【半沢直樹①】小説版の完全再現&ヒット理由の徹底解説!(Hanzawa Naoki)

どうも中田敦彦です!さぁ、今日も早速参りましょう
エクストリーム文学
半沢直樹編
倍返しだ!
さぁ、やって参りました。
遂に、この日がやって参りましたね。
やる日が、来るだろうとは皆さん、思ってたと思うですけども
今こそ!という事ですね
今「半沢直樹2」がこの2020年度版のドラマとして
やはり、大人気なんですよね。
もう、近年稀に見る高視聴率をね
叩き出して、もうテレビ界の夢
ビッグドリームとして今ね、もの凄いこうレジェンド。今まさに作ってるんですけれども
そんな中でもですねいやいや、ごめんなさい。「半沢直樹1」
見てないんです!っていう方もいると思うし見たけど思い出せません。
土下座をした事しか覚えてません。何の話でしたっけ?って方も一杯いると思う。
そんな方々の為に、なんと私、今回。
2013年に放送された「1」の分を丸々…
やらせて頂きます。一人で
狂気の沙汰です。なぜならこの、1のシリーズっていうのもね
面白いもんで2冊の本を元にしてるんですね。
さぁ、来ました! 池井戸 潤さん
これ、ドラマの原作屋さんとね近年ではなっている池井戸潤さんの
『半沢直樹1』
これね、元々文庫本になる前はこんな表紙じゃなかったんですよ
「オレたちバブル入行組」っていうご機嫌なタイトル付いてたんですけれども
それを原作にした「半沢直樹」というドラマ。主人公の名前ですよね
そっちが爆当たりしたもんだからもうそっちをデカくね
ドラマの人たちを買ってくれというこの文庫版のね
表紙に変わりまして本来のタイトルは、小さくなりまして
サブタイトルになりました。
「半沢直樹1」と、書いてある訳ですよ。
その上でもう1つ。『半沢直樹2』
「オレたち花のバブル組」こっちが原タイトルですね
こちらの2冊合わせてドラマの「半沢直樹1」なんです!
残り2冊あって、その2冊が今のドラマの「2」やってる。
だから、この小説2冊分をぎゅっとしたのが、ドラマの「1」なんですよね。
普通はですよ。小説1冊分をドラマ1クール分にするじゃないですか。
これは、2冊分ぎゅっとしてる。だから、濃いんですよ。
まず、ここがカラクリですよね。
ドラマの原作って、大体一個の小説。じゃないの、ぎゅっと
2冊ものね、小説を1個のクールのドラマにするその濃度。
ぎゅっとしてあるんだ。すごく濃い
そしてその「半沢直樹」
元々は、ヒットする予定じゃなかったんだって。これ、面白いですよね。
2013年のその当時ではですね
「ドラマにこれ、地味じゃない?」って言われてたんですって。
要するに、オッサンしか出てこないでしょ?
オジサンとオジサンがただただ、罵り合う。
それだけの話。
それをドラマのゴールデンでやる?
だってさ、今のドラマの視聴者でドラマ見てる人達って言ったらよ
テレビでドラマ見る人たちって言ったらマダムよ。
大体ね、お姉さま方が見てんの。
大体、もうちょっとシュッとしたイケメンとかトレンディーな人たち、いっぱい出してよ。
もっと女の子、キラキラさせてよ。…て言ってた中、会議で通したんだね。
これ、行くからって、30代以上の
オジサンがオジサンを罵ってるものをオジサンは見たがるだろ?っていう仮説のもとに放送したんだね
そしたら予想以上に、オジサンがオジサンを罵ってたの。
もう想像を超えるぐらい、罵っちゃってたからビックリしてみんな
「面白い!」って、凄い見ちゃった。
爆発的にヒットしたことで、この2013年の『流行語大賞』ですよね
あの時のおもてなしとかね。
「いつやるの?今でしょ!」とか。
「じぇじぇじぇ」とかと、一緒にこの「倍返しだ!」は
流行語大賞をゲットしたわけなんです
それから、心待ちに心待ちにして、なんと7年の歳月を経て
2020年に「2」が今放送されてる。
待ったね。 大体3, 4年。
2,3年で「2」あっても良かったところをいろんな事情で7年越しですよ。
それで今、またヒットしてる。
その原点となったこの「1」と「2」のストーリーが
どんなだったのかをエクストリームに知ることで今回の「2」
まだ、見てないという人も今まさに見てるって言う人も
「1」思い出せないって人もみんな楽しめるようになりますから。
うわぁ、面白い!と。
その上で、原作とドラマとの違いがちょこちょこあるんですよ。
それも面白かったり。
他にもですね、小説がいや、このドラマが
いや、この半沢直樹現象とは日本社会にとって、どういう意味を持つのか。
そういう考察もお話ししたい。
中田、今回本気出してます!
2週間程、ロケをやってました。日本史散歩ということでね
ずぅーっと、部屋に篭って授業をしてましたけれども書を捨てて町へ出よう!という言葉の通り、私ね
外に出て、もの凄い色んな事をやった訳ですよ。
神社に向けて、ワーワーやって、その後ねその神主とか、お寺の人がやるご飯を食べてね。
色々、やってました。コメント欄に書いてました。
いつまで、サボってるんだ。
罵られてます。
罵られるんです。
それぐらい、授業をやれ!というコメント。非常に多かったんですね。
授業、まだですか?授業をやってください!
これもいいですが、授業まだですか?
分かりました!ロケも面白いです。でも、授業はまだですか?ということで
休んだら、授業をする。
倍の尺でだ!
