VIDEO
どうも中田敦彦です さあ今回のテーマが
止まらない円安・貧困化の恐怖というね 非常に強いタイトルになってるわけです
けども それぐらい重要な授業である と皆さんにお伝えしておきたい 中田敦彦
です よろしくお願いします いやこの4月 に入りまして円安の話題やっぱりあった
と思うんですよ それがいくらに今なっ ているかということで言うと 現在収録
時点で1ドル154円台後半ということ になっておりまして それが騒ぎになったの
がどうやら最終防衛線だろうと市場が見て いた152円を突破したことで あれ
大丈夫か ざわついたわけですね そして あっという間に 153円台を超えて
154台後半 ここで最新の情報です 日銀 は4月26日の金融政策決定会合で政策
金利を現行の0から0.1%程度で 据え置くことを決めました つまり円安対策
の利上げをしないという発表です 市場は これを受けて日銀が動かない と判断し 外国
為替市場では円安が進み 円相場が一時 1ドル158円台に下落しました これは
1990年5月以来約34年ぶりの円安 水準です 日銀の介入はあるのかないのか
みたいなニュースは聞くけれども それの 意味が分からないんですよね なので
今回はその現在ニュースで流れている 言葉の意味だけではなく それの背景 歴史
まで含めて まるっと今回の事実が 全て頭に入ると 難しいことは全部柔らかく
したいと思います その上でこの 授業は聞くべき授業なんですね 円安日銀
関係ない いや関係あるんですよ これが ものすごい生活に密着しているんです
皆さん 今ちょっと暮らしづらくなっており ませんでしょうか 海外旅行にバンバン行け
てますか 物は潤沢に変えてますか そんな ことないですよね 物価が高いんだ 海外旅行
なんて夢のまた夢だ でも不思議なことに 日本にたくさん海外から旅行者が来ている
らしい 一体どうなってるんだろう 生活に 密着するのはこの円の高い安い 円安ドル高
この辺りの表現なんですね この辺りの事実 を理解してないと 気づかないうちに
自分の資産が減っている そういうピンチが 訪れる それが貧困化の危機なんです この
授業は絶対日本国民全員に届けたいなと思っ ております そもそもこの止まらない円安と
いうタイトルなんですけれども 2年前に このYouTube大学で 悪い円安
というタイトルで授業させていただき ました それもね概要欄に貼っておきます
けども その概要欄では円安になっ てる これはかなり長期的に見るとまずい
ことなんだよということで授業させて いただきました ですが2年前その授業では
円はなんと125円 1ドル125 円の状況だったです なんと2年してそこ
から30円ほども円は安くなっていると いうことなんですね つまり2年前に私は
警鐘を鳴らしました 中には円安は日本に とっていいことなんだよっていう論調の人
もいましたし 円安が一体何なのかわから ない知りたくもない 関係ないって人も言い
ました ですが2年経ってみてYoutube 素晴らしいのがアーカイブが残ってると
いうことなんですよね この2年前に鳴らし た警鐘はそっくりそのまま現在にも
引き継がれておりますし その上で 事態は 変わってきています なので今回はその
アップデート版ということで 完全に聞か なければいけない授業になってます
なんせこの円安っていうのが大ピンチで あるというのは もう有名企業のトップも
悲鳴を上げているんですよね あのユニクロで有名なファースト
リテイリングの会長柳井さん あの柳井さん が これは我が社にとっても いや日本人
全員にとってもいいことではない つまり この円安はかなりまずいぞってこと言っ
てるんですね その上でサントリーの社長で あり 経済同友会という大企業
のトップが集まる そういう グループのトップも務めてらっしゃる
サントリーの新浪さんも これに関し て 国は動いていただきたい ということで
発言してるわけですね 悪いことで国が動か なきゃいけないこと それを大企業のトップ
がついに声を上げているという状況なん ですね
そしてこれはいよいよ国民にも分かる 形で影響が出始めている 1ドル125円の時
110円時代から120円時代になった その時はまだ感じ取れなかった様々な問題
がすでに顕在化しているんですね その1 つが 大きい影響として物価高 これですよね
物価が高くなってるんですよ 気のせい なんかじゃない これは物価が高いんだ これ
なぜか 当たり前なんですよね 輸入のコスト が上がるからなんですよ つまりですね
