【三部作】ギリシャ神話〜英雄の物語〜シーズン2 最終話

 

 

ゼウス! ゼウス! ゼウス! ゼウス!
お前のせいだぁぁぁっ!
「知ってるんです。これテセウスでしょ?」
「英雄会で最近、ニューホープだって
有名なんっすよぉ」
コン、コン グゥハァ―ッ!!
ハッ…ハァ……ハァァ
「ヘラクレス様ーーっ!!」
「ヘラクレス様、憧れてます」とか言ってね。
「知ってる。
インタビュー読んでるから」
全てが繋がっていく。
ペルセウスの孫。ヘラクレス。
そして、ヘラクレスに憧れた
テセウス
「俺はヘラクレスを超える男
テセウスだぜ!」
「頼もしい!!行って来い!」言うわけですね。
そして、貢物として行くわけですね。
その、クレタ島には
ミノス王 というのがいるんですよ。
このミノス王というのがなんと
ゼウスの子供なんですね。
多い……余りにも多いゼウスの子供。
これは、エウロペというですね
女性と交わってできた子供なんですね。
このね、エウロペをさらう時にですね
えぇ、やっぱり化けるんですね。
変身不倫のゼウスです。
エウロペがある日ですね、
雄牛を見つける、牛を見つけるんですね。
「あら?何だか綺麗な雄牛さん」
って言ってですね、雄牛が
「乗ってくれませんか?」
っていうオーラを出すんですね。
「ふん、ふん」ってなるんですね。
「何、乗れってこと?」って
エウロペが乗るんですね。
すると、めちゃくちゃ走るんですね。
「えっ、なになに、コレ!」
「凄い、止まらないんだけども」って凄い
遠くまで行って、それで、ボォーン!!ってなって
「ゼウス!!」
「私だ!」
「今回は、牛です」っていうね。
何にでも化ける。雨にもね、化けますし。
夫にもですし。
牛に化けたゼウスと交わったエウロペ
このエウロペは、何を隠そう
あの「ヨーロッパ」の語源になったと
いわれる女性なんですね。
規模がデカいですよね。
星座になったりですね、山の名前になったり
海の名前になったりという、女優が……
あっ、女優じゃない、女性が。
もうなんか、役者過ぎて女優と呼んでましたけど
女性がいるわけなんですけどね。
このエウロペとの子供、ミノスってね。
ですから、会う時にゼウスがもう
牛だったんですよ。
もう、ココからですね
牛にまつわるお話が始まって行くんですね
牛の名のもとにですね
ストーリーが進んで行きます。
このミノスという王はですね
王位継承がですね
結構、激しい争いだったんですね
兄弟がいたんですね。
そんな中、最も…ね。
最も神に祝福されているのは
ゼウスの子でもあるこの
ミノスであるということを
兄弟に知らしめるためにですね
私は普通の兄弟じゃないぞ!
私だけが特別なんだ。
神の祝福を受けているという事を
示すためにですね
ポセイドンにお願いして
ものスッゴイ上等な牛をですね
あの降臨して、お借りしたんですね。
ポセイドンから。
「ポセイドンよ!ココで王位を継承したいので
なんとかお願いしたい!」
「ポセイドンが所有している
立派な牛を」
「私に授けてくれないか」つってね。
「あぁまぁ、しょうがねーなぁ。
ゼウスの子だしなぁ」とかって。
「ちょっと、融通利かしてやるよ」」
だから、ゼウスの直の案件、強いんですよ。
「ゼウス、直の案件かぁ。まぁ、しょうがない
ゼウスより俺の方が兄貴だけどよ」
「でも、アイツがもう今や最高の会長だからなぁ。
もう、ホントに俺、幹部だから」とかいう
感じでですね
「あぁ、やるよ」って
ブーン!!つって貸すんですね、牛をね。
「凄い、立派な牛だ!もうこれは
人間界にもないし、この国にもない」
「もう…もう世界一だろう。
もう、宇宙一といってもいい」
「どうだ、兄さん方」つって。
「うわぁ、これアカン!ミノス凄すぎるわ」
「ホンマやったんやわ。
ホントの神の加護受けてるコイツ」
ハッ!てなってですね
ミノスはそれで、王位を継承したんですね。
ところが、このミノス王、ちょっと
強欲なところがありまして、欲深いんですね。
やはり、ゼウスの血ということで
ちょっと、欲深いところがありますね。
「いやぁ、優勝した!」ってですね
ポセイドンがですね
「まぁ、3日ぐらいしたら返してね」
って、言ってたんですね。
そしたら「んん……立派すぎて返したくないな」
こう思っちゃうんですね。
「んん……」つってね。
「ちょっと、返済期限がちょっと
迫ってるんですけども」ってね。
「ポセイドンさんの遣いで来ました」とか言ってね。
「あぁ、はいはい!
分かってますよ。勿論、勿論ね」つって。
「あの、管理してますよね?」
「小屋へ入れてますから」とかって。
「じゃあ、あのー、はい!」
「明日、お返しします」ってね、帰すんですね。
ところがですね、余りにもその牛が
素晴らしかったもんで、その牛を残してですね
違う牛を返すって、暴挙に出るんですよ。
「似てるよね!
