【日産の経営危機と自動車産業の未来】利益90%減…日産の生き残る未来とは?

 

 

どうも中田敦彦です さあ今回のテーマが日産
の経営危機と自動車業界の未来 ということ
でございます いや大騒ぎになっております
ね 日産大丈夫とねえ ものすごいですね 経営
が蓋を開けたら大変なことになってたと
いうことなんですよね 自動車でね
乗ってらっしゃる方もいると思います
日産大好きな方もいると思います そんな
方からしたらどうなってるのと 日産に
乗ってなくても いつか日産に乗ってみ
たかったなとかね 日産大丈夫かとかね
憧れあった方もいると思いますし そういっ
た方々もですね どういうことになってる
のか しっかりとニュースの裏側が分かると
いうことですね あの今回の授業の目的にし
たいなと思いますし いやそういうのは
ちょっと自動車とかね あんまり関係ないん
ですよって方もですね この自動車産業って
いうのはどういう産業かというと 日本の
基幹産業って言われてるんですよね 日本の
最も重要な産業が これ自動車産業ですよね
これがどうなるかってことは 日本がどう
なるか これ経済がどうなるか 見えてくる話
なんですよ なので是非これはですね 大人の
方々にはマストのニュース 情報となって
おりますので 最後までお聞きいただければ
と思います まずはですね これ何が起きた
か 先月ですね 2024年今年の中間決算と
いうのが出たんですけども それがまあ
恐ろしい数字が出たんですね なんと利益が
前年度同期に比べて
90%減ということで恐ろしいですね
YouTubeの再生回数だっったら
びっくりしますよ 100万再生だったもの
がなんと 10万再生になっちゃう 怖いです
100万再生からの10万再生怖いです
50万再生からの5万再生怖いでござい
ます 10%になっちゃって
るってことですよ 90%減ってことはどう
いうこと? 1/10になっちゃったの どんな
売上の規模かと言いますと日産って言ったらね 世界の日産ですから 売上は5兆
9842億円
すごいですね 兆ですよ 5兆9842億だから
どのくらい利益が上がってるのかなここポイント
ですよ 売り上げっていうのは実際
いただいたお金な訳ですけども 費用はかかってます
から それを差っ引いて 5兆円規模の商売
やっててその上で利益がなんと 329億円
わかります? 5兆9842億円の中で
利益は
329億円しかなかったんですよ 兆の商売をし
てて数百億なんですよ これどういうこと?
これ実は大ピンチでございまして 前年度は
もっとあったわけですけども ガーンと
下がってる これがですね一時期
の下火ではない 一時期不調だったねっていう
ことじゃない 構造的に厳しくなっているん
だ これだから長期的にこれからも厳しく
なるだろうという見込みだからこそ 大騒ぎ
されてるんですね ちょっと今年調子悪かっ
たねとかそういう問題じゃないんですよ
これからの日産はやばいぞ そういう風に
みんなが言っているから ものすごく大騒ぎ
になってるんです だからこそですね会社側
も分かってますから 日産はこれを受けて
ですねリストラを発表したんですね どれ
くらいか なんと9000人 9000人もの
社員をリストラする グッバイするってことな
んですよ これ全体で言っても7%の規模を
誇りますからね 四捨五入すると10%ですから 
もう10人に1人はグッバイするという そう
いう大きな決断なわけですね なんとこの
日産といえばね トヨタとかホンダに継ぐ
ブランドというイメージがあるんです
けれども この状況 実はその時価総額って
いう企業の価値 株価の合計もですね 下がり
続けてまして 業界で言うと日本でもなん
と第5位に甘んじてるんですね 日産という
のは トヨタホンダ日産じゃない? いや違う
トヨタホンダそこからスズキスバルときて 日産
だったんですよ スズキっていったらあの軽
のね 軽自動者人気ですけども でもスズキ
よりなんかね こう日産の方がなんかと
スバルよりも? なんか日産の方が走って
なかったっけ? そういった状況 でも蓋を開け
たら現状そうなわけだ で実はですね
日産っていうのは 三菱自動車の株も持って
いて 傘下に入れてたというのご存知だっ
たでしょうか え知らないという方も多いと
思うんですけども 実はですね 2016年
あたりですね 三菱自動車が経営危機に陥った
時に 日産がですね その救済する
という形で株を購入して その持ち株比率が
ですね 大株主になったことでですね
日産の傘下に入ると ただ日産さんっていう
のは 後ほど説明しますけども フランスの
ルノーの傘下に入っていたというか ルノー
の支配権に入ってた時期が実は長かったの
で 一時期ですね ルノーの下に日産があって
日産の下に三菱があって 三菱自動車があっ
て みたいな形もあったそうです そうだったの?
