねぇ、しつこく
ダナエのことを狙ってくるんですね。
ドンドンドン とか言ってね
「あのー、私、赤ちゃん居るんですけども」
「かんけーない!ポリュデクテスです!である」
「あぁぁぁ、私とこの、いろいろ夫婦になったら
この島では、最高の暮らしを与えよう」
と言うわけですね。だけどまぁ
「私、嫌ですぅー」みたいなね。
「私、あのー、ペルセウスを育てるのに
今、手一杯なんで」
「そういうまぁ、そういうのは、ちょっと、今」
とかって言うんですね。
「生意気だなぁ、ダナエ」とかって
言ってるわけですね。
でも、そんな中、ペルセウスは
大きくなるわけですよ。
ペルセウス大きくなってねぇ
好青年になってるんですねぇ。
「母さん!」とか言ってね。
「母さんは俺が守る!」
基本的にはもう、このペルセウスってのは
『母さんは、俺が守る』なんですよ。
ペルセウスのそれがテーマですね。
美しい母。その、美しいが哀れな母を
俺が、守るんだ!
ペルセウスって言うね。
カッコいいんです。ペルセウス
サラサァァッとしてね。
カッコイイですね。
誰でしょうね?
俳優さんでいうと、誰なんでしょうね。
今、ちょっと
全く、思い浮かびませんけど。
俳優さんのレパートリーが無いことを
お詫びしたいと思います。
カッコいいわけですよ。そんな中ですね。
この、ポリュデクテスがですねぇ、あのー
まぁ、悪巧みをするわけですね。
ダナエの横にいる、あの小僧
「ペルセウスが邪魔だなぁぁぁっ!!」つってですね。
「何とかして、あのペルセウスを
追いだされへんかのう」って言うわけですよ。
「そうや!思いついた!」つってね。
あの嘘のですねぇ、お祝いを…
パーティーをですねぇ、開催するんですね。
「オーイ!ポリュデクテス様からの
メッセージである!」って言ってね
「私は、今度ですねぇ、あのー」
「結婚することになりましたぁー!!」
ってですねぇ。結婚すると。
「祝宴を挙げたいと思います」
これ、嘘なんですよ。
「祝宴を挙げたいと思いますので
皆ですねぇ、この祝いとして」
「馬を献上してください!」って言うんですね。
馬!? ねっ、結構高価なわけですよ。
馬なんてねぇ。
でも、流れ着いたこのダナエと
ペルセウスってのは、慎ましく暮らしてたので
馬なんて、無いわけですよ。ねぇ。
でも、これは「えぇっ!? そうなんですか?」
とか、言いながらですねぇ
これはもう、ペルセウスだけを
陥める罠なんですね。
「オイ!ペルセウス」
「ハイ!」みたいなね。
「祝いだぁ、めでたいだろう?」
「めでたいと思います」
「あぁ、お前、馬出せるか?」
「いやぁぁ、馬はちょっと」
「あの、貧しい暮しなもんで
ちょっと、出せ……ないです」
「そうか!お前は、この領主
ポリュデクテス様が、結婚すると言うのに」
「馬も出さないのか。無礼な奴だなぁ
こいつなぁ。ぶっ殺してやろうかねぇ」とか言って
「はぁぁ、分かりました。馬の代わりになる物は
何でも出します。何でも出しますから」
「何でも?お前、言ったなぁ。
では、あの化け物姉妹」
「ゴルゴンを退治して、その首を持って来いよ!」
って、言うわけですね。
『ゴルゴンの姉妹』と言う、恐ろしい化け物が
その海にいると言われてたんですよ。
そのゴルゴンの姉妹と言うのは、頭が……
ヘビで、その目を見た者は
石に変えられてしまうというですね
恐ろしい魔女だと、言われてる。
妖怪だと言われてるんですねぇ。
「ゴルゴンを倒して来い!」ということは
つまり、「死んで来い!」ということだったのです。
「オイ!あいつ
分かりました!とか言って」
「ゴルゴン退治するって言ったけど
あいつ、絶対死ぬぜ!」
「そしたら、ダナエは俺のもんだ」
だって、俺、絶対
結婚するあれじゃねぇもん。モテねぇーし」
「うるさいわぁ!!」とか言ってね。
そう言う感じなんですよ。
「言ってしまった!」
「ゴルゴンでも、何でも退治してしまいましょう
と、言ってしまった。どうしよう」
と、言った時にですねぇ
ゼウスがですねぇ、これ見てたんですね。
「私の……」
「息子」ってね。
見ていてですねぇ
そのゼウスにねぇ 遣わされて
[アテナ]と[ヘルメス]がやって来るんですね。
この、アテナと言うのは
最初のゼウスの娘なんですよねぇ。
ゼウスと、メティスという『思慮の神』の娘でねぇ
ゼウスの頭、パッカーン!