輸入する時向こうは何ドルっていう形で 売りますよね こっちは円で買おうとし
ますよね その際円とドルの交換比率って いうのが円が 弱くなると 円安い
からもっと多く払ってくださいねとなる わけですね つまり1ドル
110円だったってことは 1000ドルだったらはい11万円だ
iPhoneとかで考えましょうか 1000ドル11万円で買えてたものが
次のタイミングで言うと150円に なると どうなるかというと 1000ドル
15万円になっちゃう つまり売り値は 1000ドルで変わらない 向こうは変えてるつもりはなくてもこっち側が 買う時には11万円から15万円になる
なんと4万円も値上がりしてる これが 輸入を通して物価高が働く理由 円安が いかに恐ろしいかお分かりいただけますよね
11万円で買えていたiPhoneが 15万円出さなければ
買えなくなってしまう でもそれって給料 も上がってたらいいんですよね これ
円安で給料 だから賃上げだ 賃上げだって 岸田さんも言ってますよね ですが賃上げ
っていうのはもう4万円余分に払っても いいじゃないかっていうぐらい上がって
いるのかで言うと それはかなり厳しい もちろん賃上げが何%進みましたって いい
ニュースも出てるんですけども それ主に大 企業でのニュースだったりするんですよね
日本の大半を占めてる中小企業ではそこ までの賃上げというのはなかなか実現に
足りていない つまりこの物価高に対して 賃上げが伴っていない それはそうなん ですよ 賃上げと物価高が緩やかに行く状況
をインフレと言うんですけども これは好景気 のことを指すんですね 給料も上がってる
だから高いものが買えるよ あのお店も 高く売っても買ってくれるからもう
ちょっと高くしちゃうかな これ好景気 です ですがこれはコストプッシュ型の
物価高と言われてまして コストが上がっ てるから値段が上がってるんで 景気が良く
なってるわけじゃないっていうことなん ですよね 恐ろしいですね この物価高 輸入
であるとか例えば輸入品じゃなくても国産 なんだよって言っても 材料とか部品が輸入
の場合っていうのはやっぱり値段が上がり ますよね つまりほとんどの商品で準
国産っていうもの以外は価格に影響 を受けるってことなんですよ そして日本は
ほとんどの商品を輸入とかそういう ものに頼っておりますから ほとんど
あらゆる商品が物価高 価格が上昇して いるという状況になります さらに円が安く
なるということは 先ほども言ったように 海外旅行なんかに行きづらくなってる
わけですよね 旅行行ってみた ハワイに行きました アメリカ行きました
東南アジア行きました あれって思うんですよね 普通のランチを食べて なんで5000円
も払わなければいけないのか そういった ことがあるわけですよ これで4000円
5000円ちょっとしたランチ 朝食 取っ てるだけで なんでこんなに円が安くなって
いるんです じゃあなんで銀座に浅草に大量 に外国の人が来ているのか それは逆だから
です こんなにいっぱい食べて これだけ 言ったら 体感で言うと
2000円分ぐらいのランチを食べて 1000円でいいの こんなことですよね
だったら行こうじゃないか だったら行こう じゃないか いっぱいお土産買おうじゃない
かっていうことで 外国の方が大挙して銀座 に訪れてる これも円安の影響なんですよね
でもこの円安の影響 海外旅行行かなければ いいもんね そう思ってる方もいるかもしれ
ませんけど そんなことはないんですよね 海外の方に合わせてホテル 宿泊先 旅館そう
いうのは値上げしていかないとやっていけ ないわけですよ 海外の方からすると円で
値上げしても払えるんですよね 全然 それ普通だよ 払えるよ なんて言うわけですよ
1.5倍に値上げした全然いいよ 払えるよ なんて言うんです 海外向けにホテルや旅館
が値上げをした そうなるとどうなるのか 日本人が国内旅行もできなくなるんですよ
日本人はどうしなきゃいけないか いい ものを買おうと思ったら 高くて買えないから
安いものを買おう 国内も旅行できない 海外も旅行できないから家にいよう
これってどういう状況か これ相対的 に貧しくなってるんです 日本の国民が一気
に全体的に貧しくなってる それが円安の 恐怖なんです ですから円が急ピッチで安く
なっているっていうことに対して 国民は もっとアンテナを立てなきゃいけないんです
今皆さんの資産の価値が目減りしている 国民 全体が貧しくなっている これは間違いの
ない事実なんです だからこそ柳井さんも 新浪さんも悲鳴を上げて 国に動いてくれ