日本の会社 フランスの会社ルノーてっ
たらフランスのね そのおしゃれな自動車
作るメーカーみたいなイメージがあります
けども ルノーだったんだっけみたいな
はい そこにはカルロスゴーンという人物が
関わってくるわけなんですけれども 今回の
ことと密接に関わりがあります ですが今
ちょっとその話を置いといて 三菱自動車の
株を持ってたんだよという話 ですがその
持っていた株 三菱自動車の34%の株を
持ってたらしいんですけど そのうちですね
 その10%を売却したというんですよ
これどういうこと つまりですね 現金
キャッシュフローの
流れも悪くなっていたので 持ってた方が
いい株を売る そういう局面にもなってる
社員を9000人切って 株式持ってた三菱
自動車の株10%売って お金に変える
かなり困ってるという状況が浮き彫りに
なってくるんですね  日産そうだったの?
と業界5位に下がっていて 9000人
リストラして その上で株を10%三菱の
売らなきゃいけなくなるぐらい困ってた
そんなイメージなかったけど なんで? ここ
ですよね ニュースで聞けるのはこんなこと
が起きたよっていうことだけ でもここから
知らなきゃいけないのがなんで?ってことな
んですよね 原因は大きく言われております
北米市場の不振という風に言われてるんですね
北米っていうのは アメリカですよ アメリカ
で日本車がバンバン売れます アメリカって
いうのはですね 1番のお得意様であり
メインのマーケットなんですよね ここで
不振だったっていうんですよ ええ?どれぐらい?
と 実はですね 前年度は
2413億円も利益が上がってたらしいん
ですね
2413億円ね その今年の利益が329億円で 前
年度90%減ってことは 前年度は
3000億ぐらい上がってたんですね その
3000億のうちの
2413億 つまり日産っていうのは
めちゃくちゃアメリカをターゲットにして
利益をあげてた企業だったん
です アメリカに売れてる企業なんです ただ
そのアメリカで売れなかったんです って
いう話なんですよ アメリカ頼りの日産が 
アメリカで売れなくなっちゃった シンプル
に言うとそういうこと じゃあそれは一体
なぜ起きたのか 現在のCEO社長ですよね
内田誠社長が その会見でですね 説明した
ことによるとですね 2つ理由がある 1つに
は皆さんの欲しがるタイミングで新しい新
商品を届けることができなかった つまり
現在売られてるモデルが古いってことです
現在売られてるモデル 実はですね 主力の
商品とされてるもの 日本ではエクスト
レールっていう名前のものが 向こうで別の
名前で売られてたりするんですけども そう
いった車とかも もうですねモデルチェンジ
してから4年以上経ってるっていうんです
よ でも他のメーカーもそうなの? そんな
ことありません トヨタですとかスズキですと
かそういうところはですね  もうすでにね
ここ3年以内にフルモデルチェンジし
てる商品が バンバン投入されております
なぜ日産だけは4年以上も主力商品がフル
モデルチェンジされていないのか ここ
ポイントでございます これを後ほど説明さ
せていただく でも現在説明されている第1
個目の理由がモデルが古いんだよ これが1
つあります あれ ちょっと日産の車もう
モデル古くない これがポイントですね
さらにポイントもう1つ 2つ目の
理由がですね ハイブリッドがないんだよね
え?知ってました? 車詳しくない方はは 今
車といえば日本の車と言えば ハイブリッド
ね トヨタのプリウスに始まり 電気と
ガソリンとのハイブリッドだよねなんてそ
イメージがあるかもしれませんけれども
このハイブリッドは実はないんですよ
はい ここポイントです 何が起きてるのか
を理解するのとても重要なポイントです
 はい 日産は実はね Eパワーっていう
エンジンをですね 電力を作ることに集中
させて その電力でモーターを回すっていう
独自のシステムをある時期からですね 推し
てまして 基本的にはそのハイブリッド車と
いう認識ではないんですよ Eパワーという
電気で こうモーターで回していく そう
いうですね 独自のシステムを開発してた はいですが
北米で現在人気なのが 実は電気自動車から
ハイブリッドへのトレンドに揺り戻しが
起きてるっていうんですね それなんで
か 電気自動車が思ったほど安くならなかっ
たんです
よ 電気自動車結構高いよね ハイブリッ
ドって安くて結構いいじゃないっていう
ことでハイブリッドが売れてるんです これ
を持ってしてですね 日本の車ファンの方
はトヨタが売れてるんだ 最高益で
ハイブリッドの時代だ やっぱり電気自動車
の時代なんて来ないよ ハイブリッドが
売れ続けるんだよって思ってらっしゃる方
もいるかもしれませんが ここもうちょっと
詳しく見ると
面白い この電気自動車が高止まりして
るっていうことで お金持ちぐらいしか
やっぱテスラは買えないよねという風に
なるわけですね イーロンマスク大騒ぎして
ましよね あのトランプ政権でもねもう
大きな位置を立ち位置を示した あの
存在感のあるイーロンマスク Xなんかも
買収したイーロンマスク スペースXも
やってるイーロンマスク それの言ったら
代名詞となるテスラ自動車ですけれども
このテスラ自動車やっぱり高いわけですよ 
スマホで言うところのiPhoneなわけですよね
だからちょっと買いづらいなと言うことで
こっちでもいいかと言うことで
スマホとガラケーに例えるのは 申し訳ない 
ですけれども ハイブリッドに揺り戻しが起きている
それはなんでか?