「んー、バレないかっ! ポセイドン
一杯、牛持ってそうだし、これ、まぁ、ほらね」
「多分ほら、多分ほらね。いっぱい持ってっから
分かんないっしょ!」みたいなね。
そしたらもう、パチもんのランボルギーニ
返すみたいな。ヤバいことに。
ガレージにいっぱい車あるから、あの例のヤツ
ランボルギーニじゃなくてさぁ。なんか
「んんん……うにゃうにゃ。返せばいいよ。
コレぐらい平べったけりゃぁ」とかって。
パァ―、とかって返すわけですよ。
そしたらですね、ピューン 返したらですね。
ポセイドンが
「あれ?」つって。
「何これ? 何この牛」
「えぇこれ、えー、全然違う!」
「全然違うじゃん!アイツ、舐めとんなぁーっ!!」
つってですね、ブチ切れるんですね。
基本的にポセイドンは
ブチ切れ役で出るんですけど
ココで、ブチ切れるんですよ。
で、どうしたかというと。
このミノスの奥さん
パシパエというのがいるんですけども
そのですね、パシパエがですね
牛に恋をするという
呪いを掛けられるんですよ。
「オマエ、そんな牛好きなんやったら
オマエのカミさんもなぁ」
「牛好きにしたらぁーっ!!」
ドォォォォオオオオン!!!ってやってですね
バァァァーーン!!パシパエが
牛……好きぃぃ」なるんですね。
そん中でもですね、この、クレタ島にいたですね
暴れ牛がいたんですけども
その、クレタ島の暴れ牛を
好きになっちゃうんです。
これなんか、聞いたことありません?
「クレタ島の暴れ牛」って。
そうなんです!実はちょっと絡んでる。
実はですね、ここでですね
クレタ島の暴れ牛。これ、実はですね
ヘラクレスが一回捕まえて
あの、ミュケナイに持ってってるんですけども
暴れ牛すぎてその後、逃げてですね
もう一回、戻って来たっていう
牛なんですよ。
その牛にですね、恋しちゃうんですね。
パシパエが……。
「最近、なんだか、あの牛が気になるの」
とか言ってですね、凄く見ちゃうんですね。
「良い顔してるぅ」とか言ってね。
「性格も良い」とか言ってですね
好きになっちゃうんですね。
それで、この国にはですね
名工 ダイダロスってのがいるんですね。
ものっ凄い、天才大工がいるんですよ。
このダイダロス
このダイダロスっていう奴にですね
「ねぇ、ダイダロス」とか言ってね
「何ですか? パシパエ様」とかってね。
「あなた、何でも作れるんでしょ?」
「はい!私に作れないものは、ありません!」
「もうとにかく、職人としては私、もう本当に
一流ですから。はい!何でしょうか?」ってね。
「ちょっとねぇ、どうしたらいいか
分かんないんだけどぉ、言っていい?」
「恋バナ!」つって。
「恋バナ!?
いや、ミノス王の奥さまの……」
「まぁ、でも、そういう事もありますわなっ」
「まぁ、貴族間でも色々ありますわ。
パシパエ様、お話聞かせていただきます」
「好きな人出来た」
「好きな人? どなたでしょう?」
「人っていうか……」
「牛!」
「牛!? はぁ」
「あの、暴れ牛」
「あの…」
「何とかしてちょうだい」
「凄いですね、凄いお願い聞きました」
「牛と……まぁその、なんでしょう」
「えっ!? その お付き合いしたいと
そういう事ですか?」
「その通り!でも、私、人でしょ?
一回ね、その暴れ牛の周りをね
「ちょっと、セクシーな恰好をしてね
ウロウロしてみたことがあるの」
「普段と変わらなかったわ」
「でしょうねっ!牛ですからね」
「まぁ、あんまりその……ナルホド!」
つってですね
ダイダロスが
「ちょっと、お任せください!」つってですね
ダイダロスが カンカンカン
作り始めるわけですよ。ダイダロス。
「始まった!アイツ、マジもんの天才だからね」
とか言って
「待ってよ」とか言って
待ってるんです。ふーん
で、1日明けてですね。
「出来ましたぁぁぁぁっ!!!」つってね。
「パシパエ様、出来ましたぞ!」って
バァーン!!って開けたらですね。
すっごいセクシーな
牝牛の模型作ってるんですよ。
「牝牛で、なんか
すっごいセクシーでしょ?」ってね。
「おぉぉっ、分かんないけど多分
凄いね、でも本物っぽい」とか言ってね。
「でですね、ココにあの
チャックがありましてですね」
「入れるんですよ!」
「天才ね!」つってね。
「入りまーす!」って言ってね この
王妃パシパエがですね
もう、好き過ぎてですね
その、牝牛の着ぐるみ
精巧な牝牛の着ぐるみを着てですね
その暴れ牛の元に行って
恋をするというですね
とんでもないストーリー始まるんですよ。
ウゥーッソでしょ!というですね
そして、生まれたのがミノタウロスなんですよ。
「産まれたぁーーっ!!」つってですね
出産したら、グゥワァァァッってですね
こっから牛。こっから人間の
ミノタウロスがですね、大暴れするというですね
凄い話しなんです。
これを知ったミノスがですね
「ナンジャ!!この地獄話!!」つってね
「不倫だけならまだしもーっ、
もう、相手が牛でぇーっ」
「オマエ、ダイダロス
ナニシトンジャァーッ!!」つって
「いや、パシパエさんからの
お願いだったんですもん」
「じゃないと、オレ。
王妃のお願い断ったら、殺されるでしょ?」
「いや、そうやけども。そうやけどもアイツの願いは
なるべく聞いたれって、普段言うてるけども」
「なん…なんで、牛作った?