凄い授業をするよ。今日は…
「オレたちバブル入行組」これ面白いのがね、2004年に刊行されてるんですよ。
エェッ!と。
要するに、これバブル期に書かれたもんじゃないんですね。
要するに、バブルってのは80年代後半辺りからグググッと盛り上がりをみせて
90年代前半に
弾けるわけですよね
そんな90年代前半に、弾けたバブル。
我々が言ったらね、物心ついた時にはもう、弾けてましたよね。そんな中で
2004年 なんと、オリエンタルラジオがですね
NSC という養成所に入った頃
我々まだ、テレビ業界に夢を見てた訳ですよね
「テレビに出てぇ!」なんて言ってですね。
NSC吉本興業というね
決して、このなんだろうな。
もうこの、半沢直樹の世界とは
遠からぬ雰囲気を持つね。
罵り合われるような凄い、激しい業界なんですけども、そこに入った。
あの頃はですね、正直感覚的にはね
バブルは弾けたけど復調見せてる、雰囲気はあったよね。
なんかね、こっから頑張って行こうぜ!みたいなね
そういう頃に、書かれたんですね
そして、この「花のバブル組」は2008年。
この、2004と2008。スッゴイ!ポイントです。
この年に描かれた作品が2013年にブレイクしている。
これも、凄く大きい意味を持ってると僕は、思います。
時代をある意味、凄く捉えてたんですね
つまり、ちょうどバブルが懐かしい頃なんですよ。
ちょっとバブルの最中で、バブルの頃とかバブル弾けた頃の話、イヤでしょ?
ちょっと落ち着いた頃に「あの頃って」っていうのを思い出す訳ですね
バブルに入行したんです。半沢直樹っていうのは
この小説を読めば分かるんですけども慶應大学の経済学部を出てですね
東京中央銀行の元々となった産業中央銀行というところに就職してます。
ここのね、就職するところの描写から本はあるんですよ。
「オイ!半沢、どこを受けるんだ?」なんてね。
そんな中でですね就職協定というのがあってね、その時もう…
今よりももっと、ガチガチに就職っていうものに対して
リクルートスーツ、ビシッと着てそれで企業が、優秀な大学生を
早目に取りたいっていう。
一括のね、「新卒採用が今、どうなんだ?」なんて「日本社会、それでいいのか?」なんてね
言われてますけどもそれが最高にもう
MAX クライマックスを迎えてたその頃ですね、産業中央銀行。
その後に、東京銀行と合併して東京中央銀行になり、メガバンク。
日本一のメガバンクなんですよ。だから、モデルはおそらく
東京三菱UFJ銀行とかそういうイメージですよね。
その、元になった銀行に
就職しようとする訳ですね。半沢直樹はまぁ
この産業中央銀行ってのは、その当時の就活生の人気No.1って書かれてるですよ。
人気No.1の銀行。
しかも銀行の中で、紳士協定みたいな感じで
何月以降しか
大学生に、手はつけれませんよと。
いう風になってたけども裏で、裏で手を回してですね
もう、そんな紳士協定破りをするんですね
産業中央銀行。業界のね、トップリーダーだから
俺たちがもう先に、いち早く良い人材を取るぞ!ってね
もう息巻いてですね大学生にどんどん声掛けていく
そんな面接をですね半沢も受けるんですね
「なんで、当行じゃなきゃ駄目なの?」とかいろんなことをね、面接官に言われるんだけども
半沢は昔のね、うち父が商売をやってましてそれで、銀行の人に助けられたんですとか
そういう話で、胸を打ってですね採用されるんですね
「おぉ、半沢。受かったのか?お前は」なんてね。「おぉ!」
「お前も受かったのか!」
それ親友、あの及川光博さんがやってる。「おぃ半沢、大丈夫か?」の、あの男ですね。
渡真利って男なんですよ。この渡真利って男も、慶應の経済の時から
同級生って描かれてます。あれは要するに、同期入行組ってだけじゃなくて
大学の同級生で「半沢には、気をつけろよ!お前たち」とか言う訳ですね。渡真利がですね
「半沢は、こいつは毒舌なんだ。やる時はやる男なんだよ」
っていうことを周りの同期とかに説明します。
逆に半沢は、渡真利の事をですね「いや、コイツはとにかく、顔が広い」
「慶應の経済の、ほぼ全員が友達だったような奴だぜ!」
要するに、凄く柔和で人柄が良くて愛されがちな、この渡真利。
コイツが後にですね、半沢に色んな情報を教えてくれる役割をしますよね。
ていうキャラクターと
自分の思ったことを曲げない毒舌だろうが、なんだろうがやってやるっていう
ちょっと勝気な半沢直樹っていうキャラクターがお互い紹介されて「よし!俺たちこれから
産業中央銀行で頑張ろうぜ!」と。この業界のトップリーダー。日本という
世界の、経済大国第2位の経済を動かしてる。そして、どんどん開発とかにね
「お金を、俺たちで動かしていこうぜ!」なんて夢を見て、入行したんだ!って言うんです。
ところがその後、何が起きるか俺たちは、知らなかった!
そういうところから始まる訳なんですよ。
その後、この東京中央銀行合併によってですね
物凄い、し烈な内部の争いが激化すると共に
バブルが弾けた事で、とにかく融資をすれば
もう、儲かるっていう濡れ手に粟状態のビジネスではなくなってしまった。
要するに競争がかなり激化した。バブル弾けたんだぞ。
でも、大銀行ですよね。大業界ですよね。
もちろん、2004年。
テレビ業界も全然、元気でした。
フジテレビなんてもう「はねるのトびら」
ねぇ、あの「ヘキサゴン」それでもう一杯もう
「ネプリーグ」だ、なんかでは全部が20%、視聴率叩き出して
もう、お台場のあの、何?
球体展望が今にも爆発するんじゃないかっていうエネルギーを持ってですね
沖縄じゃないビーチでね、お台場のビーチで
ジャージを着た、ナイナイの岡村さんが叫んでオープニングを始める、そういう世界観ですよ
だから、まだまだ。バブル弾けたけど日本は、世界第2位なんですよ。
この経済を立て直すのは、俺たちなんだ!という、そういう世界の中
銀行は、実力主義だ!
もうこれから、ぎりぎりの貸し付けてちゃんとしたところに貸し付けて
そこで利益を上げなきゃいけないんだぞ!合併したんだから。
東京組も、その産業中央組も何とか、1個のポストを倍の人数で争うんだぁ!