安い電気自動車がアメリカに入ってきて
ないんです 安い電気自動車ってのは中国産
の電気自動車 これを政治的な理由で
アメリカは入れていないので 電気自動車の
価格が下がってないんですね そこで
チャンスを得てるのが 日本のハイブリッド
車だったわけです ところが日産は電気自動
車の時代が来ることを見越して このE
パワーねそういったですね 電気シフトに
ですね かなり寄ってたので ハイブリッド車
のメインの主力車種がないっていうんです

はい 新しいフルモデルチェンジした 
モデルが出てなくて ハイブリッドが出て
ない このことでですね アメリカの現在の
トレンドに一気
に置いていかれてしまった そしてアメリカ
頼りだった売上が ダーンと下がったことで
日産は今大ピンチに陥っているわけで
ございます でもね新しいのを作れば
いいよね うんそうだそうだ 新しいのが出て
ないんだったら 新しいの作ればいいんじゃ
ない うんうん あのハイブリッドがないん
だったら ハイブリッドを作ればいいんじゃ
ないってみんな思いますよね それはねあの
誰でも思います それそうだよね あのもっと
日産について毎日考えてる人だから そんな
ことは思いつくわけだよ だって悪いところ
を指摘してるわけだから じゃあその逆を
やればいいんじゃないと 我々なんか思い
ますよね ですが事態はそう簡単にはいかない
んですよ なんでか これは
1999年に時代を遡って そこから今を見
ていくことで 皆さんの頭にぐーっと入って
いきます 日産の歴史 これを知ることによっ
て 日本の自動車業界の未来を見ていこう
なぜ日産は北米に新しいフルモデル
チェンジの車を投入できなかったのか
そしてなぜ日産は電気自動車1本に傾けて
いったのか そしてトヨタのハイブリッド
はこれからもアメリカで売れ続けるのか
そういったものも含めて 考えていきたいと
思います 1999年あのカルロスゴーンが
日産にやってきた そこから行こうじゃない
ですか そもそもなんでカルロスゴーンは
どこからやってきたんでしたっけ ここを
理解したいんですね 事態は
1997年の北海道拓殖銀行の破綻
そうバブル崩壊が日本を襲うんですね 土地の
値段がぐわっと上がった 企業は物を作れば
何でも売れた タクシーを止めるために人々
は札束をはかめせた そんな時代が一気に
終わった アメリカとの関係の間の中で金融
戦争に負け 日本はガクンと一気に土地の
値段がダーンと下がり 銀行が債務超過
不良債権が多すぎてですね もうこれは経営
破綻だ 自主廃業だ なんていうことですね
銀行は潰さないぞ なんて大蔵省が言ってた
にも関わらず 銀行が潰れる事態になって
いった そんな中で物を過剰に生産してい
た製造業の会社たちにも 揺り戻しが来るん
ですね 恐ろしい衝撃波が来る なんとか
社員をリストラしなきゃいけなかったんだ
けれども 日本の雇用の慣例でですね 終身
雇用 これがあるわけですよね 首をおい
それと切れないよ そんな残酷なことでき
ない俺たちは 終身雇用だつってやってきた
んだよ そして日産を立て直すために外国
からやってきた それがルノーという会社
ですよね フランスのルノーというメーカーが
日産にですね 経営を立て直すためにね
資本を 入れてですね お金を出して
その株を買ってそ の上で経営を立て直す
ために 日産にルノーから送り込まれたのが
カルロスゴーン カルロスゴーンはコスト
カットとリストラの請負人として 黒船
襲来ということなんですよ 日本人が日本人
を大量に切っていいのか 終身雇用が絶対の
時代 今のよりも全然難しいですよ 今だって
日本人はやっぱりね あの1個の企業に勤め
たら1個でお務め 務めあげるのが侍魂
なんて思ってる方もいるかもしれない 今で
こそ転職当たり前になってるかもしれない
けど 昔はもっと厳しかった そんな時に
カルロスゴーンがやってきたね そして立てた
のが日産リバイバルプランということで
ですね その開発に関してのコストを絞っ
ていく そしてリストラしていくって
いうこと断行してですね その垂れ流され
ていた赤字をですね なんとかこう補填する
風になっていたこの1999年から 後の
その2005年に至るまでの6年間の
カルロスゴーンの仕事ぶりっていうのはですね
かなり評価が高かったりするみたい