って言ってるわけですよね 柳井さん新浪 さんレベルの企業なら大きいですからいい
ですけれども 中小企業で輸入費 材料費が 上がって それを値上げに反映しても 買って
くれるってお客さんを掴んでる企業 ばっかりじゃありません てことはどうなるか
値上げするんだったら買わないよ あなた のとこと取引しないよ あんたんとこの商品
買わないよ と言われるような中小企業さん はどうなってるか これが円安倒産してるん
です 円安を理由に輸入コスト材料費が上がる
しかし価格に転嫁してもお客さんが納得し てもらえるというぐらい強い関係にない
中小企業は価格に転嫁できずに そのまま赤字 化して倒産する さあ国民は物価高で商品が
買えなくなっている 旅行に行けなくなって いる 中小企業は倒産している 大変な問題の
中 大企業のトップたちも声を上げた 国よ 動いてくれ だからこそ国は今介入するか
どうかっていうことが言われてるんですよね そう これは国家の仕事なんですよ 円安に
対抗する国家の仕事です じゃ国家は一体何 をするんだ そのためにはまずこの円安の
理由をもう1度緻密に見ていかなきゃいけ ないんですよね 現在ニュースを見ていると
アメリカの利下げの期待が後退したので ドルが強いんです そういう話してますよね
確かにそれはそうなんですよ ドルっていうの は世界の基軸通貨 みんながドルを中心に
アメリカさんどう出るかなと思って動く わけですね 世界の景気の1個中心を決めて
いるのはアメリカなんです そのドルが どういう状況だったかと言いますと
アメリカは未曽有のインフレですよね 好景気なんですよ すごいいい景気なんです
だから商品の値段も上がってるけど 物価も高くなってるけど 給料も追いついてる
っていう そういう状況です でもこの インフレ 緩やかなインフレは好景気って私
言いましたよね つまり激しいインフレって のは過熱するとどうなるか それがバブルっ
てやつです 過熱すると うわっ てことは土地 買って 明日は値段が上がるから明日売れば
もっと儲かるじゃん これの過熱がバブル です 土地の値段は上がり続ける 車の値段も
上がり続ける じゃあどんどん高いもん買っ て明日に売ればいいじゃん どんどん買って
売ろう 買って売ろう 買って売ろう その瞬間 にぐわーと値段が膨張して ある時に実態を
超える 実態を超えても膨張し続けることが やめられなくて ある日ガンとまっさかさまに
落ちる これがバブル崩壊ってやつです つまり緩やかなインフレっていうもので
抑えるっていうのが国家の使命なんですよ 常に 緩やかなインフレさえ起こしてくれ
てれば好景気のまま国は行ける だけどそれ が激しくなりすぎないように何をするかと
いうと 銀行でお金を借りづらくしよう これ が利上げってやつなんですよ 要するに明日
今日買って明日売れば儲かるんだったらお金 借りてでも買うよね ていうことなんですよ
この土地 明日は10万円で買っても 20万円で売れる 1000万で買っても
2000万円で売れるんだったら 1000万円持ってなくても1000万
借りて明日で2000万売ってそして 1000万返せばいいじゃないですか
つまり借金をしてでも投資や ビジネスにしようって思うのは値段が
上がって景気がいいからなんですよね ですが その時に銀行の金利ってのを上げると
銀行から借りたらこれぐらいの利子で返し てくださいね その利子が高かったら借り
づらくなるんですね 怖い もし上がら なかったら 利子が重たいから借りるの怖いな
これがブレーキになるんです つまり物価 が高くなるよ 景気がいいよ どんどん行こうぜ
それをブレーキかけるっていう行動が 利上げっていうやつなんですよ 銀行の金利
を上げる それをコントロールするのが各国 の中央銀行 日本で言うと日銀なんですよね
この利上げをアメリカの日銀のような中央 銀行FRBっていうのがやったわけですよ
引き締めろブレーキかけろ アメリカこの ままだと危ないからブレーキをかけるん
だって言って利上げしてたんですけど 少し 収まってきたから じゃあ利下げしようか
なっていう雰囲気を出してたんですよ ブレーキが適切に効きました ここから少し
アクセル踏みますねって言ってた んですよ ところがこの4月に出た指標
ですね 数値データが出たんですよ アメリカ どれぐらい景気いいんですすかていうやつ
ですね そしたら予想の数値より 良かったんですよ 小売業の売上が
予想のパーセンテージより良かった だいぶまだまだ景気いいじゃんてことは
利上げする もう1回利上げするまではいか なくても 利下げて言ってたけど利下げは