なんで、入れる牛作った?」
「そいつに俺、ギャラ出してたの?」
「俺、俺…3ヶ月間お前に
結構なギャラを こんな為に……。悲しいよ」
「お前、責任ちゃんと取れよ。
ダイダロス。お前なっ」
「あの、ミノタウロスなんて、お前見てみろ!
もう、馬鹿ヂカラだ!!」
「絶対、俺、やろうとしたら殺されるからなっ」
「もう、アイツは、アイツを何とか閉じ込める
迷宮を用意しろ!」って言うんですね。
それが「ダイダロスの迷宮」というやつですね。
いやぁー、ラビュリントスでね。
その、クレタ島の地下にですね。
もう、ダイダロスが、もう必死こいて
「あんなもん作らされて、その後はこれや!」
つってですね、もう、ダイダロスでさえも
2度と、出ることが出来ないかもしれない
というぐらいのですね
迷宮、迷路ですね。
…を作るわけですね。地下に。
でっ「凄いの作ってもうた!」つって
「もう、設計図も複雑すぎて
もうホント作って、出てきたのギリです!」
「奇跡で出て来ました。ホントに怖いです」
「そこに、あのワァァッ!言うてですね
あのー、美味しいものワァァして」
「もう、あのミノタウロスさんは
もう、中に入って貰いましたから」
「もう大丈夫っす。
もう、出て来れません」って。
「ホラッ!聴こえるでしょ?」
ウワァァァッ。
「もう、大分進んで、深くまで行ってますわ」
「もう、出ようと思えば、出ようと思うほどですね
奥深くに入るっていう」
「そういう仕組みに、なっておりますから。
もう大丈夫です」
「お前、ホントに…ホントにだからなっ!」
「でもなんか、もうパシパエは」
「もうホント、泣いてるからぁ
もう、ミノタウロスを殺すことはできないから」
「餌与えなきゃいけないから
人を用意するんだ!」
ていうことで始まってたんですね。
それで、7人の男女をですね
自分たちの、あの、勝った国から
引き寄せてたわけですよ。
で、その、奴隷が来るわけですね。
貢物が。ファァ…来るわけですよ。
「はい!ミノス王です。
はい!今回もちょっと、皆さんにはですね」
「迷宮入って貰いますからね」
って言った時にですね、一人ね
ランランとしてる奴がいるんですよ。
「楽しみだなぁ」つってね。
「なんだ、お前。おかしいのか!」
「えぇ、話しには聞いてるだろう?」
「うーん? 迷宮に入るんだ!君たちは」
「ミノタウロスの餌なんだよ」
「だーからですよ。ミノス王」
「以後、お見知りおきいただきたい!」
「私が、英雄テセウスです!」
「はい!分かりました。じゃぁ、もう」
「もう、あっ、じゃ…あなたが、いの一番に
入ってもらいますからね」
「もう、あの…多分
おかしくなっちゃったのかな?」
「もう、怖いもんね。わかるよ。
俺だって、入りたくないもん」
「テセウス君だっけ? あぁ、入って良いよ」
「はい、はい。入りなさいよ!
ミノタウロスの所に」って言ってですね
「ありがとうございます!
チャンス、いただきまして」つってね。
「私が必ず、あの、ミノタウロスを
倒して、帰って来ますから」つってですね。
「アイツ、何か言ってる。絶対、無理だから。
絶対無理!もう、分かってないね」つって。
それを見てたですね、実はこのミノス王の娘。
パシパエとミノス王との娘
「アリアドネ」っていう姫がいるんですね。
アリアドネがですね、まぁちょっと
変わった男が好きでですね
「えぇぇっ」
「えぇっ、なんかカッコイイ」と思ったんですね。
その、テセウス見てですね
これ見てですね。
「絶対、やって来ますから!」っていう。
「えっ、ウッソォ。なんか、キュンとしてるぅ」
ってね。
「えっ、なんかパパ
何かあの人、カッコよくない?」
「どこがだ! こんな…こんなことしてたぞ」
「分からん!最近の若い奴の
ポーズとかは、分からん!」とか言って。
「なんか、好きかも」とか言ってですね。
アリアドネがですね
ダイダロスの所に行くんですね。
「ねぇ、ダイダロス。ねっ
アナタ作たんだから、わかるでしょ?」
「ミノタウロスを
倒すか、倒さないかは分かんないけど」
「倒しても、出てこれなかったら大変じゃん!!」
「ダイダロスはさぁ、なんか
あの出方とか、知らないの?」とか言って
「あぁぁ、いや無理ですよ。
出れないように作ってるんですから、私が…。」
「もう、お願いヨ。私、姫ヨォ。
「なんだったら、ちょっと大きくなったら
あなたを自由にできるからね、給料とか」
「エグイこと言いますね」
「エグイこと言うなぁ」
「んん……じゃあ、ちょっと
ギャラとか色々、上げてくれますか?」
「私だったら上げるけどね。
私は絶対偉くなるし。」
「王女だから。お願い」ってね。
「私いま、恋してんの」
「凄いですね。じゃあ、ホント
シーーッですよぉ」
「糸です」
入口に糸を結びつけて、それでですね」
「ずぅーっとそれを
持ったままですね、闘うのです」
「どんだけ迷ってもですね
糸を辿って戻って行けば大丈夫」
「つまり命綱ということです」
「シンプル!」
「でも、思いつかなかった!確かに。
糸結ぼうなんて、思わないもんね。っていうか」
「迷宮に入る人、ミノタウロスか
もうその、奴隷のね、子達ばっかりだから」
「なんか糸結ぶとか、できなかったもんね。
「あっ、そうか!それイケるじゃん!!