ですね かなりビシビシやってって日産
が死にかけてたのを 蘇らせたよねと
そういう向きもある ただここから事態が
変わっていったのはですね 2005年に
その日産での業績を受けてたカルロス
ゴーンが もう元々出身だったとこのルノー
の会長も兼任するってことになるんですよ
日産のトップをやりながらルノーの会長も
兼任する ちなみにルノーは日産の株を取得
してますから ルノー傘下に日産が入ってる
わけだ そして日産専属だったところのゴーン
がですね ルノーも兼任することによって
ですね ルノーによる日産への介入という
ものが強くなってくるわけですよ そして
より事態がややこしいのは このルノーと
いう会社にですね フランス政府も出資して
るってことなんです そのことによって
カルロスゴーンは 日産の経営にあたってルノー
及びフランス政府の意向というものも 反映
していく雰囲気が出てくるんですね その
結果どうなったか ゴーンがもたらした
ちょっとこれはどうだったんだろうという
ものが3つある そのうちの1つが
ヨーロッパ重視 欧州重視の販売戦略です
もうそれはそれでいいんじゃないって
思うかもしれません ですがですね
ヨーロッパとアメリカにいっぱい売れば
いいという時代はですね 20年前で終わっ
てたらしいんですよ 時代はですね
アメリカとアジア 中国とか東南アジアです
よね 主に アメリカやアジアに販売していく
のがポイントだった なんでか ヨーロッパは
ですね ドイツ車が強すぎるんですよ
イメージありますよね ドイツは自動車の
イメージね メルセデスベンツ BMW
アウディ フォルクスワーゲン 高いものから
安いものまで ものすごく質の高い自動車を 
売りに売っている あのドイツ自動車です
ドイツのメーカーがヨーロッパ強いんですね
非常に厳しい ですから
アメリカと中国と 東南アジア ここを中心にやっていく そう
いう時代が来たにも関わらず フランス政府
及びルノーの意向というものを重視する
この日産は ヨーロッパ市場をカットでき
なかったっていうんです
ね 東南アジア 中国そちらへの戦略という
がちょっとこれ後手に回ってるなんていう
風に言われた さらに言えばヨーロッパが
中心にして進めてきたのが 脱炭素とか
EVへのトレンドでしたよ
ね そこに合わせてEV一択これを選んで
いったわけだ 日産のねまリーフとかいうのも
作りましたし その上でEパワーっていう
ものをやっていたわけですね ですがこれ
がやはりハイブリッド車という保険をかけ
なかったことで 現在に響いてきてる とも
言えるわけですよね そしてもう1個の遺産
が販売数重視です 先ほど言ったように
ですね 1999年にルノーからやってきた
ゴーンというのはですね どういうミッション
を課せられたかというと その売上である
とか その財務体制を向上するっていうこと
ですよね 決して
いい車を開発するということじゃなくて
コストカットによって 経営の財務状況を
良くする こういう人なんです
よ その結果ですね 車に対してものすごく
こだわりやプライドを持っている技術畑の
人とっていうことではない方向性 つまり
売上重視 数字重視ってことになるわけです
その結果ですね どうなったのかと言います
と 新商品の開発に関してはあまりこう盛んで
はないわけですね 特にEV一択で言って
ますし ハイブリッドとかガソリン車に
関してはいまいちこう盛り上がらない その上で
ですね 販売することが重要になってきます
から 値引きなんです
よ まあ利益が下がっても売れる数が多い方
がいいからということで これをね奨励金
販売奨励金という言い方で 値引き戦略に
出るんですね なのでですねとにかく人気の
車を新たに作ろう という路線ではなくて 今
ある売れ残ってる車をなんとか値引きし
て売ろう っていう作戦に出たわけですよ その
方が安全に そしてリスクを投じずに今すぐ
できることですからね その結果ですね
日産の車は 人気の新商品が出ないけれども
値引きされてるから買う っていうユーザー
がついてくるわけですよ これはですね
いわゆる 大きなブランドイメージの毀損
ブランドイメージがちょっと下がっちゃう
かなって そういうことなんですよ ワクワク
する車がどんどん出てくるっていうこと
じゃなくてですね なんかこう安売りされ
