【三部作】ギリシャ神話〜神々の物語〜シーズン1 第1話

 

 

全世界 全時代に影響を与えている
ギリシャ神話ってのは
まあ面白いんですよ
なんか堅苦しい神々しいお話かと思ったら
そんなことないからね
もうむちゃくちゃ人間臭い
というかドロドロしてるんですよ
いきなりスパーンと
「おーーーい!」
「お前 それ男として!」
「クロノスお前 一番やっちゃいけない」
「あー!」
どうも中田敦彦です
さあ今日も早速まいりましょう
エクストリーム世界史
ギリシャ神話 神々の物語編
ゼウス!ありがとうございます
さあ やってまいりました
『古事記』がね
非常に面白かったということで
まあ あの評判というか
僕が思っているんですけども
『古事記』おもろかったなと思ってですね
ただですね 『古事記』っての一つの神話ですよね
その前に一神教の神話をやったじゃないですか
旧約聖書とか新約聖書とか
ね あのイスラム教とか色々やった
でもそれらすべての元祖ともいえるんじゃないか
という一神教やその『古事記』や
それらに全て影響を与えたのではないか
といわれる神話の中の神話
元祖の中の元祖というのがこの
ギリシャ神話なんじゃないかといわれているんですね
なんとなくイメージありますよね
ゼウスって聞いたことない人はいないですよね
「なんかすごい偉い神でしょ」みたいなね
だから有名なんですよ
神ってめっちゃいる中で
特にギリシャ神話って神めっちゃいるんですよ
そんな中でも むっちゃ有名な神ゼウス
これやっぱね
すごいんですよ 主人公なんですよ
ゼウスはね 面白いですよ
その上で他にも色んな神々がいるし
そのギリシャ神話知らないっていう方も
みんないっぱいいると思いますよ
「いや知らない
読んだことないし知らない」という方も
「あ それは聞いたことある」
っていうエピソードのオンパレード
「ああ なるほどね」
しかもその神々の名前でも
マイナーな神々の名前たちも
ほとんど
「あ!なんかそれ聞いたことある」
影響を与えているんですよ
全世界 全時代に影響を与えている
だからその後色んなものの
名前の由来になっていたり
色んなストーリーの元ネタに
なっていたりするんですよ
それを見つけるのが面白いですよ
「ああそれ なになにっぽい」
「いやいやギリシャ神話元祖だから」っていうね
「なになにっぽい」
「いやギリシャ神話元祖だから」みたいなね
やっぱりあるじゃないですか
後に影響を受けたものを後の人が見ると
オリジナルに見えるじゃないですか
藤森君のチャラ男を見ると「EXITっぽい」みたいな
「EXITっぽいね」みたいなね
ラッスンゴレライて
「なんか武勇伝ってラッスンゴレライっぽい」
みたいな
そういう後に影響を与えたということをですね
知らないと
「それが元祖なんですけど」
「いやいや それ元ネタあるよ」とかね
ルーツがあるんだよ 影響を与えているんだよ
っていうのを知るとより深く世界が理解できる
「あ 繋がった気持ちいい」というね
もう感覚のオンパレードですから
ぜひ学んでいただければなと思います
さあ今回のお話はですね こちら
ギリシャ神話のですね
『マンガ 面白いほどよくわかる! ギリシャ神話』
これね
『古事記』のやつでもありましたよね
このシリーズ それの漫画のギリシャ神話版ですね
それともう一つこちら
『はじめて読む マンガ ギリシア神話』
漫画なんですよ
これでも侮れないのが結構解説が充実しているので
あっそういうことなのねということが分かります
ただね ギリシャ神話って
色んなエピソードが結構詰まってるので
全部は網羅できないから
2冊ぐらい読むとですね