それ教えよう」つって。
「あの人、なんかもう糸とかそういう事
考えないで、絶対こうなってたからぁ」
「私、教えてあげるから」つって
「ねぇ」とかって
「テセウスさーん」とか言って
「何?俺、もう入るところだけど」
「危ないとこっ、危ないとこだった、やっぱり。
違うの、違うの。あの、倒せると…思ってます」
「私は、あなたが強いと思ってます。
だけど、あの、出れなかったら不味いでしょ?」
「確かに!」
「糸です!これ……」
「もう糸玉。すっごい強い糸用意しましたから
これをココに結び付けて、そっから入ってください」
「そして、倒して出て来てください!
そしたら、大丈夫ですから」
「分かりました!」つってですね
ヒュゥーッて行くんですね。
それで、まぁ、テセウスも色々ありましたが
問題は、その敵が弱かっただけで
ホントに強いんですよ。
ホントに強いんですよ。
「視聴者の皆さん
テセウスです!えぇ、正直」
「第1話、第2話、第3話、第4話に関しては
本当に申し訳ありませんでした!」
「あの脚本家は、クビにしました!」
「えぇ、ですが、舐めないでください。
僕は、ホントに強いんです。アテナイの王」
「そして、英雄のヘラクレス・ペルセウスと並ぶ
3部構成の最終話を担うだけの男なんです!」
「それをこれから、お見せします」って言ってですね
糸を持ってですね
「ミノタウロス、来たなぁ!!」つってですね
「コンチクショーーッ!!」つってですね
ホントにやるんですね。バァーン!! バァーン!!
意外とシンプルに、ドォォオオン!!!
「倒しました!」
「はぁぁ、もうチョイなんか
脚本家いたと思うんですけどね」
「ココ、ちょっと盛り上がりどころだったんですけど
結構、シンプルに倒しましたぁ」って
戻るんですね。でっ
「戻って来れたよ。アリアドネちゃん
ありがとーっ」つってね。
「あぁ、ありがとう。あっ、そうそう、あのー
いろいろ助けたんやから、あのー
奥さんにして貰えるよね」つって。
「うん!まぁ、ホントにそうだね。
確かに…確かにそう。うん!そうしよう!」
とか言ってですね
そのー、帰るんですね。
ところがですね、この
ミノス側からすればですね
エサを与えたかっただけでですね
殺して欲しいとは思ってないわけですよ。
「退治してきまぁーす」とか言ってたけど
「もう、できるわけねぇーだろう。行って来い」
って、言っただけでですね
いうてもですね、パシパエの子ですので
ミノタウロスの方が大事なんですよ。
それを殺して、しかも…ね。
この国の…最高の
技術を使ったダイダロスの迷宮を
攻略されたとあったら
国の威信に関わりますね。
えっ!? ココの王どうなってんの?が
外に知れ渡っちゃう。アカン!!
ミノタウロス殺されて
しかも、ダイダロスの迷宮が攻略されて
それで、戻られる。
「アイツ、殺せーっ!!」つってですね
ミノスから追手を放たれるんですね。
「なんや、ホントにミノタウロス
殺したんか!アイツ」
「うわぁ、アホやと思ってたら
ホントに強かったんかぁぃ」
「何で出れたんや!」つってですね
「ダイダロス、お前
どういうこっちゃぁーっ!!」って
「はぁぁぁぁぁっ…まさか
ホントに倒すとは」
「お前、何か教えたなっ。オイ!ダイダロス」って。
「いや、実はあのー、出方がありまして」
「なんだお前!
「糸を……」
「シーンプルー!!!」
「オーイ!お前。言うなよ、じゃあ…」つって。
それでですね、ダイダロスは
そこからですね
国でですね
ダイダロスを追うってのもやるんですよ。
それスピンオフストーリーがあるんですよ。
「ダイダロス、テメェ」つってですね
「オイ!ぶっ殺すぞ!」って言ってですね。
幽閉されちゃうんですよ。
「テメェの息子、イカロスと共になっ」
イカロスってのが
ダイダロスの息子なんですよ。
で、幽閉されちゃうんですね。
その、スピンオフストーリー。
ちょっと、ご紹介しますと
「うわぁぁ、父ちゃーん!!