ちょっと後かな これが4月のアメリカですよ えー 世界中が驚きました 言ってましたやん
利下げするって言ってましたやん ブレーキかけたのがうまく効いたから
ちょっとアクセル踏もうかなって言ってましたやん で アメリカは いやいやそれが調べてみたら
もうまだまだ勢いがあるみたいなん ですわ アメリカ好景気なんですわ ごめん
なさいっていうことですよね でこの利上げ 利下げっていうものに なぜ日本が振り回さ
れてるかというと 日本とアメリカの金利の 差っていうものが円安に関わってくるから
なんですよ まず最初のハードルですね 日米金利差が円安ドル高に影響する
意味が分からないんですよね もう寝たいです よね 勘弁してくださいってことなんです
けど これ簡単に考えていただきたいんですよ 金利っていうのは借りる側からすると
高いと嫌ですよね でも貸す側からすると金利 高いところに預けたくないですか
1年間で1%の利子をくれる銀行と2%の 利子をくれる銀行だったらどっちがいい
ですか 極端に言うと1%の利子の銀行と 100%の銀行だったらどっちがいい
でしょうか 俺100%の利子あなたにあげ ますよ 私1%利子あなたにあげますよ 年間でって
言われたら 100万円預けて1万円くれる人 100万円預けたらなんと100万円
くれるんですよ 絶対金利が高い方に預け たいですよね シンプルな話 アメリカの
金利は高いんです 日本の金利は安いんです 一体ドルと円どっちを持ちたいでしょう
かってことです ドルで持ってた場合 金利が高い 増えそうですよね アメリカ
の銀行に置いたら増えそうですよね 日本の 銀行において増えてた試しがあるでしょう
か超低金利時代に育った我々からすると 日本の銀行に置いていて増えるという そう
いう期待感はもはやない なのでこの 金利差が広がれば広がるほど ドル欲しいな
アメリカに預けようってなる 経済っていう のは人気の高いものほど高いですよね
あの人気のタレントさん呼ぼうて言ってね じゃ100万円です うわ高い あの人気の
ないタレントさん呼ぼう 5万円です 呼ぼう そういうことがあるかもしれない
スーパースターのステージ フィーとね 報酬と そうじゃない人の報酬
ってのは人気がある方が高いですよね なので円ドルという2つの通貨で見た場合
金利が高い方にみんなが預けようとするの で金利が高い方の値段が上がります
はい それがドルだ 円安てやつですね 円は人気がないんです それは金利が低い
からってことですよね 貸したい人にとって人気 が低いから円が安くなる これはそういう
ポイントです つまりアメリカが利下げして くれたら金利が少し下がるので ドルの預け
たいという人気が下がるので 円高ドル安の方向に振れる
これがポイントですよね はい 日本の金利じゃあ上げればいいんじゃ
ないの これですよね はい アメリカさん 下げてよ じゃなくてあんたがあげなさい
よって思いますよね はい この利上げが日本 はずっとできないでいる この理由を説明
するのが中盤から後半になりまして そこが 1番面白いので そこはちょっとお待ち
ください 現状1個の原因と言われてるのは 日米金利差で アメリカは利下げをうーん
やっぱりしない なんでかって言うと景気が まだいいもんということでした 利下げしな
いってことはアメリカのドルの人気高い ままじゃん これじゃあ円が安くなっちゃう
じゃん これが1個の原因です もう1個目の 2つ目の原因が中東の情勢ですね
ハマスとイスラエルによる戦争から起因し て あそこは中東っていろんなあのパワー
バランスがありますから 1国と1国 だけの戦争じゃなくて その1国の味方
仲間 バックについている組織同士の代理 戦争でもあるんですね そっから紐づいて
今はイランとイスラエルで争ってる んですね まさに中東の大国同士でござい
ます 大国と言わないまでも中枢となっ てる国ですよね イスラエル・アメリカが
バックにいます イランっていうのはアメリカ と非常に仲の悪い国なんですよね 反米国家
イランとですね イスラエルというのは アメリカをバックボーに持つ なぜなら
アメリカに多くユダヤ人が中枢に 入ってるからと言われておりますね
そしてこのアメリカをバックに持つこの イスラエルとイラン これまさに中東の
肝となる国家同士の戦争 紛争という状態になると 中東の
情勢が不安になります この中東情勢の不安 というのは何につがるかというと 原油
価格の上昇につがるんですね でこの原油 価格の上昇というのはエネルギーを
輸入して なんとか やってる日本からすると 非常に打撃