あ そんな話もそんな話もあるのね
ということで面白いかと思います
さあギリシャ神話
いつ頃成り立ったんでしょうといいますと
もうホントね 文明ができたあたりで
そこあたりから色んな話がこう
民間伝承で
口でこう 口伝えで
こんな話あるよってあんな話あるよって
伝説いっぱいあったわけですよ
それをですね
紀元前9〜8世紀
うーん昔ですね
紀元前ですからね
日本史ってその神話が云々とか
『古事記』編纂とか奈良時代でしょ
だから600年700年の話なんですよ
紀元後
そこから
だから600年700年からしたら
600年前の900年前だから1500年前でしょ
日本の『古事記』編纂の1500年前なんですよ
めっちゃオリジナル めっちゃ前
そんな状態に
前9〜8世紀ぐらいのホメロスっていう詩人が
その神話の話の中でも
英雄についてのお話をまとめたのがホメロス
その後でその英雄の話の前の部分
であるところのエピソード0
それをまとめたのがヘシオドスという人なんですね
ああ なるほどね
そうなんです
英雄のお話と神々のお話に分かれる
今回その神々のお話ブロックということですよね
その神々から英雄に繋がるよというこの構成自体が
めっちゃ『古事記』っぽいでしょ
『古事記』ってそうでしょ
神々があって世界が作られて
神々があって
その後にその神々の影響を及ぼされた
むしろ子孫っていうね
神々の子孫であるところの英雄が治めている
その英雄こそが天皇であり
治めた国こそが日本であるという
この『古事記』の流れとほぼ一緒です
そういう状態なんです
そういう話なんですよね
でしかも日本も色んな多くの神々がいましたね
アマテラスとかね
スサノオとかね
キャラの濃い神々がいっぱいいましたけれども
そういうたくさんの神々が出てくるという所でも
一緒なんですよ
なので非常に面白いと思います そんな中ですね
まとまった後で そのギリシャがですね
ローマにですね
飲み込まれていくわけです
ローマ帝国ってのは もうなにもかもの中心だね
そう考えりゃね
ローマ帝国ってもの ギリシャまで飲み込んでいく
するとですね
そのギリシャ神話そのものがローマ神話として
微妙にですね
ローマの神々と一緒になって
こうなんだろう
アップデートされていくっていうんですかね
「その話めっちゃおもろいじゃーん
ローマにもなんかそれ繋げて」みたいな感じで
ローマと融合するというのはあるんですよ
なのでギリシャ神話の中では微妙な神だったけど
ローマ神話になったら
ローマの神と合体してめっちゃいい神になったりする
っていうね そういう話もあります
はい そんな中ですよ
大逆転が起こるんですよ
ここがダイナミック だからローマ帝国って
元々はキリスト教を弾圧していたんですよね
そうですよ
あの暴君ネロが
「キリスト教?そんなもん普及したら
ローマ帝国皇帝の座を脅かすかもしれないだろう」
と言って弾圧したんです
「キリスト教なんてけしからん」って
だけどその後「いやこれ もう弾圧してる方が
むしろこれ国治まんないから」
「ローマ帝国の国の宗教に 国教にしよう」
という風にして ローマ帝国の国教化して
キリスト教の文化が一気にヨーロッパに広まった
それ世界史で何度もやりましたよね
その4世紀に
ギリシャ神話およびローマ神話ってのは
キリスト教と真逆の考えなわけですよ
キリスト教は
神はただ一つ 目に見えない
その言葉を伝えるのがキリストであり
その神の子がキリストである
というのはキリスト教でしょ
神がたくさんいたというこのギリシャ神話の世界観は
一番に否定しなきゃいけないストーリーだったんですよ