天才過ぎるからダメなんだよぉ」
「何でも作れるって言ってさぁ
作った挙句、何で教えちゃってーっ」
「っていうか、もう牝牛を作った辺りから
何か、ヤバイと思ってたよぉ」
「父ちゃーん、もう、作る時はもう
こんななっちゃってさぁ」
「作るのが楽しくて、もう
こんなになっちゃってるからさぁ」
「何を作ってるのか、考えろよ。
そして、それがどうなるのかを考えろよ。父ちゃん」
「煩いな!イカロス。
はぁ、出れないなぁ」つってね。
あの、奥深くの塔のね、地下室にね
閉じ込められちゃうんですね。
「クッソォーッ!!」とか言ってね。
「あぁ、もう」
「あんな所、高い所に窓あるけどさっ
あんなの出れないよ、こんなの」
「翼でもあったらいいけど」って言われてですね
ダイダロスが
「イカロス」
「ワシは、誰だ?」
「名工、ダイダロス?」
「作れないものは、ありませーん」
って言ってですね。
翼を作るんですよ。
「えぇぇっ!」とかって言ってですね。
「父ちゃん、凄いな!フューッ」とか言ってね。
「父ちゃん、やっぱ変態だよね」とか言って。
こうやって、こうやってね。
で、これで固めて、そしたらですね
「翼ができるのです!」とか言って。
ガシャン、ガシャン ガシャン、ガシャン ピッ
ブシュシュシュシュッ
「凄ぉぉっ!!」とか言ってね。
「父ちゃん、マジ凄いねぇ」とか言って
バッサァーッ飛んでですね
その、ダイダロス、イカロスの親子が
プアァーッ飛ぶんですよ。
で、出れるんですね。
「うわぁ、地下牢から出れたよ。
これでもう、ミノス王とはおさらばだ!」
「おさらばだ!」
「もう、どっかに行こうぜ!」って言ってですね
ダイダロスが「よし!もう、他国へ逃げるんだ!」
「我々も、もう
ミノス王の元に戻ってもしょうがない」
「もう、この技術で、そのまま
海を渡るのだ!」とか言ってですね
「いや、父ちゃん。コレ、めっちゃ楽しい」
とか言ってですね。
「スゲェじゃん!!何処までも高く昇れるよ」
とか言ってですね
「これ、俺、神になれるんじゃない?」
とか言いだしてね。
「オイ!イカロス、ヤバイ!!」とか言ってね
「イカロスお前、ちょっとおかしくなってる」
「今はとにかく、海を越えて
逃げなきゃいけない、イカロス」って
「俺は…ダイダロスの息子
イカロスってね」
「あぁぁ、あのポーズ、いやだぁー!!
調子こいてる奴がぁ」ってね。」
「うわっ、このまま俺は、太陽を目指せる。
そう、太陽神アポロンみたいに」
俺はきっと、神になれるんだ!!」
バッサバサバサって、近づいたらですね
その神の怒りに触れるんですね。
「ふん!脆弱な人間が、調子に乗るんじゃないぞ!」
つってですね、太陽神アポロンの
怒りを買ってですね
その太陽の熱でですね、その
翼を固めていた蝋が溶けてしまうんですね。
有名なお話。『イカロスの翼』というのは
なんと、ココの流れだったんですよ。
「ダイダロス、テメェ、
ぶち込んだラァーッ!!」からの
「出れるよ父ちゃん!」バッサァ―ッからの
「俺、もっと上に行けるはず」っていう
からの話しだったんですね。
で、バァッ溶けてですね
うわぁぁぁぁああああ!!ってですね
「イカロース、言わんこっちゃなーい!!つって
「でも、しょうがなーい!!」つってもね
「俺だけは逃げる!」って
ダイダロスは、逃げるんですよ。バァーッてね。
そういうお話が有りつつ、ね
追手が放たれてるんですよ。
アリアドネと
そのテセウスのところに
「ね、パパが追手放ってるから
一緒に舟で逃げよう!!」つってね。
テセウスが逃げるんですね。
「分かった!つってね。
「よし!逃げよう」つって
バァッ、逃げるんですね。舟でね。
ところがですね、このストーリー。
凄く不思議なんですが
アリアドネと一緒に逃げるんですよ。
で、「奥さんにしてくれるよねぇ」
って言ってるんですけどね。
多分、その気がなかったのかもしれません。
このテセウスにね。
一回、休憩しようつってですね、途中
中継地点の島でですね
アリアドネ置いてっちゃうんですね。
地獄なんですよ。
「あぁあ、ちょっと、休憩したら寝入っちゃった。
あれ?舟、いなーーいっ!!」
これがアリアドネの最後なんですよ。
で、そこから逃げ帰るんですね。
テセウスがね。
それで、「あぁっ」つて。
「あのアリアドネ
置いて帰っちゃったけどなぁ」とかって。
「あぁ、でもまぁ、良いっかっ!!」つってですね。
「えぇぇ、まぁ、その何?
伝説一個作ったし?」
「バッチリだよね!いや、だってさぁ、えぇ
だって何?メデューサとか、何?」
「あのケルベロスみたいな、
バケモン倒してこその英雄っしょ!」
「そうだよ!俺はさぁ、神の子じゃねぇーよ。
神の子じゃ、ねぇーよ」
「あくまで人間の子だよ。
でも、人間の王の子なんだよ!」
「英雄…ニュータイプの英雄っつぅーことよ。
ねぇ。ミノタウロス殺してんだぜ!俺」
「いやぁー、もう胸…胸張って帰りましょーっ!!
ねぇーっ!」って言ってるんですけども
大事なこと一個忘れてたんですね。
何を忘れてるか。
プァーッて、舟で。
「はぁぁ、母国が見えてきたぜ!」って
「プアーッつってね。喜んでくれるぜ!」
しかし、この時、一つ大事なことを
テセウスは忘れていたのである。
「テセウスよ!無事で帰って来いよ」
皆さんも覚えてましたでしょうか?