てるから買うってそういう雰囲気になって
いった この3つ もうカットした方がいい
ヨーロッパをまだ重視している
ハイブリッドも作っといた方がいいのかも
しれないけどEV一択で行った その上で
新しい車を開発に情熱を注いでもいいかも
しれないところを売上のために値引きした この
3
つ これがカルロスゴーン時代長かったん
ですね 99年からですからね そこから約
20年にわたってその体制が染みついた
しかもカルロスゴーンは 非常にトップダウンで
強い権限を持ってましたの
で ほとんどその時いた幹部がですね 指示待ち
幹部になった なんて話もあるみたいですね
ゴーンの言うことを聞かなきゃいけないです
から ゴーンのですね 指示を待ってる で現在も
そういったですね その時の幹部が多く残っ
ているという風に言われてるんですね
カリスマ経営者タイプじゃない人たちの
集合隊 そんな風に揶揄されたりもしている
そんな中 事態が急変した その20年目を
目前にした2018年ですね ゴーン体制20
年目目前の2018年 そうカルロスゴーンが
逮捕されるんですね 何だったんだっけあれ
ということですけども その罪状が金融商品
取引法違反という風に言われて ちょっと
よくわかんないんですよね 特別背任とか
いろんな言葉が出てくるんですけども 一説
には 内輪もめ 権力闘争だったなんていう話も
あるみたいですよね そのゴーンがいなくなり
ました じゃあ誰が後を引き継ぐのという
ことで2019年 当時ナンバー2だった
西川廣人氏がですね あとを継いだみたいなんです
けども すぐにですね 不当に大きな報酬を得
たんじゃないかという疑惑で その西川氏
も失脚してしまうんです もうですね あの
ゴーンは急になくなるわ 次に立ったナンバー
2はですね失脚してしまうわで もう
ぐっちゃぐちゃなんですね その中で白羽
の矢が立ったのが 現在のCEOであると
この内田誠社長なわけですよね その当時は
中国事業のですね 責任者をやっていた
専務だったようなんですよ で実はこの内田
さんというのは その後継者 本命という見
られ方をしてなくて ダークホース的な扱い
でですね え?内田さんが? という形で 急場
でなった 急遽なったという風にも言われて
おります でこの内田さんだけだと ちょっと
ね まだ不安なところもあるからと と
いうのも内田さんていうのはですね 元々
ずっと日産から上がってきた人じゃないん
ですよ 元々商社の日商岩井っていうね それ
もあの大きな企業ですよね あの日商岩井にい
て そこから日産に来て色々歴任して 中国
事業部の責任者兼専務をやってた そこに
急遽ということなので サポート役を
入れようということで ルノーから出身の
ですね グプタさんという方 こちらが
COOということでサポートに入る
そしてですね もう1人関潤さん 関さんと
いう方が 副COO として入った この関さんと
いう方がですね まあの技術畑でどちらかと
いうと 後継者の本命は関さんの方だったらしい
んです
よ ですが内輪のいろんないざこざがあり
まして 関さんはナンバー3で行こうじゃ
ないかとなったんですが この3頭体制で
行こうってなったんですけれども この関
さんがですね 日本電産という別の会社に
ですね
急遽ヘッドハンティングされてですね
この体制ができました 抜けますっていう
ことになったんですね もうこの
トライアングル体制で行くぞってなって
その一角が崩れて この内田グプタ2ヘッド体制
で行くっていう風に もういきなりですね
のっけからつまづいてたんですね でその
上でこの内田グプタのですね 不仲なんて
いうのが取り沙汰されて 去年ですね
2023年グプタCOO はですね 辞任する
という事態になったと つまりですね
そのゴーンは急にいなくなった 19年間ぐらい
やって急にいなくなった ナンバー2は疑惑で
すぐに失脚した そこから商社から出身
の専務が なぜかダークホースで選ばれて
サポート役で入った その本命の関
さんは引っこ抜かれて グプタさんと
グラグラでやりながらグプタさんもやめ
ちゃって ということですね ずっと安定し
なかったんですね そんな中でですね
この内田さんがですね プランとして立て
た方針っていうのが 日産ネクストという4
カ年プランだったわけです つまり今年までの4