という、その激化した状況の中で何が起きるか分からなかったのであるって
なったところからですねまず、恫喝から始まるんですよ。
第1章 パァーン!
「半沢君のせいじゃないのか」いきなり責められてる。
いきなり、この浅野支店長から「半沢のせいだろう。君、それは」と
いうところから始まるんですよ。
これはですね、どういうことか。
まず場所は、東京中央銀行の大阪西支店というところなんですよ。
そうですよ!お忘れかもしれませんがこの、東京中央銀行の
大阪の支店から始まるんですね。この、大阪西支店というのは
この大阪本店や、船場店。梅田店と並んで
トップ4!大阪の4大支店、と言われてですね
まぁ、言ったらですね、結構激烈な…
だから、東京・大阪?その大阪の中でも、4大支店の中のひとつですから
半沢はまだですねこの出世コースの中にいるわけですよね。
その中で、支店長浅野。
浅野という支店長がですね
「半沢君、君!粉飾を見抜けなかった君のせいじゃないのか?」言うわけですよ。
半沢は、浅野支店長に対して半沢は、融資課長。
融資をする時の、責任ある立場ですよね。でもまぁ言ったら、課長なんですよ。
その上に次長がいて、部長がいる
そういう話ですね。次長課長さんって言うのはね
次長がいて、課長がいるって言うことを常に我々に、教え続けてくれますね。
アレは元々は、部長・次長・課長だったというね
社長・次長・課長だったとかね。いろんな話しがありますけども
トリオだったっとかそういう話しがありますけど
次長とか、部長とかそういうの専務とか、取締役とかいる中で
融資課長。支店長
ですから、融資に対する立場は高いけれども全体では低いですよね。
まだ、課長なんですよね。
そんな半沢に対して、「君、融資のその粉飾見抜けなかったのは、 君のせいだろう?」
しかし、半沢は憤慨してるんですよ。
何だと!と。
浅野さん「アンタの言うことを聞いてやったのに」
そもそも融資をして、今問題になってるのが、この相手が今回
相手企業である西大阪スチール
基本的には、この半沢直樹
銀行が…1個の企業に対して、融資をした。これはまぁ、銀行の商売ってそうですよね
お金貸します。
で、返してもらいます。その時に利子をね
プラスで返してもらうから、儲けますと。
そういうスキームですわな
金を貸すって、そういうことですね。
西大阪スチールになんと!
5億円貸してるんですよ。
この、大阪西支店の中ではですね、周りはですね製鉄所とかがね、中小企業が多いんですよ。
その中でも、かなり大きめの企業だった大手の西大阪スチールに、5億の融資をしたんです。
5億円、デカいですよ!
それがなんと、丸々損しそうだ!というところから始まるんですよ。
どうなってるんだ!
「西大阪スチールが 不渡りを出しました」「不渡り?」
これは要するにですねその預金にですね、残金がないよと。
赤字、赤字、赤字、赤字で
「もう、もうありません!銀行にお金が」てなってですね、ストップ、ストップ。
これ不渡り、1回出ちゃうとどうなるかというとこの信用を失うんですね。
信用を失う事でもう、そこの債権を押さえられたり
もう、色んな大騒ぎになってそこは取引できなくなる。そういうような騒ぎです。
不渡り出した、西岡大阪スチールは「どうしてこうなったんだ!」調べる訳なんですが
これ元々、浅野支店長がだいぶ強引に持ってきた案件だったんですよ。
おかしいじゃないかと。
強引にあなたが持ってきたのに何か、問題があって
それを私のせいだと言う?「おかしくないですか。浅野支店長」と
いうことですよね。
ここでポイント!
まず、半沢直樹の面白さ。
いきなり大ピンチから始まります。
いきなり大ピンチから始まってしかも理不尽です!
「俺、悪くないのに、何でこんな目に」っていう
まず、ストレスを視聴者に与えます。グアッ!と。何でこんな目に
俺のせいじゃないのに!っていうオープニングから始まった時に、世の皆さんは
みんな共感する訳ですよ。そんな事あった!と。
私の職場でも今、私のせいじゃないのに上司になすり付けられてるとこあるよ!って。
なった上で、「やってくれ、半沢!」と急にもう、味方になる訳ですよ。
上司に理不尽なことを言われてる主人公
どうしてくれるんだ!半沢。
それを俺たちは、見守る訳ですよね。そして今回、半沢直樹。
面白いな!と、私が思うのは
倍返しするでしょ?
でも、倍返しが、その1クールに1発だったら?
ストレス長いよね。そうなのよ!
確かに、大和田さんが最後土下座した記憶はあるよ。
だけど、大和田の土下座まで、ずーっと半沢が虐められてたら
あなた、ドラマ観ましたか?
観ないね!
今日も今日も
今週も、来週も、再来週も再々来週も、最終回手前までは
俺達がスカッとできないなら俺たち見ないぜ!って。
そうなのよ!俺たち読者や俺たち視聴者は、常にちょっとずつ
ストレスが解消されることが望ましいよね。
だから、これ分析すると面白いのが
「半沢直樹」というのは小ボス、中ボス、ラスボスと
いう形でですねいい感じに、返していくんですよ。
返し、返し、返し。
倍返しチャンスが、何度もあることでスカッ!とさせるんですね
だから凄いですよ。1クールでね例えば、4本 4週に渡って3ヶ月。
12話だとしたら6本 6本 あるわけですよ
前半、後半で6本 6本。
そのうち、小ボス、中ボス、ラスボスって言ったらね
基本的には、2回に1回倍返しできるんですよ
この計算、凄くないですか?