割れて出てきたっていうね。
出て来る時には
鎧と剣と盾を全部持って
完全武装で生まれてきたという
『戦の女神』ね。
「どうりで痛いわけですねぇー!!」
で、お馴染みのアテナでございますけども。
そのアテナとですねぇ
ヘルメスですねぇ。
えぇ、非常に軽快なトークでですねぇ
大体あのー、ゼウスの
不倫の後始末をさせられる
で、お馴染みのヘルメスですね。
「まぁ、僕が上手いことやっときますんで
今回もゼウスさん、お任せください!」
という風に、やるわけですねぇ。
「お任せください!」っつってね。
「さぁ、アテナさん。今回お助けするのは
あのペルセウスという若者だそうですよ」
「そのようね」ってね。
「どうにかして、やっちゃいましょう」
とか言ってね。
でっ、まあ、現れるわけですね。
「あぁ、あなた方は?」ってね。
「ヘルメスでーす」
「アテネです」ってね。
「凄い!何だか分からないけど、いきなり2人も?」
「えぇ、もう2人セットでなんかこんな
就けてくれるんですか?何なんですか?」ってね。
「あの、色々とあのー、見させてもらいましたよ」。
「大変でしょう。あの
『ゴルゴンの三姉妹』というのは」
「えぇ、もの凄く強いですから。
えぇー、ご用意しました!武器をご覧ください!」
ってね、最強の武器が、揃えられてるんですよ。
凄い、もうペルセウスはですねぇ
もうホントねぇ、その辺りの待遇が凄いんですね。
もう、ゼウスの直の子供なので
ゼウスの直の子供なので、待遇凄いんですよ
「これ、何ですか?」つて。
「これは、『金剛の鎌』と言いましてですねぇ」
「金剛、分かりますか?
ダイヤモンドですよ」
「ダイヤモンドで出来た鎌
絶対に傷付きません!」
「これで、戦いましょう!」
「そして、『青銅の盾』
これは、アテナが普段使ってるものです」
「使ってるものを?
直で…?えぇっ、良いんですか?」
「貸しましょう。もう、直の案件なんで」
「もう、これは
ゼウス直の……直の案件なんで」
「そうなんすかっ!
会長…直の案件みたいで凄いですねぇ」
「盾と……えぇ
あと、何ですか?これは」
「これはですねぇ、あのー
姿が見えなくなる兜です」
「凄いですね。姿が見えなくなるんですか?」
「そんな凄いこれ……誰かのなんですか?」
「はい!これは
『冥界の王』ハデス様の物です!」
「凄いですね!ハデス様の物を?」
「アテナ様の盾と
ハデス様の帽子を良いんですか?」
「えぇっ、これ、直の案件ですから」
「凄いですね、これ。
会長、直々のやつで」
「えぇ、最後にですね、えぇー、私からも
これが、はい!『空飛ぶサンダル』です」
「凄いですね。
ヘルメス様の空飛ぶサンダル
「ハデス様の見えなくなる兜」
「そして、アテネ様の盾と」
「そして、ダイヤモンドの鎌」
「凄すぎる!」
「でも、どうやって行ったらいいか
ちょっと、あのー」
「ゴルゴンの姉妹のところまで、ちょっと
作戦も分からないし、場所も分かりません」
「えぇ、えっと、作戦は、私
ヘルメスが立てますし、案内はアテナがします!」
「凄いですね。じゃあ、フルナビゲーションで
お届けするんですか。ありがとうございます」
「じゃあまず 、装着してください!」
「凄い!もう完璧だ!」
「レベル99にならないと
手に入らない、凄い状態になってる」
「では、行きましょう」
「行きましょう!」ビュン!!!
って凄い。
もう、飛んで移動ですから、ヒューン。
「えぇー」
ヘルメスが説明するんですね。
「あの、説明し忘れておりましたけれども
『ゴルゴン三姉妹』というのはですねぇ」
「まぁあのー、2人 不死身なんですねぇ」
「あっ、不死身なんですか。
じゃあ、刈ってもダメなんですねぇ」
ヒュゥゥゥ!! 飛びながら言ってるんですね。
「刈ってもダメなんですね」
「そうそう、そうなんですよ。なので」
「最後のですねぇ、1人。
メデューサという怪物だけが」
「不死身じゃないんですよ」
「ホォォォ、そうなんですかっ」
「なので、そこを狙います!」
「ヌォォ、良い作戦ですね」
「えっ、そこを狙いますので、あとは」
「アテナが、現地に着いたら
指示をさせていただきます!」
「凄い!サポート体制が万全だ!」
「行きましょう!」スタッ!! ってね。
着いたらですねぇ。魔女たちがいるんですねぇ。
もうその島はですねぇ
もう、石に変えられた者たちが
こんなんなってね
もう、岩だらけの島なんですねぇ。
魔女たちが「えっへっへっへ。
私たちが見るだけで、石になりますからねぇ」
「もう、無敵みたいな感じよねぇーっ」
「ねぇ」
「ねぇー、お姉さまぁ」
「そうね、メデューサ」
とか言ってるわけですね。
「顔を合わせてはいけない」
でっ、アテナがですねぇ。
「上手くやってください。
目を見たらダメなんです!」
「えっ!でも、目を見たらダメなんですよね。
怖い!怖すぎる!」
「最強の武器だけど、もう
石になったらお仕舞ですからね」
「ど…どうしましょ。でも
場所を確認しないと刈れませんし」
「行けませんけども、ど…どうしましょ」
「これ、ポイントがあるんです」
「なんですか?アテナさん」
「ポイントがあります。はい!」
「これねぇ、直接目を見たら石になる、です!」
「直接?つまり」
「鏡越し…なら」
「ならないんです!」
「えぇぇっ!!