年ですよね 2020年から2024年まで
の4年間 日産ネクストどういう路線だった
か それこそがまさにコストカット路線な
んです
よ コストカットして 作りすぎてるもの
減らしてやっていこうと でそこに来たのが
コロナ禍だったんですね もう色々続き
ますね コロナ禍ではどういうことが起こった
かと言いますと 実はですね 供給不足だったん
ですよ コロナ禍って そうでしたよね 車が
全然納期が長く長くなって 全然届かないよ
なんていう時がありました だから欲しい
欲しいっていう声はいっぱいあったんです
ね その需要がすごくですね 供給に追いつい
てない中で 実はトヨタやスズキっていうのは
そのタイミングで新商品を投入して その
需要にビターンと答えてですね 業績を上げ
てったらしいんですよ そうだったんだと
ですが この1個手前でこの日産ネクストは
大きなコストカット路線に入ってたわけ
ですよね なぜコストカット路線に入ったか
と言うと その元々コストカッターとしてき
たカルロス・ゴーンだったんですが ルノーの
会長と兼任してからですね やはり
ヨーロッパ向けに対して 世界向けに対して
ですね 拡大路線を取ってったわけですよ
コストカットして復調したら 今度はですね
このルノーの意向を受けた 拡大路線を通っ
てたので それをやめようということで
コストカット路線にもう1度戻してたん
です ところがその時に大チャンスのコロナ
が来て 需要に対して供給不足だったので新
商品をトヨタやスズキが当ててる中で 指を咥えて
見ざるを得なかった さらにはゴーン時代に
振り切っていたEパワー一択 これがまた
さらに後に響いてきてしまうということな
んですよね さあそんな中でコロナが開けた
ぞ ここからいよいよもう1回売ろうねと
なったんですが 世界は様変わりしてた そう
中国の
安いEV電気自動車というのができてた
BYDの衝撃ですよ 私のYouTube
大学でもやりましたけども この BYD日本
では とにかく見ないですよね
うん これアメリカでもハイブリッドが
売れてるっていうから 中国の電気自動車
なんて日本人からするとですね 売れてない
ものなんですよ うん ですがですね 中国で
売れてるんです 
まず テスラよりも圧倒的に安いんですね
中国でまず売れてます で実はですね世界
最大の自動車マーケットってのは これ中国
なんですよ その最大のマーケットで今
まで売れてた車ってのは これ日本車なん
です 日本車を売っていた中国市場を いつの間に
か中国の BYDが取っちゃったんですよ 
BYDを初めとする 中国の安い電気自動車
が でも中国車だから中国で売れるよね ここ
まではなんかギリ こうギリ分かるとこある
じゃないですか はい もう1個大きい市場を
日本は取られ始めてるんです 東南アジア
です 東南アジアは日本の日本車が
めちゃくちゃ多かったんです
ところがここ数年で 中国のEVが着実に
シェアを伸ばしていて 東南アジアのシェアの中
日本車が1番シェアを落としてるんです
つまり日本の自動車の代わりに選ばれてる
のが中国のEVなんですよ 東南アジアに
おいて 特に顕著なのが私調べました タイと
シンガポール 日本車のシェアはタイと
シンガポールにおいては数年前までは
50% つまり2台に1台は日本車だった
それが35%まで下がっている 3台に1台
まで下がってきている 私シンガポール住ん
でもう4年になります この数年をしっかり
と見てます つまりコロナ禍に移住したんです私
そして日本車の多さに 非常に私はね
誇らしかったわけですよ どこ見てもトヨタ
だのホンダだの日産だの走っております
ところがここ数年 走ってるんですよ
BYD走ってます 走ってます 増えてます
増えてます それを感じているわけです 安い
中国製のEVは なぜ中国と東南アジアで
売れているのに 日本とアメリカで売れてい
ないのかで言うと 日本は強烈に日本の自動
車メーカーが押さえてる国ですよね 日本
頑張れそういう気持ちあります アメリカで
はアメリカ政府が 中国入ってくるんじゃ
ないということで高関税かけておりますの
で ほとんどアメリカにはですね その中国の
販売をしていないんです
ね なので世界は分断されてるんです
よ ヨーロッパはドイツ車が押さえてる 中国と