がありまして この原油価格の高騰は 円安につがっていくということらしいん
ですね やはりパワーバランス的に売る方が 強いですからね 売る方が強いですから
原油ないよ その価格じゃ その価格じゃ 買わせないよ ってなったら 原油価格高騰 これも
大変 ここで追加の解説です なぜ原油価格が 高まると円安が進むのでしょうか 原油価格
が上昇するとアメリカを含め世界的に インフレ圧力が高まります 物価が通貨価値
より上がっていくインフレーションの流れ が強まるということです つまりインフレを
おさめたいアメリカの中央銀行であるFRB はさらに利下げができなくなる ので逆に
利上げのできない日本との日米金利差が 拡大し 円安が加速するということになり
ます この日米金利差と中東情勢が 実は今回 の円安の本当に重要なことではないと私が
捉えてるからなんですよ これはニュースで言われてることです
ニュースでアメリカが利下げしてくれ ないもん 中東で戦争してんだもん あたか
もアメリカやイランのせいであるように 言われてると思うんですけど けどもそんな
ことはないんですね 円安の原因っていうの はまさに日本にあるんです これが3番目の
理由 円安の理由は日本にありという話です それが日本の実力の低下です ドル円相場
だけ見てる人が多いんですよね だからドル が強いんだ とか日本の円がドルよりも
人気がないんだと思うかもしれませんけど も ここで見なければいけないのが主要通貨
各国との比率です レートです ドルだけ ではありません 例えはユーロね 他にも中国
人民元 イギリスのポンド オーストラリア の豪ドルね 豪ドルってのは豪州ですかね
オーストラリアドルですね とか スイスフラン 果ては 韓国のウォン
まで比較して この5年間で見て いただくと グラフはぐーっと右肩上がりです
全て同じです これつまりどういうことか ユーロ円
ポンド円 スイスフラン円 人民元円 全部右肩あがり これ
つまりですね どの通貨に対しても安くなっ てるんです 円は主要通貨の中 で独歩安
ダントツで安くなっていってるん です これなぜか これですね もちろん経済
成長率であるとか 人口減であるとか少子 高齢化であるとか 日本が生み出して
いる経済的なパワーが強ければ よし円を 持とうてなるんですけど 円の人気が下がり
続けてるってことです 円を持とうと世界中 から思われていないんです それは一体なぜ
なのか それのために国は何ができるのか ここがポイントなんですね 参ったなと
円がものすごい安くなってるのはアメリカ のせいでもあるし 中東のせいでもある
けれども 円ここ5年ずっと安くなってるん じゃない てことは海外旅行に行けないの
も今に始まったことじゃないわけですよ 2年前から言ってるわけですよ 参りましたよね 国なんとかしてくれって
柳井さんも新浪さんも言ってるわけじゃ その なんとかって何ですか 介入ってことができ
ました そこの介入って何ですか これ2 種類あります 1個 本命はですね2番の
為替介入なんですね 為替介入ってどういうことか というと 為替っていうのは
ドルと円とかの交換することですよね 変えるってことですから お金をこの為替に
介入していく どういうことか 円欲しいよって言ったら円の人気が
高まって ドル欲しいよって言ったらドルの 人気が高まるわけですよね
てことはですよ 円買う人が増えたらいいんですよ でも
みんなが買わないんです じゃどうしよう 値段上げるには うん ヤフオクとかと一緒ですね
みんなが変わって値段が上がんないん だったら よし自分であげます
オリエンタルラジオのDVDメルカリで 50円で売られてた 悔しい ふざけるな よし
俺が2000円で買う はいそういう感じ です つまり日本が日本自身が円を買うって
ことです そのことによって市場の価格を 上げる
それだけ聞いてると悲しくないってなり ますよね
そうなんです この為替介入っていうの は本質的ではないんです 何回もできないんですよ
そりゃそうですよね 中田の中田のDVD人気だ オリラジの
人気だ と思って自分で買うってなったら どうなります うん お金なくなるんですよね
特に厳しいのが 円の人気を高めるため の為替介入 これは難しい なんでかって言う
とドル人気を高めようと円の人気下げ ようっていうんだったらですね 円を
いっぱいですね作ることができます 日本は 円を刷って それをドルに変えてって
言ってドルをいっぱい買えばいいんですよ アメリカさんの人気あげようってすればいい
んですよ うん円は作れます ドルは持ってる分しか