1話を見て、「どうなるんだぁ?」うわぁストレス。
でも、次回予告見たら、倍返ししてるんですよ。次回、倍返しってなるからね。
じゃあ見よ!って、なるわけですね。
そして、倍返し。スカッとした、と思ったら
次回はまた、ストレス抱えてるんですよ。
「ちくしょう半沢」って言ってもう1回、見る訳ですね。
そしたら、その次回予告でまた倍返ししてるんですよ。
オッシャ!見よ、て。このですね
ストレスと倍返しの波状攻撃ですね
奇数話が、ストレス。偶数話が、倍返し。
それで12話、見せてくるというですね恐ろしいミルフィーユ状態。
これが半沢直樹なんです。これ、面白いですよね。
さぁ、そんな中ですね
西大阪スチール。ここが厄介な会社なんですよ
不渡り出してる訳ですよぉ。
赤字続き。
まず…これね、ポイントなのが
与信判断、という用語です。与信ってのは、与えるに信じる。
これ、信用を与えるってことなんですね。どういう意味かというと、要するに銀行が
そこの企業は、信用に値するかって審査する訳ですね
「絶対返せませーん」っていう人が現れてですよボロボロの状態のやつが現れて
「2億、貸してくださーい」ってこれ、貸します?
貸さないですよね。
「2億、貸してください」と。「何でですか?」と
「こんな事業計画あるんです」と。「あなた、実績あるんですか?」と。
「実績もあります」と。そういう事のお話し合いと、リサーチを経て
「じゃあ、2億貸そう!」と。「5億、貸そう」と、なる訳でしょ?
だから
銀行マンのポイントは、その人が返せる額が幾らか、ってのをしっかり見て
返せる額いっぱい貸す事!それが、銀行マンの腕な訳ですよ。
それを与信判断って、言うんですね。
こういう銀行用語や、業界用語が学べるのもこの「半沢直樹」の面白いところですね
その与信判断に関してですね西大阪スチールは、大きかった訳ですね
実績もある訳ですよね。だから、貸したんだよね。
でも
”不渡り” 出してるは、もう赤字でほとんど何もお金、ありませんっていう状態に
急速になってたの。エェッ!と。
何で?と。おかしいよね。
じゃあ5億、どうやって返されるの?これ貸す時にですね、見るのは…
その実績とか。
あと担保ですよねですよね。そういうものが、無いといけない訳ですよ。
だから実績があるんだな。計画があるな。担保があるな。よし!行こう。
5億が裸です!
裸?
裸で貸してる。これ銀行用語らしいです
これ、無担保で貸してるって事らしいです。
「半沢さん、これまずいですよ」と。
「5億も
裸で貸してるだなんて!」こうなる訳ですね。
「何でこうなってるんだ、半沢君!」浅野支店長は、言う訳ですね。
いや、違うと。
経緯をもう1回、思い出してみよう。
実は、浅野支店長が
この、西大阪スチールの案件を持ってきた事ってのは
凄く、意外なことだったんですって。
この西大阪スチールってのは大きい企業なんですよ。
この大阪西支店で。で、大阪西支店は
中小企業が周りに多いのでいきなり大口、ボンボンボン!で
契約で売上ボン!て、ならなかったのね。その上で、バブルが崩壊してるので
売上をもっと上げられないのか、というプレッシャーも掛けられてたんです。
そんな中で
「大口の契約を持ってこい!」って言って営業部とか、回る訳ですよ。
「うちから融資を貰ってくれませんか?」
「金借りて、もっと返してくれませんか」
要するに
優秀な企業にお金を貸して、利子も欲しい訳ですから優秀な企業に行くんですけど
「いや、今そんなに資金要らないから」って、言われちゃう事が多いんですね。
そんな中で、西大阪スチール。
西大阪スチールの担当なんて営業部が何度行ったって、門前払いでしたよ。
何でそこが?いや
「俺が行ったら話が付いた」って言ってですね浅野支店長が持ってきたんです。
そしてこれを
「スピーディーに稟議を通せ。スピーディーに通せ!」って言ってですね
「いや、まだチェックもできてませんから」って言ってですね
半沢がチェックを入念にしようとするにも関わらず、浅野支店長が
時間がないだよ。そんなチェックをだなこんなに時間が掛かってたら
君の今後の出世に響くぞ!って脅すんですね
脅して来るんです。「君の今後の出世に響くぞ!」って。何でか!
この浅野支店長というのは、元々本店の人事部にいた時間が長いんですね。
人事部にいた時間が長いので人事部に対して、結構コネがある訳ですよ
だから、アイツをもっと栄転させてやってくれ!
アイツを左遷しろっていうのが、うまくやれるって、いう男だったんですよ
怖いですね。
人事権をほんのり、持ってる訳ですね。ここの支店だけじゃなくて
どっかに口利きできるんですよ。
だから、浅野が言えばですね、出世できるぞっていうのが、何人かの部下をですね
いい感じに他所の支店にも栄転させることによって、この支店での権力を
より強くしてたんですね。浅野支店長ってのはね。
そんな男が半沢にね「君そんなことじゃダメだよ」と
「私が言ってるんだよ」
「君のね、今後の出世に関わるだから早く稟議を通すんだよ」って言って通したの。
にも関わらず
貸付をしたその、すぐ後にどんどん、どんどん赤字がかさむ。
そして、ついに不渡りを出した。どうすんだ!いう中でですね
半沢はリサーチするんですね。 この西大阪スチールの東田という社長を…
ところが、東田っていう社長がですね「これ、不渡り出してヤバイぞ!」ってなってから
東田は逃げたんですよ。
いなくなっちゃったの。
オイ、東田。何処にいる。いなくなった。雲隠れした
でも、元々おかしかった。横柄だった。
元々、半沢が最初にリサーチする時から「オオ、貸してくれるんやろ?オォ、貸してくれや」
ってですね、「えっ、あの、ちょっと詳細の資料を見せて貰いたいんですけども」
半沢が言うけど「えっ?詳細な資料って。なんでもえぇーやろうが。
2、3億くれたらえぇーねん。もうちょっと。それくらい、くれや!億。くれ億」っていう
感じの社長だったんですね。何だ!?