だから4世紀に1回「なーし」ってされたの
一気に
「ローマ神話ー!わー」って盛り上がっていたのが
「あかんあかん これ全部なし」ってやって
キリスト教に一気にそこからなんとですね
900年間ぐらい
全く触れられないわけですよ
弾圧されているんですよ
不遇の時代がありまして そこから15世紀だ
イタリアでですね ルネッサンス 有名ですよね
ルネッサンスってなんですか?ってポンって聞かれたら
「ウッ」てなりますね みんな
「ええ なんだっけあの」
「あのう ひぐち君と」
[髭男爵]
「あの なんかそれは知ってるんです」
みたいなね
「貴族がワインを持ってその芸人さんが」という
あれじゃないわけで
「ルネッサーンス!」って言っていたのはですね
文芸復興[ルネッサンス=文芸復興]
なにかを復活させているんですよ
なにかというとキリスト教
一色に染まっていた
宗教 政治そして芸術の中から
芸術の部分でキリスト教以外の芸術が
あってもいいじゃないかと
だからそれまではキリストのね
文脈を描いたような宗教画
カトリックが広げましたよね
元々は偶像崇拝禁止だったんだけども
カトリックが広めるためにね
色々と絵を描いてマリア像とか色んなキリストの絵とか
そういうのを描いていったわけじゃないですか
そういうキリスト芸術だけじゃないものがあるだろう
ものすごい金持ちのメディチ家っていうのがですね
描かせたんですよ
『ヴィーナスの誕生』って非常に有名なね
ヴィーナスがね 全裸でふぁーなって
あのでっかい帆立貝の上で
ふぁー生まれてるみたいなのあるじゃないですか
誰かがフー吹いてる 生まれたーみたいなね
そのなんか貝に乗って上陸したって
そういうね絵なんですけども
あれがですね ものすごい評判になったわけですよ
「なにこれ こんなのいいの」みたいなね
まず裸体を描くことがNGだった
「え ヌード書いていいの」+「これキリスト教の
世界じゃない!」
「これギリシャ神話のだー!」っていうのが
もうセンセーショナルなんですよ
「いいの?こんなの!」
だからメディチ家っていうのはね
もうすごい金を持っていたし
すごい政治力を持っていたから
「俺たちがやるんだからいいだろう」ってね
「おもしれえじゃん やっちゃおうよ」つって
パトロンになってですね
ボッティチェリという天才に描かせたんですね
そこからですね
「面白いこれ」つってね
「こんな世界があったか」つって
みんながうわぁってそこら辺のことを
彫刻にしたり絵にしたりし始めて
うわーと広まった
日本に入ってきたのは20世紀初頭ですよ
ギリシャ神話が
遅いよね
それだから明治政府になって欧米のものが
取り入れられるようになってから
「え そんなストーリーあるんだ」
という風になったらしいんですね
ギリシャ神話がもう一度再ブレイクした物語なんだ
ということがちょっと面白くないですか?
面白いですよねー
ギリシャ神話ってのはまあ面白いんですよ
なんか堅苦しい神々しいお話か
と思ったらそんなことないからね
むちゃくちゃ人間臭い
というかドロドロしてるんですよ
なにそれの連続なんですよね
構成を発表します
大体のまあメニューですわ
フレンチ食べるっても
緊張してしょうがないですからね
でなんか「こんなメニューでてきます」
「あーメインディッシュは肉なんすね」みたいな
心の準備ができるわけですよね
それをちょっとお見せしたいんですけれども
まず前半は神々の物語ね
これだから『古事記』と一緒ですよ
天地創造があってゼウス このゼウスってのは
最高の神なの 最高神
だけどそのゼウスっていうと
最初から最高神だったイメージがありません?