ありません その対外的な準備資金 日銀に
どれぐらいあるかと言うと 180兆あり ます 桁が兆になった瞬間に考える
ことやめたいんですよね 一生関わりがねえ からです はい1億円 ドリームジャンボと
かっていうのね 億はまだ聞いたことあり ますけれども 兆に至っては 一生関わりが
ねえんです 我々国民からすると なので180兆 に関してはもう考えることをやめるんです
よね とはいえ180兆なかなか 大きい金額だということでまず理解
いただきたい この180兆円 これ全部使える かっていうと そうではないんですね あれ
180兆のうちほとんどが なんと アメリカ国債なんです つまりアメリカさん
にお金を貸してるよっていう証明書です それの利子とかが入ってくるんですけどね
でもこのアメリカ国債を 売っちゃう そして円の人気やる
ってことはアメリカさんとの関係が 非常に悪くなります なんでかというと
アメリカ国債買うよっってこと はですね アメリカさんに恩を売っ
てるわけですよ お金貸します から 誰が誰に貸しとんのか分かりません
けれども アメリカっていうものに対して 国債で これは信用があるし
利子もあるしってなったらいいわけです から 別に悪いことじゃないんですよ ただ
アメリカさんの国債を売って ドル円の冷凍を操作するって
よっぽどアメリカ嫌がりますよ なので アメリカ国債はおいそれと売れ
ないらしいんですよ じゃあ使える金額は つったら180兆円分の 約1/10
19兆円 つまり日銀が持っているその対外 的な資産準備の中でも
使えるのは1/10だけ です
はい10に装填されている玉のうち 10発 のうち1発しか打てないぐらいの感じです
全部使えるわけじゃない その 上で この為替介入2番から説明してます
けど 為替介入は本質的な治療にはなりません なんでか オリエンタルラジオの
DVDを自分で高値で買ってオリエンタルラジオの 人気ってのは上がるんでしょうか 上がり
ませんよね 一時的にオリエンタルラジオの DVDの値段が釣り上げられているだけで
本質的に人気がないのであれば また元の 値段に戻るだけなんです そうつまり為替
介入というのは 一言で言うと 時間稼ぎなん です これがあらわになったのは2年前 そう私が
悪い円安という授業をやった2022年の 4月から半年後の9月10月
この辺り集中的に為替介入 巨額のが 行われました その金額なんと累計
9兆円 9兆円使ったんですよ その時使える 金額の約半分ぐらいを使って
ドンドンドン と打ちました その結果バーン とドル高が下がりまして 円安が治り
まして 円高方向に振れまして ああ良かった ところがその2022年
巨額の為替介入から1年で元のに戻った んですよ そしてその2年後2024年現在
154円台まで来てるってことなんですね つまり焼け石に水 稼げて1年 そういうこと
です あの額の約倍の額為替介入したと して もう弾がないってなったら 逆にまずい
ですからね この19兆も全部使ったら 180兆分の19兆しかないんだよね もう
為替介入ないねってなったら ですね投機家 たちがうわーっと逆張りしていくわけですよ
日銀もうやってこないぜってなるわけ もう弾が空だぜってなった刑事のところに犯人が
襲いかかるように 刑事は弾があるぞって いうふりをずっとし続けなきゃいけない
ですから 全弾を使うことはないです もう1 発打つぞ これが抑止力になってる つまり
19兆のうち全てを使えるわけでもないっ てことです そして2022年にやったの
がこの9兆円の為替介入 しかし1年で戻り ました そしてそれは2年後により悪化して
いる そういう事態です ですから介入して くれ というのは根本治療のための時間を
稼いでくれ せめてってことなんですよ そしてその根本治療というのは先ほど
言った利上げになってくるわけです ですがこの為替介入1個前の口先介入って
何ですか この説明まだでしたよね これは 銃に弾があるんだからな という 言ったら
ですね 牽制です 打つよ です 為替介入が発砲だとしたら 打つよが
口先介入です この為替介入っていうの は財務省財務官とか財務大臣の権限に
よって日銀が代理で行うという形 になるので 神田財務官とかですね鈴木
財務大臣とかは時々なんか インタビューに答えてます 最近の急速
な円の値下がりに関しては万全の体制 であらゆる手段を講じたいと思います これ
どういうことかでいうと これ 以上下がったらやっちゃうよっていう
ことで投機家たちを 投機家っての何 ですかというとですね その為替の落差で