おかしいぞ。なんか、様子がおかしい。
なんか、詳細な情報もくれないのに浅野さんは、凄いプレッシャー掛けてくるし
東田さんは横柄だし。何なんだ!これは。ってなってる中で
これはどうも怪しい。
調べ始めたんですけども
調べた時にですね、この浅野がプレッシャーをかけてくるんですね
これ、最終的なところを言いますとですね
どうして?これ意味が分からないでしょ?
このミステリーも面白いです。
この勧善懲悪っぽい、面白さ。
バトルがミルフィーユな面白さプラス
何が起きてるんですかー?の面白さ。
あの、殺人事件とかも面白いですよね。これ誰が殺したの?なんでこうなってんの?
いきなりね、宙ぶらりんの、何か分かんないけど
ジャムパンを握りしめた死体が煙突の上に飾られてました
とかどういう事?ってなるけど全部、理由があるみたいね。
煙突の上に死体が飾られてたのはあのせいだ!とかね。
ジャムパンを持ってたのはこのせいだ!みたいなね。
ジャムパン煙突殺人事件ってそういう事だったのね、って。
あれ結局、ダイイングメッセージだったのね。パン屋さんに殺されましたって事だったのね、という
煙突から、落とそうとしたけど犯人のミスで煙突詰まってたのね、とか。
そういうのが、明らかになるのが面白いじゃないですか。
そういう感じでですねなんで、焦らせたのか?
なんで、横柄だったのか?このミステリーを
色んなところの情報網で、ちょっとずつ分かってくのが面白い。
ちょっとずつ、分かってくるんです。
どうも
この西大阪スチール
要するに、悪い事して金、借りたわけですよね。
つまり、ハナから潰れそうなのに
つまり「粉飾、見抜けなかっただろ」って最初言ってたの。
要するに、もうボロボロだったの。
もうギリギリのヤバイ会社だったのに
粉飾してたの。
西大阪スチール、まだデカい会社ですよ。
「与信、ください!」っていうような顔してたけど、ボロボロだった。
でもそれは、意図的にこうしてたわけですよ。
何だよ!と。
意図的にこうしてたのかよ。
でも、何で焦らせたんだろう。
浅野怪しいぞ!調べるんですね
ところが刺客が送られてくるんです。それが、小木曽です。
この小木曽というのが人事部の次長なんですね。
本店から来るんですよ。
「ヒアリングに来たぞーっ!」とか言ってですね「何だ、どうなってんだ。オーイ」
半沢を座らせてね「お前か?融資課長は」って
それであの、東京からですね人事部の次長が来てる。
ポスト的にも、その支店的にも格上ですよね。
それが、半沢にヒアリングに来るんですよ。
「どうなってるんですかぁー?」とか言ってですね
これはもう、圧迫ですよね。
机をバンバン叩いて「どうなってるんですか?えぇーっ!?」
「こんなね、不渡りを出すようなところに与信判断をした、その君の責任でしょ?」って。
「いや、違いますよ」
「浅野さんが言ってきたんです」
「私は、こうやって、こうやって、こうやった。でも、浅野さんがこうした。
「浅野さんが、浅野さんがじゃないんだよーっ」
「アンタさぁ、融資課長だろう?」
「融資課長って、どういうポジションだよ。言ってみろよ」って
「融資に関する判断をするところです」
「だったらぁ、支店長がどうこう言うんじゃなくてお前の責任なんだ!バカ野郎」とか言われる訳ですね
それでですね、クーッ!なる訳ですね。「クソォーっ!小木曽め」と。
「あの野郎」ってね。でもね、半沢はですね、言い返すんですね。
もう負けん気が強いんですよ。
「小木曽さんが、こんな事言ってるんだ!」
「半沢、謝った方がいいぞ」ってね
周りのね、人たちも言うわけですよ。
「半沢謝れ」「 半沢謝れ」とか、言うんですね
でも半沢、負けないですね。
「でもね」って言ってね。
でも、こうこう、こういう事情でこうだったんです。
小木曽さん!あなた、おかしいでしょ?こんな事情もわからずに、急にヒアリングに来る。
その上で、浅野さんはこう。
そして西大阪スチールにもこういう怪しい点があるんです!
つまりこれは、私の与信能力の問題ではなく
何か大きなトラブルがあったということでもあるんですよ
「それがわかりませんか。小木曽さん!」とか言ってですね、返すんですね
「半沢、言いすぎだ」とか言って「うるさい!」とか言ってですね
「何なんですか!」とか言ったらですね小木曽はですね、要するに恫喝しに来て、正かね
大阪西支店の自分よりポストの低い、融資課長が
自分より低いこのポストの奴が
言い返してくるって、思わなかったから「うーん?」とかなってですね
もう、傷つけられちゃうんですね。憤慨してですね
「今日は帰る!」とか言って帰るんですね。帰るわけですよ。
ところがこれ一回帰るだけで機嫌が治まらないわけですね。
要するにこの、支店のヒエラルキー。ポストのヒエラルキー。これ絶対です!