東南アジアは中国のEVがシェアを増やし
てる アメリカは中国のEVが入ってこれ
ないから 高いお金払える人はアメリカの
テスラ買って そうじゃない人がトヨタの
ハイブリッドを買うっ
て ただ日産はこのどこにも入っていけて
ないんですよ 分かります? 日産はカルロス
ゴーンがヨーロッパ行けって言ったけれども
ドイツ車に勝てなかったんだ その上で中国
と東南アジアには安さで負けてるの 日産の
EVの方が高いんです
よ じゃあアメリカのテスラには 性能で負け
てるの
じゃあハイブリッドは作ってないの なんと
八方塞がりってやつ
です アメリカで安い車を売ろうとしたら
ハイブリッドだ トヨタですよ スズキですよ
ホンダですよね アメリカで高いEVを売る
んつったらテスラですよ アジアで安いEV
つったらこれ BYDですよ ヨーロッパで
いい車つったらドイツのいっぱい車
メルセデスベンツがあるし 安い車つったら
ワーゲンがあるわけですよね まいったぞ 日産は
ついに八方塞がりになってしまってると
いうことだったんです 北米市場を逃した
ハイブリッドがなかった それだけ聞くとね
いやいやじゃあ北米市場に新車を作っ
て ハイブリッドとか作れば簡単じゃないん
だ 20年間に渡りこのEパワーを推してき
たという
実績 そして新車製造よりもコストカットで
きたというこのプランニング これが大きく
間違えていたということを 受け入れていか
なければならない では近い未来を想像して
いきましょう まずどういうことが起こるの
か まずですね 事態はかなり深刻だという
ことを受け入れなければならない それは
何か 社債っていうものを発行してる それは
会社の借金ですね 債権です 国債って
言いますよね あれは国の借金なんですけど
も 社債っていうのは社の借金 この会社の
借金のですね 償還って言ってですね 返さ
なきゃいけないっていうね タイミングが
来るわけですよ この社債の償還がですね
2026年 2年後に過去最大の償還額
8700億円が来るっていうんですよ 
今年の利益分かってます今年の利益が
329億円しかないのに 2年後に8700億
返さなきゃいけないんです
よ もちろん資金はある程度ありますから
これで一撃でやられるってことじゃない
ですけども 体力はまだあるよって 経営
者は言うんですけども 結構大きいぞと
ドカーンて来るぞ これはまず考えなきゃ
いけない その上でトランプ大統領になり
ましたよね トランプ政権になったらどう
なるの? これってまだ分かってらっしゃら
ない方いるかもしれませんけど トランプ
さんはですね メキシコに対して強い高い
関税をかけるぞ これを公約に入れてます
メキシコに関税かかっても関係ないじゃ
ないと思うかもしれません これが日産は
関係があるんだ 日系メーカーの中で最も
メキシコに拠点を置いてるのが 実はこれ
日産なんですよ メキシコへの高関税は
間違いなく日産への逆風になる これも
しんどい じゃあ何か打つ手はないのか ここ
でですね 今年発表された トヨタに対抗
するための戦略的連携 ホンダと日産がついに
手を組むぞそ ういう話ありました 
もちろん全部で手を組むっていうわけじゃ
ないし 合併じゃないんですよ 主に電気自動車
EVのですね 部品であるとか電池である
とか そういうところで共通のパーツを2社
で作ることによって そのコストカットを
するようにね あの連携しようじゃないのと
で その日産が三菱の株も持ってましたので
自動的にですねホンダ日産三菱自動車に
よる EVを作る上での戦略的連携という風
なね これは希望的な未来としてね 捉え
られてるわけなんですが 専門家がまた
面白いこと言ってるんですよ これやった
時ってね 日産がそこまで調子悪いっていう
時じゃなかった まだね大丈夫だっっていう
決算が出てた時の流れなんですよ 今こう
なっちゃってるでしょ ホンダの方が圧倒的に
立場強いんです
よ これもしかしたらホンダによって買収され
ちゃうんじゃないか なんていう未来を予測
してる人もいるみたいなんですね え?そんな
ことある?と でもものすごい厳しい時代なん
ですよね 言ったらですね 東南アジアも中国
も市場として失っていて メインの北米市場
でも不調 さらにはヨーロッパ戦略ももう
行き詰まってる 新車を発売して人気を出