儲かりたいっていう その為替によっ て儲かりたいっていうそういうプレイヤー
たちのことですね これも世界中に大量に いるわけですから だからもう絶対これ
さえやってれば儲かるじゃんていうことに なってたら うわーってそっちに流れちゃう
ので逆行くよ 侮らないでねっていうことですよね
この口先介入 この152円の手前あたりでは
断固たる措置を持って ていう言葉も使われ たんで あ断固たるってことはいよいよ打つ
かな でも突破しそうになったら万全 の体勢であれっていうね 弱くなったとか
ですね この口先も度合がありますので 絶対打つぞっていうのと打つかもしん
ないよっていうのは違いますからね でも打つかもしんないようは
どれぐらい効果があるかというとあまり ないわけです もう口先介入はかなりし
てます でももう154円台まで来てるんですよ そして最終防衛ラインっていう 最初その
152円を突破したっていうのは この最終 防衛ラインていうのは つまりこれを突破し
たら為替介入があるんじゃないかっていう 投機家とか市場の読みなんですよ つまり
現状155円突破でっていう説の人も いれば160円突破でって言ってるのは
この最終防衛ラインってのは為替介入を 実際にする だろうと読んでいる投機家や
市場の読みのことを言います これで ようやく意味が分かりましたね 最終防衛
ライン突破ってどういうことでかっていう それは為替介入があったらボーンと1回
値動きします そっからも値が戻るのに1年 ぐらいはかかります
だから10兆円近く使って うわーって 為替が操作されたら
これで儲かるって浮かれてた投機家の人の 中には 大損こいちゃう人もいるかもしれま
よね だから動きを封じられるわけです だけどこの為替介入に恐ろしいのが弾数が
限られてることだけじゃなくて ボーンと 下がっても戻ることはもう分かられてるん
ですよ 分かり ます つまり為替介入した後にめちゃめちゃ
ここで買われちゃうんですよ もう下がった なあ弾の威力が終わったなと思ったら
うわあって言って どうせ値戻りするんだろっ てここに戻るんだろ じゃあ儲けるじゃないか
つってうわーって行かれる可能性もある んですよ
だからできれば為替介入はしたくないん です 悪化する可能性のある特効薬だから
です そしてそれは根本治療にならないから だからなるべく口先介入だけで行きたい
この攻防戦を続けてるのが財務省と日銀な んです いかに恐ろしい戦いをしてるか国民
の皆さんはご理解いただけたでしょうか 円とドルの相場が今ものすごく揺れ動いてる
と さあ来ました 今までの説明で分かったことは アメリカ
の状況ですとか中東の状況がではなく 根本的に日本の状況というのが円安に進む
という状況になっている その上でその円安 進行が進むと国民の生活は間違いなく
貧しくなる 輸入品は買えない 輸入品どころ か輸入品を部品や材料に使ってる国産品も
買えない 海外旅行にも行けない 国内の 宿泊代も払えない ということで 旅行にも
行けない 物も買えないという日本人が爆誕 するという話でございます その貧困化を
食い止めるには円の価値の棄損 つまり縁円が 価値がなくなっていくのをなんとか
食い止めなければいけない しかしそれを やるということで 今期待されてる為替介入
は時間稼ぎにすぎない ここまでご理解 いただけましたでしょうか 円の価値が安く
なりすぎると 日本人は貧しくなり海外にも 行けない それを止めるための根本治療に
為替介入はならないし実弾は限られている ここまで分かりました じゃあ根本治療
の話に行きましょう 利上げでございます そう日銀はもうこの病める日本を根本治療
するしかないというところまでついに来て おりました そしてその根本治療と
いうのは利上げでございます 利上げという のは日本の金利を上げること 日本の金利
それは日銀の金利であり それは連動して 民間の銀行の金利にもつながります
つまり民間の銀行に預けてもお金が全然 利子もらえないよね という状況から預け
たらそこそこ利子もらえるじゃんという 状況に変える そのことによってドル
ばっかりじゃなくて円も持とうかなという 風な世界的な動きも高まり 円の人気が
高まり その上で円高になっていくという これをやればいいんじゃないですかという
ことなんですが これをできない背景につい てご説明します そうです根本治療が
ものすごくしづらいのが現在の患者こと 日本です それが何なのか しかし希望の
光と言いますか 治療をしようと 思います というお医者さんには変わってる
んです それが日銀の総裁の変化でした この 10年間 円を安くするという主持医がついてい たのが 今の日銀でした それが黒田総裁