あっ、そうなんっすかぁ」
「でも、鏡ないですけど」
「うふふっ、盾!」
「反射凄い!」って言うんですね。
青銅がツルツルで、もう、反射が凄い。
「うつっ……映りますね、これ」
「これ、どうやら岩とかも映せますねぇ」
「それに…映して」
「やる!!」
「OK!」シュン!!
「うっわ!凄いサポート体制」
「うわっ、見える、見えるぞ!ちょっと近づいて
おぉ、静かに静かに。大丈夫か」
「俺は今、ハデス様の見えてない兜だから、
最強の装備だから」
にじり寄って、にじり寄って。
「あははっ、そうよねぇ。
姉さんったらもう最近、もうホントに」
「髪がねっ、セットできないでしょ?
私、蛇だから」
「あはっ、姉さんもかっ。あははっ」
ズズズ…バァン!!っていうね。
グサッ!!ってやるんですね。
見ながら、クジェ…ジュ……テ…ザッバン!!つって。
それをですねぇ、首をこうやって
見ながらですねぇ
袋に入れてですね、そのまま
ビュン!って飛ぶんですね。
もう、暗殺ですね。
もう、その一瞬で。
「そうよね、メデューサ…メデューサ!?
メデューサァァァァッ」って。
もう、とんでもない、ゴルゴンの姉妹はですね
「どこやーっ!何や、クセモノーーッ!!」
って言うんですけど
見えないし、飛んでるしでですね。
もう、直ぐにやられてしまうという。
「どういうこと?メデューサ……。メデューサ」
「何でこの子だけ不死身じゃないんだろうね?」
とか言いながらですねぇ
ビューーーン!!なってですねっ。
「うっわぁー!完璧でしたねぇ
アテナさん、ヘルメスさん」
「でしょ?まぁ、僕たちがサポート
就いてますからねぇ」
「あれぐらいの奴らは
もう、造作もないって感じですよ」
「もう、俺たち
だからSSクラスですからぁ」
「SSクラスの
サポート就いてるんで」
「あれぐらいのSクラス
Aクラスぐらいだったら、楽なんですよ」
ビューン!とか言いながらですね
「そうなんっすねぇ、いやぁーなんか」
「ギリシャ神話にしては、なんかちょっと
お手軽な感じはしますけども」
「まぁ、そういうウェイウェイでも
良いんじゃないですか!」
「ペルセウスさんは、ホントにもう
ゼウス様の直なんで」
「何か凄いっすねぇ
ゼウス様の直って。はーい」って言ってたら
ビューン、飛んでたらですねぇ
岩にですねぇ
鎖で繋がれた、美女がいるんですよ。
「助けてぇーーっ!!」つってね。
ウワァァァァン!!!
「うーっわ!ちょっと待ってください。
ヘルメスさん、アテナさん」ってね。
「えっ、どうしたんですか?