「お前が生きて帰って来るときは
白い帆にして帰って来い。そして…」
「もし、ダメだったら黒い帆で
私は弔う…弔わしてもらうから。なっ」つって。
ずっと、それから毎日オヤジは見てたんですね。
「まだ、帰って来ぬか」つってね。
そしたらですね
「あぁまぁ、ホント。ミノタウロスも凄いよね」
「ホントにね」とか言ってる間にですね
黒い帆のまま帰っちゃったんですね。
バァッつってね。
「いやあ、はっはっは」
「もう、祝杯あげちゃおう」とか言って。
そしたら、黒い帆のまま帰って来てね
ブルブル震えてね、オヤジがね。
アイゲウスとブルブル震えて。
「アカン!黒いの帰って来たーっ」!!つって
「うわぁ、もう。やっぱダメだったかぁーっ!!
もう、1日…2日しか会ってません。逆に…」
「だからもう、10年ぐらい預けといて
ココに戻って来ても「行って来ーい」なんてね。
「黒い舟で…白い舟で……黒い舟で
帰って来たもうーっ!!」って言ってですね。
「もう、ダメだ!」つってですね
このアイゲウスがですね
その瞬間、身を投げちゃうんです。海に…。
アイゲウスがそこで、自殺しちゃうんですよ。
悲劇ですよ。
ね、しかも、そのアイゲウスが身を投げた海。
「アイゲウスの海」ということで
それが、アイゲの海
「エーゲ海」になったという。急に?
という話しなんですよ。
そのエウロペに続き、急にというね。
それが、アテネの街になりました。
急にというですね
「えっ!? そうなの?」というね。
アイゲウスが飛び込んだ街なんですよ。
「うわぁぁっ!!オヤジ死んでもうたぁーっ!」
なるんだけど
その、もう王がいないもんで、じゃあ
「もうね、テセウス様が
王になってください!」って言うんですけども
「うん、国も治めるけど」
「俺は、まだちょっと、英雄としての
冒険が足りない!」と言ってですね
もう、色んな所に冒険行っちゃうんですね。
アマゾネの所に行ったり
色んな所に行ったりしてね
それでまぁ、奥さんができたり。
そこから神の呪いが掛かって
その、奥さんが死んだり
子供が死んだりですね
色んなことがあって、冒険して
結婚して、家族ができて、家族が死んで
ボロボロなって帰ってくるんですよ。
「チクショーッ!!英雄って楽じゃねぇーな」って
ボロボロだよーってね。
そしたらね、旅で出会った
親友がいるんですね。
旅の親友とテセウスで、話すんですね。
「いやぁー、ちょっと目標としてる
ヘラクレスみたいになれてないね」って
「なれてない!うん。なれてない、なれてない。
正直、もっとイケると思ってる俺は。」
「うん、俺もテセっちゃんは
結構、イケると思うんだよ。」
「俺、もっとイケると思ってるよ。テセっちゃん」
「あぁ、だろう?」
「そうだなぁ、やっぱさぁ」
「ペルセウスとかさぁ、アンドロメダみたいな」
「なんかそういうさぁ、めちゃくちゃ綺麗な嫁さん
やっぱ、箔付けたいわ
「俺、人の子だしさぁ、なんか
神の子みたいな、嫁欲しいわぁ」
「えぇっ、テセっちゃん言うね
俺もマジでそう思ってた」
「神の子……じゃ、ないんだよ。俺たちは
英雄になりたいのに」
「だから、神の娘を
娶とりゃあいいじゃん!!」
「えぇ、ちょっとやそっとの
神の娘じゃ、イヤだよ!」
「俺もそう思ってた。誰の娘よ?」
「ゼウス、ゼウスよ」
「絶対、ゼウスの娘だよ。
ゼウスは超絶美人としか交らわないから」
「もう、生んできた娘は
超絶美人なの!そうなの!」
「もう、それ絶対ってのはもう
この国の最強は、もうゼウスの娘だからね。
「そりゃまぁ、そうだよなっ。」
「誰、狙ってんの?」
「そうねぇ……俺は」
「ヘレネだな」
「ヘレネ!」
「うっわぁ、知ってるよ。すっげぇ美人だってもう
国中で有名なあの、ヘレネだろう?凄いわ」
「ヘレネ、まだ 誰とも結婚してない」
「まだ、若いしね。
そのヘレネに行ったら、相当凄いよ」
「だろう?お前は?」
「俺はねぇー、そうだなっ。ペルセポネ!」
「ヤッバイね」
「ペルセポネ、オマエ誰か分かってる?」
「ペルセポネって、ゼウスの娘であり」
「冥界の王ハデスの嫁だぜ!」
「お前、ただじゃおかれないよ!」
「いや、テセっちゃん、それビビり過ぎだから」
「正直、まぁ、
テセっちゃんの狙ってるヘレネも相当ヤバいよ」
「もう、ギリシャ中の男が狙ってるから
もう多分、殺されるよ。」
「…っていうか、戦争になるぐらいのレベル」
「もう、お互いもうマジ、もうこれだね。
ラストチャンス!!もう大金星あげよう」
「よし!まずは、ヘレネ」
「テセっちゃんから?OK!」
「じゃあ、つきあうわ」つってね
ワァァッと行くんですよ。ウワァァ行って
「オイ、ヘレネコラーッ」つって
さらって来るんですよ。シンプルに…
「ナンジャー、オマエラ!」ってね。
「俺らが、テセウスじゃあ!ミノタウロス殺しの
テスウスじゃあ!!」つってさらうんですよ。
で、ヘレネさらってですね
国のですね、身内に預けるんですね。
「ちょっと、ヘレネ預かっといて」
「んん…ん」とかって。
「何なのよー」とか言ってね。
もうそれで預ける。
「預かっといて!出したらあかんからね」
とかってね。「この後、ペルセポネ行くから」
「ナニーッ?」とか言ってね
「アンタやめときなさい!