でしたよね そこから植田総裁に変わりました この植田総裁は黒田さんの手法を劇的に
は変えない 今いきなり利上げをするって いうことはいかないけども少なくとも
マイナス金利は解除すると つまりですね 円安に ぐーって行くように言ってた作戦自体は
止める 逆に行く薬は処方しない だから 治療はまだだ これが現在の状況
です 円が安くなればいいって思ってたん です ここ10年間日本は 円が安くなる
方が何がいいか 円が安くなるというより はですね 利下げがしたかったんですね
利下げをするとどうなるかて言うと 銀行から お金が借りやすくなりますから お金が借り
やすくなるってことは景気が良くなるから そうこの10年間日本政府は日本の景気を
上げるっていうことを目的に金利 をずっとほぼゼロのような状態にしてた
わけです そして2年間でインフレ率2% に持っていくと豪語したんですよね あの時
2013年黒田総裁はですね 安倍内閣と 共に 今までのやり方はぬるいとね 異次元
の金融緩和は びっくりするぐらい利下げをすることに
よって びっくりするぐらい好景気にします これです びっくりするぐらい利下げをして
びっくりするぐらい好景気にするぞ これが 異次元金融緩和です
異次元に金融は緩和しました ですが 異次元に好景気になったんでしょうか この
10年はとてつもなく重たいものを我々に 残しました それが何か そうそれこそが
利下げできない根本的な要因 国債です 国債というのは国が発行する借金です
よねえ 先ほど説明した日本銀行が持って いる資産の大半が アメリカ国債であると
いうように 国債ってのは買えるん ですよね でこの国債っていうのは
面白い金融商品でございまして その出した時の発行の時の
金利は いまクーポンみたいなもんで ちょっとですね 1万円
を貸してくださいと 1万円で 買ってくださいって言うんですね 1万円
くれたらね 1万1000円を11回払い しますみたいな感じです 1万1000円
を11回で払うと 1000円ずつ 11ヶ月で返すよ みたいな商品ですねって
ことは最終的に満期まで返せば あの1万1000なるんで得したっていう
やつですよね 毎月1000円もらえる みたいな そういう金融商品
でも言ったらそういう借り方 です コーヒーチケットみたいな感じ
でありますよね バスのチケットとかね なんか10回分の料金で11回コーヒー
が飲めますとかってあるじゃないですか その10回分のお金を払ってくれば11回
お金を返しますっていうのが国債の基本 的な考え方なんですよ はいこのやり方で
借金をするということですよね 言ったら 返さなきゃいけないわけですから 商品を
提供するじゃなくてお金を返していくわけ ですから 借金なんですよ さあこの国債
日本は今いくらあるのか は覚えやすいですね 1000兆円あります
震えますね 日銀の対外 準備資産が180兆でパニックに
なってたんですけど 桁が1つ多いんで ございます 1000兆円 これは対GDP費
世界1位です 国民の資産が1000に なって喜ぶのはですね海外の人ではあり
ません 日本政府なんです なのでハイパー インフレーションは国家の滅亡を意味し
ません 国民の貧困化を意味します おそらく 現実的な予想は時間を稼ぎながら少しずつ
利上げする これしかありません プログレスのお知らせ
ですプログレスとは学びを実践する コミュニティです自分の強みが分からない
方強みを伸ばしたい方強みで活躍したい方 どの段階の方も適切なメンターに出会う
ことができ学びを実践するチャンスがあり ますそれがイノベーションコミュニティ
プログレス です中田彦の生配信授業を深掘りした感想
や社会情勢の分析を毎日視聴可能要約記事 やアーカイブも充実してい
ますメンバーとの 交流オフ会やメンターとの出会いが日々
誕生 活動もんでAIなどの最新のテーマについ
ても遊ぶように学べ ますたくさんのメンバーとの出会いと学び
を安心して楽しんでいただくために disordや独自SNSを使った治安
維持にも力を入れてい ます独自
イベント中田彦が企画メンバーが出演参加 するイベントを定期的に開催興味のある
ものを選んで参加でき ますメンバーのの依頼をサポートする
エージェントサービスも運用 中いかがですかもっと知りたいという方は
概要欄のリンクからプログレスのページへ どうぞチャットGPTを生かしたガイド
ばかりもお待ちしてい ます人は何者にでもなれるいつからで
も月額980円で人生の扉を開き [音楽]
ましょうJA