でもそうじゃないんですよ
ものすごい戦いを経て最高神に就任したんです
「ええー」ですよね ここね
もうね 誰と戦ったかというと実はですね
ゼウスの前のトップがですね
ゼウスの親父なんですよ
その前のトップもそのゼウスの親父の親父なんですよ
だから究極の親子喧嘩
親子3代に渡る
血みどろの権力争いっていうのが
もう前半の半分なんですね
そして無事ゼウス政権になりますと
最高神ゼウスとその仲間たちというのが
この世界を統べることになってから
ゼウスとオリュンポスの神々編が始まるんですけど
このオリュンポスの神々編
主にどういう話かというと
前半がバトルもんだったんですよ
前半が「くっそう親父め!」
という親子の戦いというね
いったら『スター・ウォーズ』的なね
そういうバトルものだったところから
一気にラブコメになります
ゼウスがとにかく女好きなんですよ
もうとにかく色んなところでですね
ゼウスとのラブストーリーが行われて
そのゼウスとのラブストーリーで
もうしっちゃかめっちゃかになっていく
および色んなものの世界の基礎ができていく
それでゼウスだけじゃないんですよ
色んな神々も色んな神々と恋をする
このラブコメ
もう大揉め編ですね
これが始まるんですね
でそして生まれた者たちが世界の基礎を作り
そしてその中から英雄が生まれていく
これね 面白いのが 神と英雄の違いが
『古事記』だと結構あんまりね
神が天にいて降りてきて
人間になっていくというか
まあなんかそんなのがあったじゃないですか
途中で寿命を失ったりして
ニニギが降りてきてから寿命を失って
英雄になっていくという話なんですけども
ここはね ちょっとそこは違うんです 設定がね
それは神と人間が子供を生んだら
その神と人間のハーフですよね
そのハーフは人間でありながら
ものすごい力を持っているという英雄になるんです
この世界での英雄たちっていうのは
神と人間のハーフなんですよ
面白い考え方ですよね
そして神と人間のハーフが生まれていったのである
で終わって
英雄の物語編なんですよ
そして神と人間のハーフであるところの英雄たちが
色んな冒険をする
ここからはラブコメじゃなくてね
冒険ファンタジーなんですよ
つまり人間でありながら
超常の力を持つヒーローたちがその人間世界で
奇跡のような戦いを起こしていく
化け物と戦っていく
だからそこがちょっとフィクションのようだけど
まぁここまで天界のお話ではなくて
下界でですね 色んなことをやっていく
というお話でございます
だから趣旨がだいぶ変わってくるんですね
親子喧嘩のバトルものからラブコメ
そこから冒険ファンタジーになって
その次 英雄の後編はですね
がっつり戦争なんですよね
でもこのなかにも英雄とかがですね
関わってくるんですね
なのでグラデーションでですね
今に繋がっていくという感じが
いったら
そのアマテラスとか
スサノオから
オオクニヌシね
現世を治めて英雄みたいになってニニギが出て来て
そこからヤマトタケルっていうものが
生まれて戦争になっていく
熊襲との戦争とか非常に似てるわけですよ
そういう風に見ていただきたいと思います
ここでね これを書いたその人たちのね
世界観が面白いんですけど
どういう風にね
この世界を見ていたかというと
実は没落史観と呼ばれてるんですけども
実はね この黄金の時代という
ゼウスの親父の代の時代から
銀の時代 青銅の時代 英雄の時代 鉄の時代
という風に区分していて
5個に区分しているんですよ
どういうこと?
だんだんと存在がなんだろうな 小さくなっていって
そして揉め出すという感じなんですね
神々しかいなかったときはまだ死もなかったし
悲しみにも災いもなかったと
そこからゼウスのころになるとその色々と
人間が生まれるんだが失敗して
滅ぼしてしまうことになります
で今度は戦争で戦で
その時代も滅びます
時代の勃興と滅びをね
繰り返して
英雄の時代があって滅びて
そして今つってね 書いてるこの前9〜8世紀は
英雄たちもいなくなった
だから超常の力もいなくなった
人間の時代を鉄の時代と表していて
神々の時代よりは遥かに劣る生命体
我々人間が
これからどうなっていくんだろうっていう
ちょっとネガティブな世界観なんですよ
面白いですよね
そしてこの時代もいずれ滅びるだろうというですね
こうなんだろう
あの輝かしきGODの時代から
今 我々のなんてこの
カジュアルなヒューマンの時代というですね
そういう感じの世界観らしいんですね
まあそういう風にですね
だから華々しくものすごい物語に思いを馳せている
我々 民というですね
そういう世界観でございます
さあいよいよ
神々の話にまいりましょうよ
どう『古事記』と違うのか
どう旧約聖書と違うのか
そこらへんを比べると面白いんですよ
まずですね
この世界 カオスが存在したといわれてるんですね