すっていうところに切り替えれるか ここな
んですよ 経営陣は今どういう状況なのか
これがすごく言われている ガタガタの状態
じゃないか 判断ミスいっぱいしたんじゃないか
と言われていて この内田誠さん 非常に
頑張ってらっしゃったと思うんですけど
もう就任して5年 そろそろ交代なんじゃ
ないですか なんていう風にも言われている
じゃあここからの日産注目ですよね 恐らく
こういった状況になってる以上ですね
遅かれ早かれ経営陣は刷新されるんじゃ
ないか じゃそれはどういう人なのか そして
日産とホンダの戦略的連携は どういう形で
進むのか その時日産はどのような新車を
出すのか その新車は北米で売れるのか
そして それはEV方向なのか そうじゃない
のか そのEVは中国のEVに勝てるのか
トヨタのハイブリッドに勝てるのか そう
いった目線で日産を見ていくと この未来が
見えてくるわけです ですがこれ日産だけの
問題じゃないぞっていうのはだんだん
分かってきますよ
ね あくまでもこのハイブリッドが売れてる
ぞ いうのもですね 現状の中でEVの値段が
高止まりしているっていうところもある
みたいなんです
よ 世界が自動運転であるとか EVであるか
とかっていう方向に 向かいつつあるのは
間違いない なんでかって言うと東南アジア
では間違いなくシェアを伸ばしてる
から これってスマホに似てませ
ん? iPhoneが最強だって日本人は今で
も思ってる でも世界のシェアは
Androidですよ なんでか日本人は
まだねiPhoneが買えてましたよ でも
世界中には銀行口座持ってないとか ね もう
パソコンなんてない とにかくあの激安の
スマホだけ欲しいよ そしたら仕事ができる
からって人は Androidぶわって買っ
ていったんですよ
ね 日本アメリカもちろん大きい市場 でも
多くの土地で とにかく安い電気自動車の方
がいいという風になった時に 選択肢って
いうのはAndroidの中華式スマホを
買っていったように 広まっていく可能性
だってあるわけです
よ そしてスマートフォンの恐怖思い出して
ください 昔はソニーのガラケー 富士通
のガラケー 使ってたんですよね うんでも
iPhoneかAndroidかになっ
てった これ開発競争負けたらシェア奪われ
て 世界中で一気に面を取られる これあるん
ですよ
サムスン
Apple そういう時代になっていって
ソニーのスマホ 富士通のスマホ そうじゃ
ない時代になっちゃうっていうことが 一気
に訪れたわけじゃないですか これ恐ろしい
ですよ 日本の機関産業 自動車産業これは
100年に1度の大きな転換のタイミング
にさらされてると言われています それは
自動運転であり それはEVである
ハイブリッドは今ものすごい売れてます で
もその売れてる理由が ハイブリッドの未来
が未来永劫続くことを保証するもので
ないことをまず理解しなきゃいけ
ない 世界はEVを買ってるんですよ それが
アメリカで中国式EVを排除して 関税を
かけてるからまだ入っていないだけで 東南
アジアにはじわじわ染み込んで 日本車の
シェアを下げている ここをしっかりと理解
して 日本の自動車メーカーは東南アジアで
のシェアを奪い返すというほどの 商品力
これを開発しないと いけないわけですよね
今いろんな技術が声高に叫ばれております
全固体電池であるとか 全く新しいシステム
であるとか AIを使った自動運転の
システムであるとか その面はどこが取るん
だ そのようにものすごいね 問われてます
けども 見なきゃいけないのは日本の道路
だけじゃないってことです 日本の道路だけ
見てると 世界の動向は分かりません 中国で
は何が走ってる アメリカでは何が走ってる
東南アジアでは何が走ってて ヨーロッパで
は何が走ってんの それを見ていくとシェア
の移り変わりを見ていくと 日本の未来は見えて
きます 日本の企業ものすごい努力をして
おります 物づくりと言えば日本なんだ 是非
日産にももう一度あの輝かしき未来
輝かしき時代をですね 取り戻して
いただければと思います トヨタホンダ日産
そしてそれ全てのですね 自動車産業の皆
さん 頑張っていただければと思います ではまた

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