ペルセポネちゃんは、冥界の王ハデスの妻」
「絶対、冥界から帰って来れへんから!」
「大丈夫だから!大丈夫」
もう、誰か分かりませんけどね。
あの、身内と喧嘩してるんですね。
「止めときなさい!アンタ達」
「俺はまぁ、ヘレネ連れて帰ったから
親友がペルセ」
「ペルポネもやっぱ、つき合わなきゃ、
男じゃないっしょ。イエイ!イエイ!イェーイ」
とか言ってですね、ガァァァッ行くんですね。
行って、冥界に行くんすよ。
そしたら、そのハデスがですね
「あれ?また出番?」ってね。
「久しぶりだけど、急だよね。なんか『英雄編』に
なってから、ちょくちょく出番、ありがとうね」
「ナニ?次は」って「台本見せて」
「はい、舐めてんね。コイツらぁ」つってですね
もう待ってるんですね。「ハイハイハイ!」
「んん……何?ん…何?俺の?嫁を?
えっ、冥界の王だよ」
「知ってる? 俺…このこの3…3つのさぁ
ホントに十二神には入ってないものの」
「もうこの、3…3つの、えっ?知ってる?
このハデスを」
「舐められたもんだね。何?」
「実績あるの? ミノタウロス…
はぁ、ふーん。俺、ハデスだよ」
「大丈夫かなぁ? まぁ、いいやぁ。
可愛がってやるよ」とか言って、待ってるんですね。
するとですね、来るわけですよ。
「はぁぁ、ココ冥界かぁ」
「テセっちゃん、これ凄いね」
「あぁ、凄いなぁ、これ」
「ペルセポネって、よっぽど
美人やろうなぁ」とかって。来たらですね
「オーイ!」つってですね。
「あっ、誰ですか?」
「私がハデスだよ」って。
「はぁ、えっ…えっ
知ってたんっすかぁ?」
「知ってるよ。全部知ってるよ
なんか狙ってるんだろう?俺の嫁」
「はぁーい!」
「面白いねぇー」
「逆に、気に入ったよ!」
「ちょっと、座って」
「お話ししよう」
こうなるわけですね。
「えぇ、意外と話し通じるかも」
「なんかねぇ」
「なんか、良い人かもね」とかって言ってね。
「そこの椅子、座って」って言うんですね。
でっ「はぁーい!」とかって椅子に座るんです。
だからそれが、普通の椅子じゃないんですよ。
それが「忘却の椅子」っていう
ヤッバイ椅子なんすよ。
「忘却の椅子」
その椅子に座った者は
何をしに来たか、これから何をするかを
全てを忘れちゃうんですって。
そして、立つことも、動くことも忘れて
ただ、ただ、そこで……
死んでいくっていう椅子なんですよ。
恐ろしいでしょ?もう
座ったら最後。何をしていいか全部忘れて
そのまま、動けなくなる椅子なんですよ。
でっ「ハイ!座って」って言ってね。
フィン!って座ったら……カン。
「えぇ、リラックスしてるね。テセっちゃん」
「えぇ、こんなテセっちゃん
見たことないですよ、ハデスさん」
「こんな、なってますもん。凄いっすね」
「早く座れ!」
「あっ、ハイ!」
コロン。ふふっ、なっててね。
コローン、これでですね。
忘却の椅子に座って
もう一切、身動きが取れないのである
ってなるわけですよ。
もう、絶体絶命!ハデスですから。
もう、無理なんですよ。
もう、絶対に無理っていう時に
もう、まさかの
救世主が現れるんですよ。
それがなんとヘラクレスなんです。
これ、同時代の人間なんですね。
ヘラクレスは、先輩で憧れてるけど
まだ、生きてるわけですよ。
その上で、ヘラクレス
実は、冥界に用があった。どこで?
パァァァァァァァァァア、ドン!!
『ケルベロスを連れてこい編』なんですよ。
「ケルベロスですかぁ、うわぁ、もう
イピクレス様は、もう……分かりました!」
「じゃあ、連れて来ます!」
「はぁ、ハデスさーん、ハデスさーん」ってね。
「なんだ!」
「ヘラクレスです。あの
シンプルなお願いなんですけども」
「ケルベロスをですね
お借りしたいんですけども」
「んー、しょうがないなぁ
まぁ、貸すだけだよ」って言ってね。
「はぁぁぁ、ゼウスの
直の案件という事で、なんとか」
「んまっ直だからね」って言ってる時にですね
その帰り道、実は
会ったんですよ。ココで。
「へぇ、じゃあ、お借りして帰りますんでね。
あれ?何ですか?これは」
コロン、コロン。繋がってるんですね。
「おぉ、ちょっとちょっと、ちょっと待って
ください。ハデスさん。これ何ですか?」ってね。
「あぁ、コレ忘却の椅子だよ。
なんかさぁ、嫁欲しいとか言ってたからさぁ」
「えぇっ、コレは可哀想ですよぉ」
「これは、えぇ、だってもう
こうなってるじゃないですか?」
「知ってるんです。これ
テセウスでしょ?」
「英雄界で最近、ニューホープだって
有名なんっすよぉ」
「インタビューとか、俺読んだことあるんすもん」
「ヘラクレスさんに憧れて、っていうの
スゲェ言ってくれてて」
「何度か、俺にも会いに来たみたいな話で
顔を見たことあるんっすよぉ」
「友達……友達です!お願いします!」
「何とかコイツ、救ってやってください!」
「えぇぇ、もう、分かったよ!」
「まぁ、ゼウスの子だからしょうがない
直の案件だからしょうがない」
「言うなよ。あんまり俺もさぁ」
「3人結構、パワーバランス
丁度いい感じで見せてるから」
「ゼウスの言うことは、みたいなのやめろよ。
良いからじゃあ、そいつを連れて行けよ」
「ありがとうございます。じゃあ
引き上げたら大丈夫ですね」つって。
その力で、グッグッグゥ――ッ!と
引き上げたんですね。
コン、コン グゥハァ―ッ!!