混沌です
謎のカオスが生まれたっていうんですよ ねこれ
神々より前になにかが
世界があるっていうのが
一神教と多神教の大きな違い
一神教ってのは まず神がいて謎の神がいて
光あれっていったら世界作るのね
そうじゃないんです
カオスがあってその中から神が生まれる
これは『古事記』もいっしょ
多神教のスタートはこうなっているわけですね
ワールドスタート オア ゴッドスタートですね
ワールドスタートなんですね
まず生まれたのがガイア
「あ なんか聞いたことある『ガイアの夜明け』を
見たことあるかも」みたいなね
あのガイアというのは大地であり
地球とかそういう意味なんですが
まず生まれたのガイアという大地の女神なんですよ
すべての始まりですね
でそしてその次に生まれたのがウラノスという天空の神
これ女性でこれ男性の神なんですよ
まずもう男女があるわけですね
だからイザナギ イザナミに近いかもしれないですね
これウラヌスというね始まりの
初代トップなんですよ
でウラノスとガイア 他にもですね
その概念的な神が何個か生まれるんですよ
元祖エロスとかね
愛を象徴する欲望とかのエロスとか
タルタロスっていう
そのなんだろうね その
災いを象徴するような神とかそういうのもいるんだけど
主要なのが二人 これガイアとウラノスね
これがね
子供を産むんですよ
ところが生まれたのが
ものすごい怪物が生まれたんですよ
これもね
イザナギ イザナミに似ているんだよね
最初にさ
柱回って
失敗するでしょ
あんときちょっとぼかしたんだけど失敗した時に
ちょっとね 自分の思ったようじゃない子供が産まれて
それを捨てるっていう話がある
じゃあもう一回やり直そうって言ってやり直したら
生まれるんだよね
その最初の島がね だから淡路島が生まれるわけでしょ
おおってね
だけど最初失敗するっていう話が
すごく似ている
化け物が生まれてしまうっていうんですよ
キュクロプスっての一つ目の巨人なんですね
いきなり!
いきなりもうなんか敵キャラみたいなやつ
出てくるわけですね
キュクロプス
でヘカトンケイルってのもたくさんの頭と
たくさん腕を持つっていう化け物なんですよ
ウラノスが「うわー」って言って
「いやこんな予定じゃなかった」ってね
「思ってたんと違う」って言うわけですよ
「思ってたんと違う」つって
でもガイアはね 自分の子だから可愛いわけですよ
だけどウラノスは「いや違うから
これはちょっと違うと思うから」って言って
この子たちをですね
地底に閉じ込めちゃうんですね
「閉じ込めろ」って
「これじゃない」とか言って
それをガイアはですね 悔しく思っているわけですよ
「なにすんのよ!」って
「大事な子供でしょうよ!」って言うわけですね
そんな中ですね
「くっそう」とガイアはですね
この「ウラノスひどいじゃない ひどいじゃない」
と思っている中で
末っ子が生まれるんですよ
それが後に二代目となるクロノスって奴ですね
クロノスってのも聞いたことあるよね
クロノスっていうと
時の神みたいにいわれることがあるんですけども
そのクロノスが現れるわけですね
クロノスが「母さん」と
「俺は母さんの気持ち分かるよ」
こうなるわけですね
「あんた!あんただけやクロノス!
分かるやろ」
「一つ目だろうがいっぱい手があろうが
本当にね もう可愛くてしょうがないの」
「あのキュクロプスとかヘカトンケイルとかね
もう可愛くて仕方ない」
「もう閉じ込めるなんてひどいと思うわ
あのお父ちゃんのやり方ないと思うわ」って
「クロノス分かるか」
「分かる」
「どうしてくれよう」
クロノスが「俺が親父を」
「ぶっ倒すからよ」
言うんですよ
「俺が親父をぶっ倒す」ね
「分かった」
「あんたが言うんやったらな」
「もうあんたの方が可愛いわ もう子供の方が
もう旦那なんてなー子どもより可愛いわけない」
「なぁ分かってるやろもう
後の世もそうやで……」
鎌を授けるんですよ でっかい鎌を授けて
「母ちゃん すんげえの持ってたね」
「俺行ってくるわ」ってですね
ウラノスのところ行くんですね
でこのウラノスとガイアがですね
夫婦のね
この夜の営みをしようとする時があるんですって
そこをですね クロノスがこうやって見ているんですよ
鎌を持って
恐ろしいですよね
「父ちゃん ちょっと久しぶりに」みたいな
「ほんまか」みたいになって
「わー」とかなって
「じゃ準備するから」ってね
で「じゃ電気消そう」
電気消して真っ暗になったところ見計らうんですね
「あ 暗くなった」
どういう心境なんでしょうね
親父とオフクロのその状況の前でね
「やったんぞ親父」ということですね
「やったんぞ」っていって
ここからすごいですよ
「おりゃー!」
「おいなんじゃあ!クロノスお前!」
スパーンですよ
スパーンって
どこやるかっていうと一物を切り落とすんですよ
いきなり!