「課長風情が、本店の次長に恥をかかす。これは、許されない!」って言ってですね
それで、浅野支店長に言いに行くんですね。浅野支店長にけしかけられてるから
浅野さん、どうなってるんですか!あんたのところの半沢って奴は。
あんな態度を取る奴は、見た事ありませんよ。
「何とかしてやりたいですね」とか言ってですねそしたら、浅野支店長がですね
「どうでしょう?」
「裁量臨店っていうのは?」
「裁量臨店!」
ここですね。
裁量臨店。我々からするとナンノコッチャって事なんですけど、必殺技です
これはですね、要するに内部監査なんですよ。
本店が、支店の融資の与信判断が
正しいかどうかっていうのをチェックするっていう、言ったらですね
その本店による支店ちゃんとやってんのかいチェック、ですね。
これを大袈裟にやるわけですよ。つまり最初はヒアリングだったけど、もう裁量臨店。
西大阪スチールが今、エライ事になってる。
それの融資課長がどうもヒアリングの結果
なんかよくわかんない態度を取ってきた。これはどうやら
その元々の与信判断に関しては、問題があるし
何か行なわれてたんじゃないかっていう事で
もう、大阪西支店全体をチェックしまーす!という大事ですよね。
「半沢のせいで、うちの支店に裁量臨店が来るだって?」
もうもう、店全体が敵に回るような。「半沢君が、君ーっ!」
あんな風に小木曽さんに言ったからうちの支店が、裁量臨店だって言うじゃないか
っていうですねだからその、渡真利もですね
「おい半沢。大丈夫か?」まあ、いつもの。
基本的に渡真利は「半沢、大丈夫か?」係ですね。
「半沢、良くない噂が出てる。お前のせいで、裁量臨店だって噂だ」
「知ってるよ」とかそういう話をするんですね。
で、渡真利は大体ですね、心配してくれた上で情報とかを時々くれるって役です。
じゃあ、奥さんの花ですよね。
あの、上戸彩さんがやってる花。
アレはですね、なんと実はこのドラマとの大きな違い、一つあるですよ。
妻、花。花はですね
「直樹ー」とか言ってですねもう、お花持ちながら
「直樹ー、どうなってるの?これ」とか、言いながらですね
「直樹の思った通りやれば?」とかってなんかそのなんか、金麦出してくれそうな
なんかそういう、こう何かウェルカムな奥さんとしてね
ドラマでは、描かれてるんですけどそんな事ないですよ。
全然、理解してくれてない妻なんですよ。
「ねぇ、直樹ー。どうなってんの?」みたいな
「えっ?何か揉めてんの。銀行で」みたいな
「あぁ、裁量臨店だ。これでもしダメだったら」
「もしダメだったらどうなるのよ?」
「出向だ」
「出向って何?」まず、わかってないんですよ。
「出向って何なの?」みたいなね
出向。つまり銀行員は出世か、出向なんだよ!
出向ってのは、関連会社に行くって事。銀行マンじゃなくなるって事
「何それ?ヤバくない?」みたいな感じでですね
全然理解してくれないんですよ。受け止めてくれないんですね。
ちゃんと、出世してよね。あなた私と結婚した時に少なくとも、部長になるって言ったんだからね
って、逆に追い込む役なんですよ。
「わかってるよ!いつの話してんだ。コイツは」とか言ってですね、それで行くんですね。
だから、意外とですね、恐らくですよこれは、ただの推測ですけど
上戸彩さんというね。凄いこうね綺麗な女優さんをツモった事で
「うーん、この悪役ではちょっと」って色んな圧力が関わって
ちょっと、マイルドになってるんだと思います。
上戸彩さんというキャスティングのもとに色んな力が動いて、ちょっと優しい妻
になってるんだと、いう風に私は思っています。それは、どうなのか分かりません。
ただ、それも面白いですね。このズレもね。
「あなたは、大丈夫なの?」「裁量臨店来るよ」って。
「裁量臨店が来るぞーっ!」つって内部からですね、バァーン!
また、小木曽が来るんですね。「オーイ!大阪西支店の奴ら」
「オイ、支店の奴らども」ってね。支店をめちゃくちゃ見下してるんですね。
もう、組織は絶対なんですね。
本店から裁量臨店の日が来たぞ!
「お前ら、動くな」チェックされるわけですね。
オイ、何だ!これ?何これ?何この数字?これどうなってんの?担当者、誰?
とか言って「はい、私です」「これの数字甘くない?」みたいな
「あっ、すいません。ちょっとあのデータ持ってこい!」とかね。
色々とね、色んなところにイチャモンつけるんですね。
「オイ、何だよこれ?何だよ、コレ」とか言ってですね
「半沢、お前のせいだぞ」とか言われて「すみません」とか言いながらですね
いや「すまません」言わないんですよ。半沢は「しょうがない」みたいなね。
絶対、謝らないんですね。半沢はね。「うるさい!」とか言ってですね
それで、「お前のせいだ」とか思われながらですね。「オイ、これ何ですか?」とかやってる訳ですね
小木曽さんがね。で、小木曽さんがですね。
「はーい」とか言って。
「なんかこれ、えっ?ここの何とかスチール」これもまた違う鉄工所なのね。
「なんとか製鉄のこれ、おかしくないの?」とか言ってですね、急にまた声を荒げるわけですね
ザワザワッとするわけです。「な、何ですか?」みたいな
「おかしいでしょ?これ。これのさぁ資料、持って来てよ」って、持ってくるんですね
「あれー?」とか言って、小木曽さんがね
「ここ資料抜けてるんだけど」っていうわけですよ
「エッ、エェッ、何ですか?」ってね。
「半沢。来いよ!」とか言ってね 「お前だろ?これ。担当…」とか言ってですね
「はい何ですか?」ってね
「資料ないじゃん!」
「エェッ!?」とかってね「確かに無いです」無いんですよ
1ページ無いんですよ。なんか
「こんなずさんなやり方してんの?一番、大事なとこ無くなってんだけど」
「えっ何?大阪西支店って、こんな感じ?」とか言うわけですね
「確かにありませんね」「ありませんねじゃ、ないんだーよっ」
「ありませんね、じゃないだろ。銀行マンがそんな大きいの無くしちゃって
ありませんね、じゃないの」とか言ってね。その時ですね
「もうおしまいだ」ってなるわけですね。何か、もうこれでも大変なのに
それでヒアリングでも心証を害してその上で、裁量臨店の時にですね
重要な資料が欠落しているような事になったらこれはもう、最悪ですね。
もうとんでもない処分がくる!ってみんなが「うわーっ」なってる中ですね
半沢が冷静にですね「あれを持ってこい」って言ってですね
「あの人を呼んでこい」って言うんですね。あの人?ってね
ここがね、ドラマと違うんですよ。
ドラマでは実は、その時に半沢の部下をやっていた
Hey! Say! JUMP の中島くんが活躍するんですけども
ここそうじゃないんですよ。
ここは、掃除夫が活躍します。「掃除夫のツネさん呼んでこい!」ってね
掃除夫のツネさん、来るんですね。「はい、はい」とか言って、来るんですね。
ツネさん
「どうですか?」って言うんですよ。そしたらツネさんが「はい、確かに見ておりました」
って言ってですね確かに見ておりました
えぇ、実は私
裁量臨店の2日前から、ずーっと
「このオフィスをずっと、監視していました」って言ってですね、半沢に言われてですね
ずっと、見張ってたんですね。そして、裁量臨店の2日前に
どなたか、人が訪れて
資料を1枚カバンに入れてるのを見たのでございます、って言ってですね
「資料をカバンに入れてるのを見たんですね。ツネさーん」とか言ってですね
そしたら小木曽が ビクン!とするんですね。そしたら「小木曽!」とか言ってね
小木曽のカバンをバァーン!って奪い取るんですね。「アァッ!」とか言ってね
「小木曽!」とか言って
「カバンの中を見せてもらうぞ」とか言ってバァーン!ってやったらですね
その失われたページが出てきちゃうんですよ。そして、「小木曽ー!」
ココから大逆転です!