ハッ…ハァ……ハァァ
「ヘラクレス様」
「ヘラクレス様、憧れてます」とかって
「知ってる。インタビュー読んでるから」
「うん、君も最近
頑張ってるよね。帰ろう」つって。
「あっ、でも……親友が」つって。
「えぇぇっ!!いやっ、ゼウスの
直の案件やけど、ちょっと待って!」
「いやでもね。うちの妻
ペルセポネ欲しいって言ったのね」
「テセウス君ちゃうくて、この子やろ?」
「いや、もう張本人やからね。
テセウス君はその、付き添いやから許したのよ」
「本人許したら、これもう……」
「色々、舐められんのよ。
他の案件あって、後々あれだから」
「一杯、いるからさぁ。ハデスさんって
そういうのあるんですね」みたいな。
「あんのよ。こっちはこっちで、あるからね。
直ぐ、舐めてくる奴とかいるし。
「出番少ないっすね、とかって言われて
ホント、俺マジで気分悪い時あるから」
「もう、コイツだけはあれで。ゴメン
我慢。そこはそれで。」
「行っちゃって。
もう行っちゃって」って言ってですね
「はぁ、ありがとうございます」
って、言って逃げるわけですよ。
それで、逃げて帰るんですがぁーっ
このね、テセウスは最後は
悲劇なんですね。
忘却の椅子に長く座っていたことと
冒険でね、いろいろ駆けずり回ってたことで
もう、すっかり国民たちの信頼は
なかったんですね。
そして、新しい王も立っていました。
更には、奪い取ったヘレネ
それを奪い返しに来たギリシャの軍団がですね
町中を荒らして帰って行った。
「よくもヘレネを。何処だ、何処だ!
何処行ったんだぁ」
「今、ちょっと、なんかあのー
嫁探しに行ってます」
「舐めてんな、コイツ」とかって
ヴゥワァァッ、ボコボコにされて帰ってくる。ねっ。
それでですね
国を追われることになるんですね。
「テセウスさん、そんなに冒険が
好きだったらもう
「ここの国の王様じゃなくて
どっか行ってくださいよ」って言ってですね
その国を追われて、もう
何もかもを失ったテセウスは
異国の地で、ひっそりと
死ぬのであった、と。言うですね
「ヘラクレスになれなかった男」
という話があるんです。
その中で、しかし
人間の業はまだ続くのである
なるんですよ。
取り返されたヘレネ
「オイ!ヘレネ大丈夫だったかぁ」つってね。
ギリシャの軍団の男たちが言うんですね。
「ホントにヘレネ、お前は超ー可愛いんだから
マジで気をつけてくれな」
「俺が守るから!」
「今度は、俺が守るから!」
「オイ!うるせぇーな、オイ。
俺が守るんだよぉ!」
「俺が守るよ。流石ゼウスの娘だ。
超絶、可愛いぜ!」
「俺が守るぜ!」
「オマエラァ―ッ!!」という事でですね
「トロイア戦争」というのが
このヘレネを争う戦いなんですよ。
ヘレネという空前絶後の神の子の美女。
それを争って、二国間で
争いが始まり、それがとてつもない
神々のバックボーンを受けて
国を巻き込んで、壮絶な戦争になると。
全て……全てが繋がって行く。
ペルセウスの孫、ヘラクレス
そして、ヘラクレスに憧れたテセウス
そして、そのテセウスが奪い取ろうとして
奪い返された女ヘレネ
そうなんです。人間の業は深いんです!
「オイ!人間よ。お前らは業が深すぎる。
どういうことなんだ!」
「いつ、お前らは大人しくなるんだ!!」
ね、しかし、よく見てください!
ゼウス! ゼウス! ゼウス! ゼウス!
お前のせいだぁぁぁぁっ!
あんたのせいやがな!
という気持ちもありながら
このゼウスがとにかく
その、子供を作り。
そのヘラがとにかく嫉妬をし
ポセイドンがとにかくブチ切れ
で、とにかくハデスが闇へ落すという
この地獄のループから
人間は脱出することができるのか!
それとも、飲み込まれるのか!
この後のトロイア戦争
このトロイア戦争が、また面白いんです。
この英雄編を超えるほどの面白さ。
トロイア戦争を是非!
次回もご期待ください!
期待を裏切らないお話が待ってると思います。
『ギリシャ神話』 次回は戦争の物語
では、また!
[アフタートーク]
「何分やりました?」
「2時間10分」
「スッゴイね!」
「わーやってしまったぁぁ」
「また、やっちまったぁ」
「また2時間」

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