えっ、な…なんですかっ?」
「なんか、あそこで美女泣いてますよ」
「いやでも、関係ないじゃないですか」
「いやでも、美女ですし…」
「ゼウス様の血だ」
と思うわけですね。
「美女ですし―――っ!!」とか言ってね。
「いま、僕なんか凄い武器持ってるから
負ける気しないですし」
「何か今、ポイント稼ぎ時というか
行きたい感じですけども……」
「んん…まぁ、良いでしょう。
聞いてみましょう」
ヒュン!スタッ。ってね。
「どうしました?」
「あぁはは、私、もう
殺されるんですぅ」とか言ってね。
美女が居るわけですよ。
「あのー、お名前は?」とか言ってね。
それがですねぇ、
[アンドロメダ]という、乙女なんですね。
「私、アンドロメダなんです。でも
もう絶対、殺されるんですぅーっ」
「ど…どうしたんですか?」って言ったらですねぇ
実は、このアンドロメダの母親。
[カシオペア]というですねぇ
母親が、非常に美しいわけですよ。
まぁ、アンドロメダも
非常に美しいので、その母も非常に美しいと。
だけど、このカシオペアはですねぇ
非常に美しいんですが
ちょっと、まっ、調子に乗ってしまった
ところがあるんですね。
それによって、「私は、とても美しい」って
言ってしまったんですねぇ。
その美しいって言った限度がですねぇ
ちょっと、不味かったと。
それが、この海に生きるどんな妖精よりも
私の方が美しいって
言っちゃったわけですよ。
海にたくさん美しい
妖精はいるかもしれない。
でも、私の方が絶対
この海で最高、ナンバー1の美女でーす。
「カシオペアです!」ってね
感じだったんですよ。
そしたらですねぇ、実は、それでですねぇ
[ポセイドン]が、怒ってしまうんですね。
「なんか、ポセイドンさん、ポセイドンさん」
「なんや、お前。ポセイドン、今
機嫌悪いからなぁ」
「大体、機嫌悪いですね。ポセイドンさん。
すみません、何かねぇ、あの」
「海の妖精の誰よりも美しいとかって
ずぅーっと言ってる、女がいるんすわぁ」
「えぇぇぇっ!そいつ美しいの?」
「いや、美しんですけど、いやでも
海の妖精のって言うのは、不味くないですか?」
「不味いねぇぇぇっ」
ポセイドンの妻の中にはですねぇ
海の妖精、いるんですよ。
「俺の妻よりも美しいって、お前
調子こき過ぎだろう」って言ってですねぇ。
「やっちゃいなよ!」って
ブチ切れのポセイドンがね
ここで、キレちゃうんですね。
「オイ!そいつ、やっちゃえよ」とか言ってですねぇ
「はっ!分かりました。後は」つってですねぇ
その、恐ろしい『海の怪獣』、海獣にですねぇ
食わせるというですねぇ。
カシオペアを食わせるというですねぇ
ことになるわけですよ。
ところが、そのカシオペアがねっ、その
「助けてくださーい」っていうことをですねぇ
娘をこう、縛り付けて
差し出してるわけですね。
「あはっ、娘が食われてしまいます」
「あっ、そうなんだ」
まっ、カシオペアじゃなくて
アンドロメダなんだ
って、いうところもあるんですけども。
お前じゃねぇ―んだ、って言うね。
なんで、娘がこうやって
「ママのせいで、私はそういう感じなんです!」
「はい、もうねっ、あのまぁ
同罪という事でぇ、連帯責任という事で」
「そうですかぁ?ママ」ってね。
言うんですけども、その
「ちょっと、でもそれ、やり過ぎですよね。
ポセイドンさんもねぇ」っていう事で
「いやぁー、じゃあ、僕、これで
行ってみたいと思います!」って言ってですねぇ
よし!モテポイントだ!ってね。
「僕が倒したら、娘さんくれますか?」ってね。
「あっ、良いですよ」ってね
カシオペアが言って。
アンドロメダも「あはっ、ちょっといま
もう、こうなってるんであれですけど」
「死ぬよりは、死ぬよりは―
お願いしますぅー!」言ってですねぇ
「えぇ!分かりました!」つって、その
海獣をですねぇ ズバァーッ行くんです。
海獣って、何なのかってことですよね。
これ一説によるとですねぇ これねぇ
その時まだ、なんだかわかっていなかった
クジラだって、言われてるんですよ。
おぉ、デカいですよね。
「うわっ!! デカッ!」みたいな。
「あれ、魚?何?」とか言ってね
でも、ヘルメスが
「大丈夫っすよぉーっ」とか言って
「SSクラスの武器持ってますからねぇ」
「マジでっ!!」
「消えてるし、飛べるし、
ダイヤモンドのぉ、イケる」
ズバッ!! ズバン!ズバン!で。
ンヌォォォォォォ……ボォ…シャァァァァン!!!
「イケましたわぁー」
「いや、まぁ大丈夫っすね。
まぁ、ヘルメスが着いてますからぁ」って
「あっ、そうなんすかぁー」とか言ってね。
「ありがとうございますぅー」って言ってですねぇ
「アンドロメダ、あげますから」とか言ってね
「あっ、良かった!
結構、イケメンで良かった」とか言ってね
「じゃあ、一緒に行きましょう」とか言って
ビュン!!「飛べるんですね」とか言って
ヒューーン!!行くんですね。
それで、アンドロメダというですねぇ
もう、妻も従えてですねぇ
もう、最強の装備に
最強の妻を従えてですねぇ。
戻るんですねぇ。
ペルセウスとアンドロメダは結婚し
子供を生みました。
そして、孫ができました。
その、孫の名が
[アルクメネ]と言うんですね。
さぁ、ボォン!! 英雄ヘラクレス編。
スタート!! ヴォーーン!!

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