いきなりスパーン
「おおおおお!おーい!」
「お前!それ男として!」
「クロノス お前一番やっちゃいけない
あーっ!」
「親父!お前こんなもん!
親父!」ボンって
投げ捨てるんすよ 一物を
「おらー!お前やってくれたのう これ」ってなって
このクロノスの一物鎌刈事件でですね
ウラノスは失脚するんですね「もうあかんもう……」
「もうなんもやる気起こらへん……」
「なんもやる気起こらへん……
お前勝手にせえよ……世界」
「勝手にせいや 世界を お前が!」
「もう関係ない俺
天空のアレやったのに……」
なるわけですね
クロノスがですね
スパーンやって「俺がこれから仕切るぞ!」
最高神就任ですね すごい話なんですよ
スパーンやったったぞ
でレアという奥さんね もらうんですね
で子どもを産むんですよ ところがですね
クロノスはある呪いに悩まされることになるんですよ
それがですね
鎌でバーン
親父の一物を刈り取った瞬間にですね
ウラノスに言われたことあるんですよ
ズバーン「あああああ!お前!
男としてお前!くっそうお前!」
「一つだけ言っとくぞ……
クロノス……一つだけ言っとくぞクロノス……」
「お前も子供に全てを奪われる……うう……」
ってなるんですよ
「お前よう親父やってくれたな
お前も子供にしてやられるぞ」って言われるわけですよ
その呪いを受けてですね
クロノスは「そんなことあるかい!」って
その時 気にしてないんですけども
そのレアとですね
結婚して
「あなた産まれる!産まれる!」
言っているあたりからですね
「ん?」と思い出すわけですね
「お前結局子供やられるからな」
「同じ目に遭うからな」って言われて
「こわ!」ってなって
「いやあ 産まれるんか……」
「なに うれしそうじゃないわね」みたいな
「いやそんなことないよ うれしいはうれしいよ」
「なんか気にしてんの?」
「いや」みたいなね
「なんか時々なんかあの鎌がとか言ってるけど」
「いや思い出したくない」
とかって言っているわけですね
そしたらですね 産むわけですよ
そこで
6人の子供を産むんですが
もうね 一人目が生まれるんです
ハデスっていうね
子供 神が生まれるんですけど
ハデスが生まれて なにしたか
「産まれたわよ!」
持っていったらですね
クロノスが
「あかーん!こいつ 俺 いつかやる!」
ビビりにビビって
これはね もうそのまま言いますけどね
「うわぁ!」って言ったら
その飲み込んだらしいんですよ
ゴクンって「うおーーーい!」
「なにしてんの
あんた!」
「こんな思いをして産んでなに今の
どういう状況?」
「わあ もう」
「あっかーん これ
最高神やけど完全にもうイッちゃってるわ」って
ゴクン飲んで
「いや違うのよ 違うのよ」
「親父に言われたんよ
お前子供にやられるって言われてるんですよ」って
「えええ!」って
「言ってそれ やでもいくら怖くても」
「産んだ瞬間 飲むってありえないから」
「なんか大きくなってなんか脅かしそうなってから
戦ってよ なんで産んだ瞬間飲むの?」
「っていうか飲む?」
なるわけですね
「テュポン強すぎる!」
ぐわーだんだんだんだん♪「うわテュポーン!」
「ゼウス行くんだ!」
「ゼウス最終奥義!」って「うわー!」
で なにやったかっていうとですね
信じられないかもしれませんが
巨大な島をですね
落としてくるんですね
「なあぁ私があぁ!」
どーん

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