ここから…お待ちかねの大逆転!
日本を代表する、業界1位の銀行の本店の人が
カバンに資料を奪って入れていたのがバレて、大逆転!
「小木曽ー!」
「どういう事なんだっ!」って
うぐぐぐ、ウワァーッ!!なってて
「謝罪はないのか」みたいなねここなんですよ。
ただココでね、ポイントなのが実は、この土下座。
実はですね
土下座は、自主的に敵役がする事はあるんですが
「土下座しろ!土下座しろ!」というシーンは無いですよ。
なので、あのドラマなんですよね。
「謝罪しろ!」「土下座しろ!」あの土下座演出は、実はドラマなんですよ。
土下座を粛々と、ウゥッてするっていう敵役はいたんですが
土下座しないパターンあります。
そんな中、小木曽はですねグワァッなって、それで
次のシーンですね。
だから、土下座を全部させたっていうのもドラマのパワーなんですね。
「土下座しろー」ってね
確かに、ほんのり土下座っぽいシーンとか
「俺が間違えてたら土下座でもしてやるよ」とかっていうシーンは、あるんですけど
あの、執拗に土下座を求めるのはないんです。
ドラマなんです。ねぇ。
さぁ、そして小木曽。やられます。ピシーッ!
小ボスやられましたね。
そんな中ですね、こちらもありますので少しペースアップをさせてやってきます。
「小木曽ー!」とかやってたら、もう3時間になっちゃうので、すいませんね。
ここからですね、浅野と東田。これ、何をやってたかと言うと、実はですね
浅野は
株の取引に、失敗してたんですね。
株の先物取引に手を出してですねそれで、最初は勝ってたんですけど
そこから大損出してしまうんです。
そして、先物取引なのでその、数か月後に3000万円とか
大きな額を必要になってしまうんですね。それで、パニクった中で
この、東田社長を知るんです。東田社長は実は、浅野とはですね、昔
住居、団地が一緒だったんですね
で、親が家族ぐるみの付き合いだった。
その、東田の名前を発見した浅野がですね
西大阪スチールにお話を「助けてくれ!」って、言いに行くんですね。
すると東田は、東田で困ってたです。
西大阪スチールは、主な取引先からですね
取引を断られていて、この後、
その大きな取引先のお蔭で大会社になってたので
その不景気の煽りを受けてその大会社との取引ができなくなった事で
この先、真っ暗になっていく。
おそらく、直ぐには潰れないけどこの5年ぐらいで、潰れるだろうと。
でも、今潰してしまったらどうなるか?
自分の会社なんですけど、今潰してもね従業員もある、借金もある。
もう、手元には何も残らない。
これから、ジワジワ5年かけて死んでいく企業なんだけども
どうしても、今潰してもしょうがない、っていう東田と
即金で3000万円欲しい、浅野が出会うです。
「東田さん、僕の事を覚えてますか?」って。
「あぁ、浅野さん。あんた同じ団地の」こうなるわけですね。そこで…
編み出した方法がその融資をこの銀行から、引っ張ってきて
粉飾決算で、なんとか押し留める。
その上で、浅野はその融資を部下に押し付ける。
東田は、その金でどうするか?
融資を受けた金を
企業に全部、使ってるという風に見せながら
実は、私財を肥やす事に使ってたんです。
実はこの会社の立て直しにその融資の金を使わずに、私財を増やす
ハワイに別荘を買ったり自分の懐に入れながら
会社の従業員には、もう言わずに潰す算段を立てたんです。
というお話なんです。
実はこれ、東田による計画倒産と
浅野による、強制的な融資
これをかみ合わせた、事件だったんです。
それが、このジワジワと明らかになる
半沢が、この西大阪スチールと取引のあった小さな会社、竹下金属の社長にですね
「何にも返ってきまへんわ」とか言う、竹下の社長に色々聞いてですね
「そう言えば東田さん、こんなことを言ってました。あんなこと言ってました。」
東田の情報を色々聞いて実は、ハワイに別荘持ってるぞとか。
こんな事あるぞ!っていうのを突き止めてついにですね、東田の愛人に辿り着くですね。
それが未樹。これドラマだと、壇蜜さんがやってました。
この未樹っていう、東田の愛人は愛人で不満を持ったんですね
東田社長はどうやら、自分のことをいつか捨てるかもしれない、という寂しさがあったんですね
なので、東田社長の別の取引先の別の会社の社長とも、デキてたんです。この未樹は
その、もう一人の男と未樹は東田社長の情報を最終的に売るんですね。
売るんですね。それで半沢に、「あぁ、なるほど。分かりました」
それで浅野は
証拠を押さえられて
沈没するわけなんですよ。
「証拠でもあるのか?」みたいなことを言ってたんですけども
証拠を半沢が突き付けていくんですね。これもですね、ちょっと、ちょっとね
だんだん浅野が、可哀想になるやり方なんですよ。これは
なんか、浅野の元にメールが来るんですよ。
「私、情報握ってます」って謎のね
花って言う奥さんの名前で偽名でメールを送ってですね
私、知ってますよ。みたいな。ジワジワ虐めていくんですね。
だんだん浅野が、パニックになってくんですね。誰なんだと?俺の悪事を知ってるのは誰なんだと
追い込まれた中で、もう駄目だってなった時に、半沢が現れてですね
「証拠は握ってるんだよー!」とか言って浅野は、うわぁなって、最終的に土下座します。
「あー、許してくれ」ってね
浅野は浅野で可哀想な奴なんですよ。家族からも色々と言われててね
その上で、家族思いな奴なんですよ。
でも、株に手を出してしまってたのも
なんとかやるために!っていう事でこうなってた。
「家族には」ってね。
「警察には、言わないでくれ!」って言ってですね「うるさーい」とか言ってね。
「お前がどうなろうと、俺の知ったことじゃない!」って言ってですね
最終的に浅野は、「頼む!許してくれ!」って半沢に土下座するんですね。
「土下座するから、許してくれ」って。「土下座だけでは、許さない!」
何を言うんだ半沢?と思ったらね
「俺を出世させろ!」って言うんですね。
人事権を持っているので
「俺を、東京中央銀行本店の営業部2課に配属しろーっ!」って言うんですね
ここら辺が、俺らサラリーマンじゃない人の分からないところですね。
えっ?って言うね。
何でこんな腐った会社で出世したいんですか?っていうね。
何で、今さらポストを貰おう?えぇっ!?半沢?って思うんですけど
出世か、出向か。そういう世界観なんですよ。
独立しようなんて、考えてません。
企業の中で出世するのが正解だ!と思ってるんで
「俺に、営業2部のポストを用意しろーっ!」って
「わかりましたぁーっ!」って言って崩れ落ちます
そして、東田のところに竹下と乗り込むんですね。
東田もクラブでお姉ちゃんたちと酒飲んでるんですね
「あっははっ。そうなんやでーっ」みたいな
「こんな事があってやなぁ、ハワイはめちゃめちゃあったかいんや」とか言ってたら
バァーン!、乗り込んでですね「オーイ」とか言って竹下が
「オイオイオイ!そんなこと笑ってる場合か。そこの社長」とか言ってね
「会社潰れたくせによく、そんな高い酒が飲めるね」とか言って
「なんやぁ、貧乏社長かいな。お前、竹下んところの。何しに来たんや?お前」
「こんな高い店に、お前らみたいなドブネズミ、入ってきてえぇーもんちゃうねん!」
「うるさ〜い」とかねここから、取締りモードですからね。
「お前は、ハワイに別荘を持っているだろーっ!」
「なんやそれ。お前、なんで知ってんねや?」
「お前の使っている、ニューヨークの証券会社もこっちは、明らかになってるんだ」
「なんでその情報が」ってね。
「お前の愛人から貰ったんだ!」
「なんやて?嘘やぁー」なってね
「お前はもう、全部おしまいだ!これはもう、東京中央銀行の方に言わせて貰って
うちの権利の債権があるからお前の資産を全部、差し押さえてるんだよぉ!」
お前は、ここの飲み代も払えねえんだよ」とか言ってですね
「そんな、アホなわけあるかいなぁーっ!」
それで、ウワァッ半沢に飛びかかってきたところ半沢がビューン!投げてですね
もう、バッシャーン!ホステスさんがウワーッ
綺麗なホステスさんがバァーッ!いる中で
東田がバッシャーンなって「あぁーっ!おしまいや」言うて
一件落着!と、いう事になります。
これで半沢直樹は、東京中央銀行の
東京中央銀行の本店の営業2部へですね
栄転するというのを勝ち取って更に、浅野に土下座させ
東田をホステスさんの前で恥をかかせ、全財産を奪い
小木曽のメンツを潰しそれで一件落着!
これが「半沢直樹」でございます。
実はこの、倍返し。
あまり、言わないんですね。
これもう凄い、土下座と倍返しのイメージあるんですけど
やっぱりこれ、凄いです。ドラマの演出力が
読んでいるとですね
「半沢、お前お前、手を抜くなよ」みたいな。
「分かってるさ。徹底的にやってやる。俺は、基本は性善説だが、やられたら、倍返しだ」
シレッと言ってるの。あんなにタメてない。「やられたらやり返す」
「倍返しだ」とか言って毎回話を跨がないですね。
実は、1回、2回言うだけっていう。
1回言うだけ
土下座もわざわざさせない。
ここら辺がドラマとの違いなんです。
非常にですね味を濃くしてあるんですね。
ドラマ、凄いです。
全員があれだけ、激しく罵りあって
あの濃い味にしたことでドラマは大ヒットした。
もちろんこの、設定があったからなんですけど
分かりやすいバトル形式
この日本の経済を動かしているかのような、でもよくよく蓋を開けてみれば
せせこましい事件ではあるんですよ。
資料を1枚、抜き取っていた小木曽とかね。
株に失敗した浅野とかね。
ハワイに行こうとした東田とかね。
実は、大した悪人じゃないんですよ。
国家を転覆させるようなテロリストでもなければ
宗教全体を動かすようなカリスマでもないんですよ。
自分のことだけを考えてる小悪人を半沢がバッタバッタとやっつけていく。
でも、なんだか日本経済が動いてるような感じがする。
それが「半沢直樹」です。続きます。
来ました。「オレたち花のバブル組」2008
「大和田、お前がやって来たことは分かってるのか」って、恫喝した上で「土下座だ!」
「土下座しろ」言った挙句ですね
この、大和田がですね足をブルッブル震わせてですね
ううううううう ってなって
あの見事な土下座に至ると

ヒットしてるのは日本が負け続けてるからなんです
半沢がヒットするというのは、どういう時か!
日本人がストレスを抱えている時です。
そして、2,013年から7年経った今。日本人はより
ストレスを抱えてる。

この記事を書いた人